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本当にやせるのは「糖質制限」と「カロリー制限」どっち?

  • 2019.5.13
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野菜ジュース

カロリー制限しすぎると代謝もどんどん落ちていく

痩せるためには「カロリー制限」が、長い間ダイエッターの常識でしたね。食べるもののカロリーを計算して、消費するカロリーよりも少なくすれば、その差の分だけ体脂肪が燃やされて痩せるということですね。私も10代~20代の頃には、きちんと食べるもののカロリー計算をして制限していました。

しかし、人間の体は生命を維持するために、食事量が減ると、それでも生きて行けるように、消費カロリーをセーブするという機能が働きます。ですから、カロリー制限生活を続けていると、それに合わせて体が代謝を下げ、消費カロリーを減らすので、痩せなくなってしまいます。それでも痩せようと頑張って、摂取カロリーを減らすと、体はさらに代謝をセーブして、消費カロリーを少なくします。

このスパイラルにハマるとどうなるか? 極限まで代謝が下がってしまい、ちょっと食べただけでも太るというまさに最悪の「太りやすい体」ができ上がります。ちなみに私は1日500kcalに制限しても痩せなくなりました。そして、リバウンド。拒食と過食を繰り返すという状態が約20年以上も続きました。

また、カロリー(熱量)は基本的に、たんぱく質・脂質・糖質の三大栄養素の合計です。どの栄養素から何kcal摂るかによっても、体の代謝や消費カロリーは違ってきます。

カロリー制限の最大の問題点は、食べ物をカロリーという数字でしか見なくなることです。高カロリーのものが悪いもので、低カロリーのものが良いものではありません。同じカロリーでも、たんぱく質や良質な脂質が含まれるものは、実は体脂肪を燃やす、痩せやすいものなのです。メロンパン500kcalと、海鮮丼500kcalは、どちらが痩せやすいのか? わかりますよね。

基本的に「カロリー制限」は、好きなものを食べ続けて太ってしまった(例:メタボな中年男性)タイプの人が痩せるための、最初のステップとして有効なダイエット法です。また、運動したり、反復浴をしたりして代謝を上げ、消費カロリーを増やすことも一緒に行うことが重要です。

体重が減りやすい糖質制限

そして、最近では常識になってきた「糖質制限」。食べるもののカロリーではなく、糖質の量だけを控える方法です。パンでも、お酒でも、スイーツでも「糖質OFF」を強調すれば、何でも売れる時代になってきました。一時的なブームでは終わらず、人気があるのは、体重がわかりやすく減るからでしょう。

実は体の中にある糖質は、構造的に多くの水分と一緒になっているので、糖質を控えると、糖と一緒になっていた水分が排泄されるので、体重が一気に減ります。人間の体の中で最も多い成分は水分です。体重を減らすのに、最も効果的なのは、水分を減らすことなのです。ダイエットを始めて、すぐに体重が減れば嬉しいし、やる気になりますよね。体重だけを減らしたいのであれば、糖質制限がもっとも効率よくダイエットできる方法でしょう。

ただし、糖質制限は基本的に糖質(炭水化物のごはんやパン、麺類など)ばかりを食べすぎて太ってしまったタイプの人に合う方法です。長年カロリーを気にしながら、ダイエットを常に意識しているという人は、元々糖質を食べすぎている訳ではないので、あまり効果が得られないでしょう。

糖質制限もカロリー制限も、それが合うタイプの人が行えば効果的なダイエット法です。自分がこれまで何を食べすぎて太ってしまったのか? 痩せにくくなってしまったのか?という原因を見つけて、自分に合ったダイエット法を選びましょう。

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