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初登園は子どもにとって一大事!? 長男大号泣のあの日を振り返る【コソダテフルな毎日 第122話】

  • 2019.5.11
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この春新しく入園したお子さんを持つママたち。
どうですか?? 毎朝スムーズに登園できてますか??

なんの未練もなくさっさと教室に入っていって拍子抜けしてしまった、むしろママの方が寂しいという話も時々聞きますよね。

4月に入園して少し慣れたのに、GWを挟んだらまた振り出しに戻っちゃったというご家庭も少なくないと思います。

つい先日、小学5年生の長男がこんな事言い始めたんですよ。


なに?? いつの事??


おおおーーーーー。

かれこれ7年前、当時3歳の日のことを今でも鮮明に覚えているそうです。

今までこんな話を聞いたことはなかったのですが、聞いてみたらすごく面白かったんです。

そう、あれは登園初日。入園して1か月は慣らし保育なので


2時間で帰ってくるんですよ。

子どもたちのことを思っての時間配分なのですが私からしたら早すぎでした(笑)

で、大人の私からしたら2時間幼稚園に行くなんて「たったこれだけのこと」なんですよ。

幼稚園にちょろっと行ってお歌うたって遊んで帰ってくるだけ。なーーーんも難しくないですよね。

でも子どもからしたら一大事の大問題らしく、前日の夜はこんな事になってしまいました。

(以下、当時の記録をもとに書いています)

■初登園の前夜。長男に「1人での登園」を説明しようとしたら…
夜20:10。寝床に入った長男。

電気を消して寝る前に、明日のことをもう1回ちゃんと説明しておこうかなと思った私。


私:「明日はひとりで幼稚園バスにのって幼稚園行くからね」

長男:「…ママも!」

私:「ママはバス停まで一緒に行くから」

長男:「ちだう!」


うーんやはり…。1人で登園できそうな気配が感じられません。

私:「ママはいかない。11時にお迎えにいくから」

長男:「ママもいっちょにようちえん いちゅぅぅー!」

私:「ママはいかないの。おうちでお留守番」

怪しい雰囲気になってきました。
何を言っても


しか言いません。

私:「ううん。行かない。幼稚園バスどんなんだったかママに教えて?」

長男:「マーマーもーーいっちょにいちゅ!」

私:「ママはいけないの。幼稚園は子どもが通うとこなの」

長男:「マーマーもーーいっちょにいちゅーー!!」

…もう、このあたりまで来たら、


ひっくり返って大号泣です。

あぁ~~寝ようと思った時にまずかったかな…。
いやいや、でも、このままうやむやにしたところで、明日の朝、押し問答するのは目に見えてるし…
ここはしっかりと話し合っといた方がいいんじゃないかしら。
とにかくその場しのぎで適当にごまかすのだけはやめておこう。

「ママはいかないの」
「ママもいっちょにようちえんいちゅ!(泣)」
「ママはいかない」
「ママもいっちょにようちえんいちゅー!(泣)」
「ママはいかない」
「ママもいっちょにようちえんいちゅーーー!(泣)」

ひたっっすらこのやり取りの繰り返し!!

たぶん……100回ぐらい(笑)
母もしつこけりゃ、子もしつこい(笑)

もういっそのこと「ママいかない」「11時お迎え」「バスひとりで乗る」この3セリフをテープに録音してエンドレス再生でもしようかと思ったほどです。


ひたっすらおんなじやり取りを繰り返し、時すでに1時間経過です。

一度場所を変えてリビングへ移動しテーブルに座ってみました。が、そこでも差し向かいで号泣する長男。

私:「いいよ。ママ、長男が分かるまで待ってる」

うぉーーーーーーんうおんうおん!!(号泣)

長男:「マーマーもーーー! うぉーーーーんうぉーーーん!」

ひたすら同じ事を言い続け21:25。

長男:「わたった! わたったよー!」

私:「…え!? 分かったの!? えらい突然やな(笑)」

長男:「うん…ねよ」

どひゃーーー!! 思わず笑っちゃいました! 突然終わりました!!

かなり怪しいけど、どうやら納得したらしいです!(ほんまかよ)

長男:「…ママも…いっとに…いちゅ…ぐーーーzzz」

やっぱり納得していない…。恨み節を吐きながら寝ましたわ(笑)

■夫に報告すると…
その後、帰宅した夫にこのいきさつを話したら、

夫:「そりゃ、今までずっと一緒にいたんだもん。いきなり1人で行くなんていやに決まってるやん。それを一晩で納得させようなんてムリムリーー(呆)」

…だってだって。ちゃんと納得してもらわないと明日の朝大変と思ってさぁ。

夫:「そんな初日から完璧なんて求めなくても。泣いたってバスに放り込めばいいやん」

…そうやけどぉぉ。そのバス停に行くまでがネックで…ちゃんと家出れるかなぁ…。

私も第1子で初めての経験なので不安です。

夫:「大丈夫だって。なんとかなるって! 明日は俺もいるし」

(いや君は役に立たんだろ!)

