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意外と知らない、お掃除のコツ!畳や和室の正しいお手入れ方法って?

  • 2019.5.20
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フローリングが主体になっている現在の住宅。小さい頃からその環境に慣れ親しんで育ったという方は多いでしょう。そうは言っても、畳が敷かれた和室がある住まいも少なくはないですよね。しかし、和室のお掃除経験があまりないため、正しい方法がよくわからないという方も実は多いのでは?

今回は、覚えておいて損はない、和室のお手入れ方法をお伝えします。

畳のお手入れが必要な理由

そもそも畳が何からできているかご存知ですか?それは、イグサという植物の茎。イグサを使った畳は湿気を吸収する能力があるものの、極端な水分は苦手。あまりに湿気が多い環境だと、カビが発生することがあります。

また北半球の温帯に広く分布する植物のため、極度な乾燥も苦手。イグサはとてもデリケートな天然素材なんです。それだけにイグサを使った畳は、適切なお手入れが長持ちの秘訣になります。

畳のお掃除、お手入れ方法

基本は乾拭き

デリケートな素材だけに、刺激が強い掃除機を頻繁に使うことは避けた方が無難です。ホコリやゴミを取り去るには、ほうきがオススメ!まさに、日本の古き良き掃除風景ですね。ただし、ダニを吸い取る目的には掃除機が有効なので、頃合いを見て掃除機の使用も考えましょう。

畳は湿気にも弱いため、拭き掃除は乾いた雑巾で目に沿って。濡れ雑巾を使っての拭き掃除はカビの原因になるだけでなく、畳の光沢をなくしたり黒ずみの原因にもなりかねないので、とにかく避けたい方法です。

カビの予防と対処方法

カビ最大の敵は湿気ですから、普段からこまめな換気を心がけましょう。エアコンのドライ機能や除湿機の使用も効果的。畳の上にカーペットを敷いたり、水槽や観葉植物などを置くのはやめた方がよいでしょう。

しかし、注意していてもカビが発生してしまうこともありますよね。軽いカビならば、天気のいい日に窓を開けてまず換気と乾燥をした上で、掃除機で丁寧にカビを吸い取ります。

ひどいカビの場合は、アルコールや漂白剤をしみこませた布で拭きとってください。もはや掃除の効果なしという程にカビが目立つ場合には、交換を検討しましょう。

障子や仏壇もお手入れしましょう!

和室には、畳の他に障子や仏壇など特有のお掃除スポットがあります。それぞれのお手入れ方法はこちら。

障子

この部分の掃除の基本はホコリを取ること。障子は紙だけに破れやすいので、雑巾以外にハンディモップなどの柔らか素材の用具も便利。桟の高いところから低いところへ向かって掃除を進めていくと、無駄なくキレイにしていけます。

仏壇

塗りや金箔など指紋がつきやすい箇所が多いので、手袋をはめて掃除をすると安心です。

まずは、『毛ばたき』という筆タイプの用具や筆そのものを代用して細かい部分のホコリを静かに払いましょう。その後、乾いた布で乾拭きします。鐘や高杯などの仏具も忘れずに。

押入れ

ふすまを閉めているのでホコリが入らない印象ですが、布団を収納する場所だけにそこから出る細かな繊維がホコリとなって隅にたまりがち。半年~一年に一度は、湿気を逃がす意味からも中身を全部出して掃除をしたいところです。

掃除機をかけた後に、アルコール除菌スプレーを使っての拭き掃除がオススメです。お掃除が終わってもすぐにモノをしまわずに、十分に乾燥させて。扇風機を使って風を送り込むのも効果的です。

正しい掃除方法で気持ちのいい空間を

一般的に和室は、木や草などの天然素材がふんだんに使われています。自然のモノですから、人間が快適に感じる環境が和室にとってもいい環境と言えます。目に見える汚れがなかったとしても、和室に入った時の肌感覚で「そろそろ掃除や換気が必要だな」と気がつけるといいですね。

長らく日本人の生活の中心だった和室。丁寧にお手入れして『和の心』を忘れずに暮らしたいものですね。

監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)

photo/PIXTA

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