1. トップ
  2. 恋愛
  3. いい人だけど、好きになれません!【ひかりの恋愛相談室】

いい人だけど、好きになれません!【ひかりの恋愛相談室】

  • 2019.5.29
  • 30279 views

「ひかりの恋愛相談室」では、人気書籍 “ 「大人女子」と「子供おばさん」"の筆者であるコラムニスト・ひかりさんにGrapps読者様のお悩みを答えていただきます。

----------

大人になると、人を好きになるのが難しくなってくることも多いもの。だからといっても、好きになれる人が現れても、両想いになれるとは限りません。難しいものですよね。今回は、デートをしている彼を好きになれなくて悩んでいる女性からのお悩み相談です。

Sさん 40歳のお悩み

現在、婚活中です。正社員で働いていて、1人暮らしをしています。仕事は楽しいので、それなりに充実した日々を過ごしています。

今は、婚活サイトで出会った10歳年上の男性と2回ほどデートをしています。大手企業の会社員で年収は1000万円と条件は申し分ないのですが、なかなか好きになれません。とても優しくていい人だと思うのですが、一緒にいて楽しくないのです。

年齢も年齢なので、高望みをしているわけではないのですが、どうしても彼との未来には心が動きません。でも、お断りをするにはもったいない相手だとも思っています。どうしたらいいでしょうか?

Sさんへの回答

自立をしていて、日々、楽しく過ごしている独身女性が、「一緒にいて楽しくない相手」と結婚したいかどうか、ですよね…。

まずは、どうして一緒にいて楽しくないのかをよく考えてみてはいかがでしょうか?話(価値観)が合わないのか、デートの場所が楽しめないのか、それとも、そもそも生理的に受け付けないタイプなのかとか。

生理的に受け付けない場合は、まず難しいと思います。また、話(価値観)が合わない場合も、ある意味、気が合わないということなので、ちょっと厳しいでしょう。

でも、デートの出かける場所が楽しくないくらいの話であれば、自分からも行きたい場所を提案して、2人の時間をより楽しめるようにする努力はしてみた方がいいですよね。

相手が関係を深めるのを待ってくれるのであれば、もう少し時間をかけて距離を縮めていった方がいいと思います。会う回数を重ねて相手に慣れてくると、居心地の良さを感じるようになり、一緒にいることが楽しくなることもありますしね。

ただ、それと同時進行で、「自分が結婚に何を望んでいるのか」についても、きちんと考えてみた方がいいでしょう。安らぎなのか、楽しさなのか、生活の充実感なのか、恋愛の延長のようなトキメキなのか。

もちろん年収が良くて、優しくていい人であれば、一般的に言って結婚相手としては好条件です。でも、一般的に好条件の男性が“Sさんにとって好条件とは限りません。

例えばですが、Sさんが自立している女性だからこそ、もしかしたら年収はそこまで高くなくても、一緒にいるとワクワクするような男性の方が合うことだってありますしね。

だから、自分が結婚相手に、更に言えば、結婚に何を求めているのか、を知ることは、とても大事なことなのです。

実は恋愛をしたいだけの婚活女性も多し!

Sさんが当てはまるかどうかは分かりませんが、婚活女性の中には、「結婚したい!」と言っておきながら、実は「恋愛したい」と思っている人も少なくありません。そういう人は、“異性としてトキめくけど、結婚に不向きな男性”に惹かれがちな傾向もあります。だから、恋愛をしても結婚には結びつきにくかったり…。

でも、その場合は、相手だけの問題ではなく、自分自身もまだ結婚に不向きなのかもしれないのです。結婚は生活なので、恋愛のようにずっとドキドキしているわけにはいきません。

恋愛のような非日常を味わわせてくれるような人と一緒に暮らしたら、逆に面倒なことも。普段の自分らしくいられるような相手の方が、一緒に生活するには楽なこともありますしね。

つまり、結婚をリアルに考えるときには、相手選びも変わってくるものなんですよね。

ただ、年齢はどうであれ、今、自分が結婚よりも恋愛をしたい時期なのであれば、無理して結婚するよりも、まずは恋愛を楽しんだ方がいいと思います。

もちろんそうはいっても、歳を重ねれば重ねるほど、結婚しにくくはなってくるので、そのリスクもきちんと受け止めることは大切です。色々な人生の選択肢の中から、好きなものを選ぶ自由はありますが、それに伴うリスクもきちんと理解し受け取ることは重要です。

とはいえ、自分の気持ちに嘘をついて、好きでもない人と結婚に向けて進めていっても、Sさんも納得できないでしょう。自分が納得できない人生を歩んでも、幸せにはなれません。それに、そんなことをしてしまったら、相手に失礼ですしね。

そもそも結婚したところで、幸せになれるとは限りません。だから、1人でも生きていける力のあるSさんは、無理してまで結婚する必要はないとも言えます。

だから、今回の彼に対しても、ある程度は好きになれるのかのチャレンジをしつつも、どうしても気持ちが進まないのであれば、きっぱりお断りをした方が、Sさん自身、スッキリするのかもしれません。

それにアラフォーであっても、現在は同世代でも独身者は少なくないので、結婚のチャンスはまだあります。高望みをしすぎるのはよくありませんが、それでも自分が納得いく相手と恋愛をして、結婚に進んだ方が幸せになれるでしょう。

もしかしたらSさんは、「自分で自分の納得できる人生を作っていくのだ」という強い意志よりも、「一般論に振り回される弱さ」も持っていることが、今回の悩みの根源になっているのかもしれません。

それさえあれば、たとえ相手が一般的に好条件で結婚できる可能性のある男性であっても、どうしても気持ちが動かなければ、キッパリと縁を切ることに対して、そんなに悩まないと思うのです。結婚だって、自分に合わない制度であるなら、「しない」という選択をしてもいいはずです。

結婚するのも、しないのも、どんな相手とするのかも、自由です。一般論に振り回されるのではなく、自分できちんとどんな人生にしたいのかを考え、“オリジナルの人生”を作っていくことが大切ですよ。

コラムニスト・ひかり

元記事で読む
の記事をもっとみる