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おしっこが出ない! でも異常なし? まさかの妊娠初期トラブル【そんたんママときーちゃんの「はじめてづくし」 第4話】

  • 2019.5.20
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こんにちは! そんたんママです。

先日、息子が幼稚園で「おしっこがもれちゃいそう!」と言った内容の絵本を借りてきました。トイレに行っても行っても夢…と言う誰しも覚えがある話に、読み聞かせをしながら笑ってしまいました。

けれど、とても笑えない似たような出来事が、妊娠初期の頃の自分に起きたことがあります。


■妊娠初期「トイレに行きたくて目を覚ますと…?」

きーちゃんを妊娠し、安定期に入る少し前くらい。トイレに行きたくて朝、目を覚ましました。

用を足そうと寝ぼけ眼でトイレに座り…普段は意識しない一連のオートマティックな動きが、ふと止まりました。





しばらく座っても、力を入れても、尿を一滴も出すことができません。

これは、もしや夢の続きなのでは…? 焦りを感じつつ、いったん横になってみよう…とベッドに戻りました。

■寝ても覚めてもおしっこが出ない!

何度か横になったりトイレに行ったりを繰り返しましたが、やはりどうやっても全く用を足すことができませんでした。

これはマズイ…!!!

そういえば、ここ最近少し尿が出にくかったことを思い出しました。

それでも用は足せていたのでスルーしていましたが、今日は何をどうやっても無理、できない…! いよいよ冷や汗が出てきました。

幸いその日は土曜日で会社が休みだったので、通っていた産婦人科に開院と同時に駆け込みました。









■やっと産婦人科に着くも、助産師さんに言われたのは…

土曜日の産婦人科は鬼のように混んでいました。検診の予約日でもなかったので、問診票に「尿が出せない」と書いて待つことに…。

寒気がしだしてガタガタ震えながら待った末、助産師さんに言われたのは…




膀胱炎(ぼうこうえん)かどうか検査をしたいから採尿してきてください…ということでした。

しかし、切羽詰まっていた自分は、周りを気にする余裕もなく助産師さんにすがりつきました。




■はじめての分娩台、はじめてのカテーテル

そこで急患扱いにされたようで、すぐさま診察のために分娩台へ。

思いがけずはじめての分娩台。

「何週の妊婦さん?」

「おしっこが出せないらしいよ」

「そんなことあるの?」

裏で助産師さんたちのヒソヒソ話が聞こえたあと、てきぱきとカテーテルを入れられ、下っ腹をぐいぐい押されました。

「一応妊婦なんだけど、おなかを押されて大丈夫なの?」と思っているうちに、あれよあれよと処置が終わり、長かったトイレの悪夢がようやく終わりを告げたのでした。







■妊婦さんにはまれにあること? その意外な治療法



尿検査の結果は異常なし。

膀胱炎ではありませんでしたが、通常、尿意をもよおす倍以上の量の尿がたまっていました。

産婦人科の先生の話では、まだ妊娠初期で不安定な子宮に尿道が圧迫されて、尿が出せなくなったのではないかということでした。

妊婦さんにはまれにあることらしく、一度カテーテルを入れると尿道が通って再び尿が出しやすくなるとのこと。

「まあ、あとはそうだね。腰を高くして寝てれば内臓が動いて良くなるかな」

なんとも原始的なアドバイスをされ、病院をあとにしました。




家に帰り、半信半疑で腰を高くして寝ていたら、次回以降は問題なくおしっこを出すことができました。その安堵といったら!

つわりではいたり、妊娠後期に便秘になったりとマイナートラブルは多々ありましたが、個人的には自力でおしっこできなかったのが一番つらかったです。

しかし、重力で内臓を動かすなんて。人の体は意外と単純にできているんですね。


(やまだ そのこ)

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