1. トップ
  2. フィギアスケート・ブームの立役者の栄光と苦悩を描く、『氷上の王、ジョン・カリー』【今月のプロ押し映画!】

フィギアスケート・ブームの立役者の栄光と苦悩を描く、『氷上の王、ジョン・カリー』【今月のプロ押し映画!】

  • 2019.5.31
  • 322 views


フィギアスケート・ブームの立役者の栄光と苦悩を描く、『氷上の王、ジョン・カリー』【今月のプロ押し映画!】
2019.05.31 17:00
フィギュアスケートをスポーツから芸術に昇華させ、氷上のヌレエフと称された伝説のスケーター、ジョン・カリー。44歳の若さで亡くなった彼のアーティストとしての栄光と知られざる苦悩を、貴重な映像の数々と複数のインタビューで綴る今作は、フィギュアスケートファンはもちろん、そうではない人も観る価値のある秀作ドキュメンタリー!

(c)New Black Films Skating Limited 2018/© Dogwoof 2018

【さらに写真を見る】フィギアスケート・ブームの立役者の栄光と苦悩を描く、『氷上の王、ジョン・カリー』【今月のプロ押し映画!】



クラシック・バレエを取り入れた華麗で優雅な演技で「氷上のヌレエフ」と称され、フィギュアスケートをスポーツから芸術に昇華させたといわれる伝説のイギリス人スケーター、ジョン・カリー。1976年のインスブルック冬季オリンピックでフィギュアスケート男子シングルの金メダルを獲得した彼は、その後プロに転向し、自らのカンパニーを立ち上げて世界中で芸術的なアイスショーを開催、高い評価を受け、現在のフィギュア・ブームの礎を築いた。だが、マスコミはゲイである彼のセクシャリティばかりに注目した……。


ビル・ジョーンズの書いた評伝をもとに、1994年に44歳の若さでエイズのために死去したジョン・カリー本人や関係者のインタビュー、手紙、パフォーマンスの記録など貴重な映像の数々で綴ったドキュメンタリー。高みを目指して戦い続けたアーティストの栄光とその裏にあった苦悩や挫折をしっかりと描いて感動的。特に彼のパフォーマンスは今見ても素晴らしく、スポーツ、芸術、セクシャリティ、どの観点からも現在進行形のテーマとして興味深く見ることができる作品になっている。これを見ればフィギュアスケート観戦がより深く、楽しめるようになるだろう。



『氷上の王、ジョン・カリー』5月31日公開
https://www.uplink.co.jp/iceking/

配給:アップリンク

元記事で読む
の記事をもっとみる