夫:「長男はなんだかんだ言って、行けば楽しめるタイプの子やから、楽しいところってわかったらすすんでいくようになるって!」

そうかあ~~。気にしすぎなのはわかってるんだけど、自覚はしてるんだけど…やっぱり今朝はドキドキ落ち着かなかった私。

はー…ドキドキ。家、ちゃんと出れるかしらぁ…


■いよいよ当日。いざ、登園!!
結局翌朝は昨晩の健闘むなしく、まったく同じやり取りを繰り返し…。

最終的には奥義・「ママもパパも行っちゃうよ!」を実行し、夫婦そろって玄関で出発しちゃうフリしたら、慌てて長男も出てきたという…完全におびきよせでございます。

無事、家の近くの待ち合わせ場所に到着!

よっし!! なんとか家、脱出成功!! 第一関門クリア!(なんの戦いこれ)

朝の通勤ラッシュの車をあれやこれやと観察してるうちにバスが到着してー…

どうかなーー!? 乗るかなーーー!?

のるか!? そるか?!

のるか! そるか?!

…おーーーーっと!!




すんなりとバスに乗りこんだぁアーーーー!!

では、先生! よろしくおねがいいたしますーーー

ブルブルブルーーーー…

超不本意そうな顔をしながら無理やり先生に手を振らされ、バイバイしながら息子は旅立っていきました。


いってらっしゃぁぁーーーい。

やれやれ。

昨日の夜はどうなるかと思ったけど、朝が来て、目の前にバスが来れば意外にすんなりと乗り込んでいきました。

パパの言う通り、あんなに必死になって納得させる必要なんてなかったのかもね。

もっと自然の流れに任せてもよかったのかも。

という初日でございました。


■あれから7年。長男が当時を振り返って語ったこと
当時、私も若くて一生懸命でしたね。

そして、あれから7年経った長男が
あの時どういう気持ちだったのかを語ってくれました。

とにかく彼の頭の中では


だそうです。

ママは色々安心させようと言ってくるけれど、ボクからしたらどこに行くのかも何をするのかもわからなくて不安で、行く事は別にいいけどママについてきてほしい、ママと一緒に行きたいっていう気持ちで溢れていたそうです。

なるほど。

たしかに「行かない!」とは言ってなかった。ママも一緒に行くって主張してましたね。

長男:「バスに乗り込んだ時には嫌で嫌でしょうがなかったけど、走り出したらすぐに窓の外の車を見るのが楽しくなって、


どうでもよくなった

え!!!! 切り替えはっや!!!!

現にあの日迎えに行ったら、朝の不安気な顔とは打って変わってニコニコ笑顔で出てきました。でも翌日からしばらく朝は泣き続けたんですけどね(苦笑)

大人の私達からすれば、幼稚園がどういう場所かも、幼稚園が何をする場所かも経験しているので不安はありませんが、自分に置き換えてみたら。。。

いきなり「お前このバスに乗れ!!」とか言われて、どこに行って何をするのかもわからないバスに無理やり乗せられるような感じかな??


え、こわっ!! 絶対イヤだ!!

バスなんて乗りたくなぁぁぁぁい!! ていうか、一緒についてきてよ! どうして1人で乗せるんだよ!! やだよ! 家にいたいよーーーー!!!!


って、なりますね…おぉ…。

というわけで、人生で初めてママと離れて小さな社会に出て行く子どもたちからしたら、大人が思ってる以上に、不安で心細くてドキドキしちゃう事なんだということが、長男の証言からもわかります。

でもじゃぁ一体どうしてほしかったのかと聞くと「無理やりにでも放り込んでくれてよかった」だそうです(笑)

そうなのか! 休ませてほしかったとか、乗せないでほしかったとかじゃないのか!

長男は長男なりに「そりゃ無理やり乗せるしかないやろ」と思ってるらしいです。親が思ってる以上にたくましい一面も持ち合わせているということですね。

もちろんその子その子によって性格も違いますし、感受性も違うので一概にこうとは言えないのですが、我が家の長男の「当時を振り返る」でございました。

(ちゅいママ)

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