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1分で献立が決まる! 伝説の家政婦流「献立を決める3つのステップ、4つのレシピ」

  • 2019.5.10
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毎晩の献立作りに悩んでいませんか?

仕事や育児に日々奮闘していると、晩ごはんのメニューを考えるのが億劫になりがちです。かといって、外食や出来合いの惣菜だと、栄養バランスが気になるし…。そんなママたちの悩みが軽くなる、頼れる一冊が発売されました。

予約の取れない伝説の家政婦・志麻さんの最新レシピ本『1分で決まる!志麻さんの献立の作り方』では、1分もかからずに15品ほどの献立を考え、調理してしまう志麻さんの献立力に着目。

1)メインの食材を決める。

2)メインの調理法を決める。

3)つけ合わせを決める。

以上の3ステップをベースに、1分で献立を決めるためのノウハウを紹介しています。


プロフィール
志麻(しま)さん


大阪あべの・辻調理師専門学校、同グループ・フランス校を卒業し、ミシュランの三ツ星レストランでの研修を修了。その後、日本の有名フランス料理店等で15年働く。2015年にフリーランスの家政婦として独立。「予約が取れない伝説の家政婦」と呼ばれるようになる。2017年2月、『沸騰ワード10』(日本テレビ系)で一躍話題となり、2018年5月、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』でその仕事ぶりが放映され、クール最高視聴率を記録。現在は『つくりおきマイスター養成講座』の講師や食品メーカーのレシピ開発などでも活動。著書に『志麻さんのプレミアムな作りおき』『志麻さんの何度でも食べたい極上レシピ』他、多数ある。
【タサン志麻HP】
https://shima.themedia.jp/



■「なければあるもので代用する」柔軟な発想のフランス料理が献立の基本

家政婦の仕事は、各家庭の買い置きの食材や常備している調味料に合わせて作ることが多く、志麻さんはこうした経験を長年積んでいく中で、徐々に献立作りのコツが身に付いていったそうです。

「キッチンに立ち、まず考えるのが食材と調理法、味の組み合わせの方程式。メインの食材を決め、次にどう調理するかを考え、そこにつけ合わせを添えていきます」

和食の場合、じゃがいもがないと肉じゃがは作れませんし、大根がなければぶり大根も作れません。一方、志麻さんがベースにしているフランス料理の場合は、「なければ何かで代用」という発想が基本にあります。

「こうして考えていけば、組み合わせはいくらでもあって、バリエーションは無限大。冷蔵庫にある食材を眺めながらメインを決め、そしてつけ合わせを考える…この作業は私にとって楽しみの一つなんです。キッチンに立っている方々の役に少しでも立てばと思い、おすすめのレシピとともに、そのノウハウを紹介することにしました」

■とってもシンプル! 志麻さん流 献立作りの3ステップ

志麻さんの献立作りの基本は、1)メイン食材を決める、2)メインの調理法を決める、3)つけ合わせを決める、の3ステップ。この3つのルールに従えば、バランスのとれた献立があっという間に決まるそうです。


STEP1:メインの食材を決める

肉? それとも魚? 日によって食べたい食材はさまざま。まずは食べたいメインの食材を決めます。

例えば、豚バラ肉、鶏むね肉、挽き肉、イワシやサバ、貝やエビなど、それぞれの特徴を踏まえながら、まずは食材を選びます。

STEP2:メインの調理法を決める

食材が決まったら、次は調理法を選びます。蒸し煮・蒸し焼き、グリルで焼く、オイル煮、オーブンで焼く、ソテー・ポワレにする、マリネ・カルパッチョにする、煮込むの7通りから選びます。

STEP3:つけ合わせを決める

つけ合わせは、同じ食材でも調理法によって味も食感も変化します。調理法は7つ。ピュレにする、オーブンで焼く、揚げる、煮る、ゆでて和える、そのまま和えるから、メイン料理に合わせて、お好みのものを組み合わせましょう。

以上の3ステップにそって選んでいけば、無限の組み合わせができ、献立に悩むこともなくなりますね。





■おなじみの食材がごちそうに変身! 今すぐ作りたいメイン料理2品

献立作りの際は、前述の3ステップを頭に思い描きながら考えれば、時間がなくてもさっとアイデアが浮かびそうですね。今晩からぜひ試してみてはいかがでしょう? それではここで、グルメな著名人の舌もうならせる志麻さんのレシピから、メイン2品を大公開!

