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GUCCI 人工妊娠中絶制限の法制度にNOを。「My Body My Choice」のスローガンを掲げて。

  • 2019.5.30
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GUCCI 人工妊娠中絶制限の法制度にNOを。「My Body My Choice」のスローガンを掲げて。
2019.05.30 15:05
アレッサンドロ・ミケーレの故郷でもあるローマで発表されたグッチ(GUCCI)の2020年リゾートコレクション。愛するローマにオマージュを捧げたルックに加えて、人工中絶を制限する法制度に反対するスローガン「My Body My Choice」をもテーマに掲げた。

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グッチ(GUCCI)アレッサンドロ・ミケーレの幼少期の想い出が詰まったローマでクルーズコレクションを発表。ハリー・スタイルズエルトン・ジョンナオミ・キャンベルなど豪華なセレブたちが集合した。会場となったカピトリーノ美術館は、カピトリーノの丘に建ち、一般市民に公開された美術館としては世界最古のものと言われている。


ドレーピングを効かせたトーガに格子柄のスーツをあわせた斬新なルックや、ローマ軍をイメージさせるようなデザインのマントなど、今回も歴史的要素をふんだんに盛り込んだ。


ミケーレは「私たちは古代や過去には戻ることはできないし、それらは今や存在していない世界だ」とコメント。その言葉とデザインの両方から、歴史の価値や重みを理解し、魅了されている様子がうかがえる。


なかでも印象強いのは、女性の子宮モチーフを刺繍したドレス。これは、人工中絶を禁じるカトリック教や法制度に対して、中絶の自由を主張するスローガン「My body, my choice」を意味している。さらに、ルックのなかには、イタリアで中絶が合法化された「1978年5月22日」の数字も見つけることができる。このような女性の自由を表現したデザインをメンズモデルにも着用させていることにミケーレらしさが感じられる。


「女性はリスペクトされるべきであり、自由であるべき。1970年代の女性は、さまざまなしがらみを自由奔放なファッションを通じて解放していた。そんな彼女たちに強く刺激された」と続けた。


他にもミッキーマウスのプリントシャツやセーター、手書きのGGでハズしを効かせたワイドパンツなど、ポップなアイテムも満載。今回もファンの心をがっちりと掴んだのだった。

Photos: Gorunway Text: Aya Tsuchii

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