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男性に結婚を促す方法【ひとみしょうの男ってじつは・・・】

  • 2019.5.28
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今の男子が結婚に消極的なのは、お金がないからです。たとえば派遣社員で、月給が手取りで15万円の彼は、彼女と結婚したいと思っても「15万でどうやって結婚生活を営めばいいのだろう(無理だ)」と思っているということです。

つまり、もっと平たく言えば、あなたの彼は「俺の彼女は、お金がある男とじゃないと結婚しないだろうな」と思っているということです。だから結婚に二の足を踏んでいる。

結婚は「今以上に不幸にならないためにすること」

結婚って、幸せになるためにすること、と思っている人がほとんどだと思うけど、その考えが間違っているんですよね。結婚とは、本来、「少なくとも今以上に不幸にならないための制度」です。思想家の内田樹氏は、こう言っています。たしかにその通りだなと思います。

つまり、結婚って、お互いに相手のことを支え、助け合う制度なわけです。

たとえば、独身の人が風邪を引いたら、家には薬も食べ物もなく、ただ寝るしかないという状況に簡単に陥りますよね。でも結婚したら、パートナーが仕事帰りに風邪薬を買ってきてくれる。おかゆを作ってくれる。お互いに助け合える。これが結婚の根本思想なのです。ふたりが同時に風邪を引くケースもあるけど、ふつうは多少の時間差はあるでしょう?彼が先に風邪を引き、彼女があとから風邪を引くとか。

もちろん、女性として、結婚することによって幸せになりたいと思ったり、どうせ結婚するなら年収1000万の男性と結婚したいなどと思ったりするでしょう。とても女性らしい考え方だと思います。

でも、旦那さんとラブラブできるのも、結婚後1年くらいです。短ければ3週間でラブラブは終わります。結婚とは生活そのもののことだからです。それに、彼がいま年収1000万あっても、来年になると、彼の会社の株価が暴落して、年収400万になるかもしれない。

ラブラブ期間が終わっても、彼の年収が下がっても、「この人となら、今以上に不幸になることはないだろう」と思える相手を選ぶのが、本来、結婚というものです。

ひとり暮らしは金がかかるという事実

多くの男女が誤解していることはまだあって、多くの人は「ひとりでいるほうが生活にお金がかかる」という事実を知らない。知っていても忘れている。あるいは知っていても、結婚を考えるとき、考慮から漏れてしまっている。

たとえば、月収15万でひとり暮らしをしたら、家賃5万円の部屋にしか住めないですよね。支払い可能家賃は手取り収入の1/3が相場だから。でも月収15万円のふたりが結婚すれば、合計で月収30万になります。そしたら、家賃8万とか10万の部屋に住めるでしょう?東京でも、郊外に出ると、8万も払えば、2LDKの立派なマンションに住めます。

彼に結婚を促す2つの方法

ふたりで助け合って、物理的にも精神的にも今より豊かな生活をするために結婚する―――この考え方が、若い男女の間に浸透しない限り、きっと日本の婚姻率は低いままでしょう。

つまり、あなたが彼に結婚を促したいと思えば、まずあなたは彼に「お金がなくても、ふたりで生活費を出しあって、助け合って暮らしていくといいから」と言うことです。彼は「俺の彼女は、俺みたいに金のない男とは結婚してくれないだろう」と思っているのだから。これが1つ目の方法です。

2つ目。「結婚したいです」と彼に言うことです。人って「なんの計算も持たず、純粋に好きという気持ちだけで向かってきた相手」の言うことは、わりと好意的に聞くクセを持っています。

とくに男子は、ひと目惚れした女子に「好きです」と言っても、「また~、バカなこと言っちゃって。あなたは私の何を知ってるの?」と、鼻であしらわれた経験を持っています。だから、相手が純粋な愛をベースにした行為をした場合、それを素直に受け止めてあげたいと思っています。自分が傷ついた経験があるから、真剣にものを言ってくる相手のことを、「正しく」受け止めようと思っているのです。

必死になって働いても、月収15万の世の中です。「この人となら、今以上に不幸になることはない」と思える相手に、まっすぐ向き合ってみてください。きっと結婚できます。

それでも首を縦に振らない彼氏なら……縁がなかったと思ってあきらめよう。結婚って縁です。縁が原因で結婚できなかったということは、あなたはきっと、彼より素晴らしい男性とご縁のある星回りだということを意味します。ふつうは。

(ひとみしょう/作家)

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