メイン料理レシピ1:鶏ささみのコンフィ



【材料】(2~3人分)
鶏ささみ…4本(筋を取る)
にんにく…1片(半分に切る)
ローズマリー…1本
オリーブオイル…大さじ4
塩…適量(肉の量に対して0.8%を目安に)
こしょう(あれば黒こしょう)…少々
砂糖…適量

【作り方】
1.鶏ささみにしっかりめの塩とひとつまみの砂糖をふってもみ込み、10分くらいおき、水分が出たらふき取る。

2.鍋に湯を沸かす。

3.大きめの密閉保存袋に1とオリーブオイル、にんにく、ローズマリー(タイム、ローリエでもOK)、こしょうを入れる。



4.沸騰した湯の中に袋ごと3を入れて、上のふちを持って袋の中の空気を抜く。



5.ふたをし、火を止めてそのまま40分くらいおいて出来上がり。

メイン料理レシピ2:メカジキのポワレ



【材料】(2~3人分)
メカジキ(切り身)…2枚切れ
玉ねぎ…1/2個(みじん切り)
セロリ…1本(みじん切り)
にんにく…1片(みじん切り)
水…200cc
コンソメ…1個
マカロニ…60g(固めにゆでる)
バジル…8枚
ケッパー…(あれば)適量
レモン…1/4個
塩こしょう…適量
油…大さじ1

【作り方】
1.メカジキの水分をとり、塩こしょうをする。



2.フライパンに油をしき、強めの中火で焼き、焼き色がついたら取り出す。

3.玉ねぎ、セロリ、にんにくを炒め、しんなりしたら水とコンソメを加え、弱火で煮る。

4.野菜がやわらかくなってきたら、マカロニ、バジル、ケッパーを加えてレモンを絞り、メカジキを戻し、まわりのソースをかけて味をなじませれば完成。







■離乳食としても使える、シンプルつけ合わせレシピ2つ


フランス料理と聞くとなんだか格式の高いイメージがありますが、志麻さんのレシピは材料も作り方もとってもシンプル。仕事帰りでも作る気になれる手軽さが魅力です。また、本書にはつけ合わせのレシピも豊富に掲載されていて、ちょっとアレンジを加えれば、子供の離乳食としても使えそうな内容になっています。

つけあわせレシピ1:かぼちゃのピュレ



【材料】
かぼちゃ…小1/4個(皮を取る)
水…適量
バター…15g
牛乳…50cc

【作り方】
1.鍋に適当な大きさに切ったかぼちゃを入れ、ひたひたの水でやわらかくなるまで煮る。

2.かぼちゃをざるにあげ、そのまま裏ごししてペースト状にする。



3.2にバター、牛乳を加えて均一になるように混ぜ合わせて出来上がり。

つけあわせレシピ2:じゃがいもの重ね焼き



【材料】
じゃがいも…2個(薄切り)
バター…15g(溶かしておく)
塩こしょう…適量

【作り方】
1.耐熱容器に薄くスライスしたじゃがいもを並べ、全体にバターを塗り、塩こしょうを少々ふる。



2.同じ順番でじゃがいもを重ねていく。

3.オーブン(220~230度)で30分くらい焼いて完成。

本書にはメインとつけ合わせ以外にも、スープとデザートのレシピも掲載されています。

基本のコンソメスープから季節のポタージュ、フレッシュなりんごを使ったフランスの定番デザートまで、どのレシピも華やかで美味しそう! 余裕のある日にデザートまで作ってみてはいかがでしょう? 自宅にいながらにしてコース料理を楽しむこともできそうです。

献立作りのネガティブな感情が、いつの間にか「ワクワク!」に変わるかも!?

料理が得意な人も、そうでない人も、あらためて料理の楽しさを実感できる一冊。ぜひチェックしてみてください。

参考図書:
『1分で決まる! 志麻さんの献立の作り方』(マガジンハウス)
著者 志麻


家政婦として様々な家庭に出向き、その家庭にあるもので1分もかからずに15品ほどの献立を考え、瞬く間に調理してしまう志麻さん。多くのファンから寄せられる「どうやって献立を考えているの?」という疑問に応える本書では、志麻さんが現在の家政婦の仕事で培った献立のシンプルルールを大公開。グルメで知られる著名人たちを次々うならせてきた志麻さんの絶品レシピとともにお届けします。

撮影/中島慶子(マガジンハウス)


(ライターチーム123)

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