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不味くてもイイ!? 夫が「スーパーのお惣菜」より「手料理」を求めるワケ

  • 2015.3.20
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【ママからのご相談】

結婚2年目の主婦です。仕事があり、料理にあまり手をかけていられないため、デパ地下などでお総菜を利用することが多いのですが、夫はそれが気に入らないようです。 料理が得意でないことは結婚前からわかっていたはずなのですが、「料理が手抜きだ」と言われ困っています。

●A. お総菜と汁物を手作りすることで、夫の不満を解消しましょう。

ご相談ありがとうございます。さまざまな夫婦を取材しているフリーライターの桜井涼です。

女性が仕事を持っていても、料理が苦手でも、「手料理が食べたい!」と思うのは、どこの男性でも同じようですね。相談者様は、普通はケンカに発展してしまうような問題でも、ご主人の期待に応えようとされているのでしょう。相談者様は、大変がんばっておられる方だと思います。

飽きのこない簡単なお総菜と温かな汁物を作ることで、ご主人の不満を少しでも解消することができますので、チャレンジしてみて欲しいと思います。

●夫が妻に対して持つ不満が“食事問題”

明治安田生命保険相互会社が毎年行っている夫婦をテーマとして行っているアンケートの結果、配偶者への不満(夫から妻)の第2位が“料理の手抜き”でした。全体の割合は11.8%で、その中でも“円満でない”と答えた夫婦の割合は、17.3%でした。料理の大切さが数字に表れていると感じます。

結婚する前は、「料理ができなくても買ってくればいい」と男性は思うようです。しかし、結婚をしてみたらスーパーやデパ地下の同じ味のするお総菜やレトルトの汁物など、独身時代と変わらない食生活が嫌になるようです。

ある既婚男性がこんなことを言っていました。

『売っているお総菜を食べさせられると、愛情を感じない。何を食べてもお腹に入れば同じに感じる。やっぱり下手でもいいから作ってくれた温かい料理が食べたい』

●買ったお総菜と汁物がダメな理由

お総菜とは、毎日食べても飽きのこない副菜的な食事のことです。自宅で作ると、目分量で作ったり、食材の分量や産地などで味が微妙に違ってきます。

しかし、スーパーやデパ地下のお総菜は、きっちり量って同じ食材を使って作りますので、ほとんど味は変わりません。デパ地下などで売られているものは、野菜を多く使っていたりして、栄養面にも気を使っているものが多いですよね。女性にとってはありがたいものなのですが、男性が毎日食べるのは抵抗があるようです。

また、汁物の理由も同様です。インスタントも味がほとんど変わりませんよね。お湯を使って作るので温かさはあるのですが、心のこもり方が大きく違います。忙しい女性にとっては、買ってくる方が本当に助かります。でも、男性にとっては手料理が何よりということなんです。

●簡単にできるお総菜と汁物

お母さんやおばあちゃんが作ってくれたお総菜のようなものが、胃袋にも優しくて心から安心できる食事なのではないでしょうか。

【家庭で簡単にできるお総菜】

・切り干し大根煮

・ひじきの炒め物

・ほうれん草などのごま和え

・野菜たっぷりの煮物

・肉じゃが

【汁物】

・味噌汁(具は2種類程度。わかめ・ねぎ・なめこ・豆腐など)

・豚汁

というような味噌を使ったものが、時間がなくても簡単にできます。

料理が得意じゃなくても、相談者様が作ってあげることがご主人様の心を満たしてあげることができるものだと思います。今は、カットされた野菜が手頃な値段で売られていますから、それらをうまく活用してみましょう。

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ご主人は、料理に癒やしを求めているのかもしれません。疲れた体を引きずって帰ってくるのですから、体にしみるような食事を用意してあげませんか。少しくらい味付けに失敗したとしても、愛情を感じてくれることでしょう。

相談者様は、料理が苦手とのことですので、味見をすることをお忘れなく。そうすれば、失敗と思うことが少なくなります。また、お総菜は冷蔵庫に入れておくことで日持ちをさせることができます。休日や時間のあるときに作っておくという方法をとれば、忙しくてもおいしい物を食べさせることができます。

ぜひ、思いやりと妻の力の見せてあげてください。

【参考文献】

・『夫婦のルール』三浦朱門・曽野綾子・著

●ライター/桜井涼(フリーライター)

新潟県佐渡島出身。親が転勤族だったため、幼少期より引越し・転校を多数経験しました。母親が病弱だったこともあり、「地球が滅亡しても生きていける!」と呼ばれている父の元、家事からサバイバルまでを様々経験してきました(そのワザが震災時に大活躍!)。4人兄弟の長として奮闘してきましたが、現在は、2児の母をしています。妊娠中と出産のハプニングを乗り越え、今はフリーライターとして活動中です!

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