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ママの罪悪感が「卒乳」を泥沼化…「まずい!」と気づいたときはイヤイヤ期【おててつないで 〜なかよし兄妹の癒され日記〜 第27話】

  • 2019.5.29
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タイミングを見失った娘の授乳事情と泥沼化した卒乳の体験談です。

長男の場合。「離乳食が始まると昼間の授乳は少しずつ減り、1歳になるころにはおやすみ前の1回のみ。次第に、それがなくともスゥーっと寝入ることが増え自然と卒乳…」

と、まるで育児書の一例のような卒乳でした。しかし、その後一度だけ夜におっぱいを欲しがって泣いたときに、オッパイを飲ませず、抱っこやおなかポンポンでムリヤリ(?)寝かしつけてしまったことがありました。

「本人のペースを無視してしまったかな」「無理強いしてしまったかな」と、ちょっぴり後悔が残りました。

■娘への負い目で卒乳タイミングを見失う



そんなわけで娘の授乳は「とことん付き合う!」に作戦変更。

これは当然、息子同様「娘も1歳前には授乳回数が減るだろう」というのが前提だったのですが、とんだ目論見違いでした。

上の子がいると、生活リズムはどうしても上の子中心になりがち。

下の子はベビーベッドでゆったりしてもいられず、上の子につき合って抱っことおんぶでアクティブに過ごし、その間、下の子ができる主張はオッパイのみ…。そのせいか、上の子以上にオッパイへの執着が強くなったような気がします。

夜は、静かに寝てほしい一心で、ちょっとでもグズったら下の子にはオッパイを飲ませるという日々。気がつけば1歳を過ぎてもなお、夜中の頻回授乳が続いている泥沼状態…。

夜の授乳も夜泣きも、2回目となれば多少は「ゴールが見えているからがんばれる」はずだったのに、2歳近くなってもまだ終わらないとなると、ゴールなんて完全に行方不明。

とっくに通り過ぎているのに、コースを飛び出して意地になって市中を走り回っている感じです。



■「卒乳は本人のタイミングで」にこだわりすぎかも…!?



「卒乳は本人のタイミングで」「とことん付き合う」にこだわりすぎて、娘も私も終わらせ方がわからず惰性で「飲み・飲ませ」ているのではないか?

さらに授乳に関して、「息子のときこうだった」から「娘もこうだろう」と決めつけていないか? と、このころ、ようやく気がつきました。そして夜中に何度も起きていては私はもちろん娘も寝不足になってしまうのでは? という心配もあります。



そんなわけで娘の場合、2歳を過ぎてようやく本腰をいれて卒乳にいどみました。

2歳ともなると、こちらの言葉への理解もどんどん進み、おしゃべりも上手になると同時に主張も激しくなってくるころ。とりあえず声かけから始めてみるも、イヤイヤ期に突入しつつある娘の答えは当然…。



■イヤイヤ期の卒乳作戦に、禁じ手を出してしまった



こうなってはお互い引くに引けません。子守唄やおなか・背中ポンポン、絵本の読み聞かせ、その他いろいろ育児書に記載されているような方法は一とおりやりつくした上で、正攻法の説得に応じないなら…最後の手段です。

コレだけは使いたくなかった…しかしお互いの良質な睡眠のため、背に腹は代えられません! あの人の力を借りるしかない…。



ひと言です。
「ウソっこ赤ちゃんどこだどこだオバケ(長い)」なぞのこの人の登場をにおわせるひと言で、長かった娘の卒乳(授乳)は完了しました。

私の場合ですが、普段は脅かしたり恐怖心を与えるような接し方はしたくないと考えており、オバケや鬼を引き合いに出すことはありません。

なので「オバケ」と言ったところで、娘に響くどうかかわかりませんでした。でも、何やら得体の知れない雰囲気を感じ取ったらしく、聞くや否やバッとオッパイから顔を離し布団にもぐりこみました。

私にとっては禁じ手の「オバケ」を、言い聞かせるのに使ったのはこのときが初めてです(そして最後の手段です)。それからは「オバケ」の件には触れず、布団に入ってギュッと抱くように体を密着させるとスゥ~と寝るようになりました。

「オバケを登場させてまで無理やりに授乳を終わらせた」と言えなくはないですが、娘の様子見るに授乳については「大・満・足!」で、私は私で「やり切った感」がありこれはこれで良しとします。

途中、体力と睡眠時間を削る泥沼状態があったものの、「卒乳」は誰が何と言おうと結果オーライ大成功です。

(鈴木し乃)

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