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年齢別、子どもの『できる!』を引き出す子育て&教育法とは?

  • 2019.5.8
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子どもが自立した社会人になり、幸せな人生を歩むこと。子育て中の親は、そんな願いを抱いて日々育児に励んでいるのではないでしょうか。

しかし、社会情勢も教育への取り組み方も、私たち親世代が子どもの頃とは大きく変化しています。偏差値が高いだけでは幸せになれないということに誰もが気づきはじめ、あきらめずにやり遂げる、へこたれないといった『生きる力』や、仲間を思いやる、協調性といった『非認知能力』が今まで以上に求められるようになってきました。そう、子ども自身が「できる!」と自信を持つことがとても重要なのです。

では、これからの時代に必要とされるこれらの自己肯定感は、どのようにしたら育つのでしょうか。

0歳〜3歳の子どもに大切なこと

教育の情報が世に溢れている昨今、習い事や知育など、なんでも早く始めた方がいいと思いがちですよね。しかし、生まれてから3歳までにもっとも重要なのは、親の接し方です。怒る時でも、通常の会話でも、このポイントを意識してみてください。

  • 気持ちを込めて話す
  • 体に触れながら話す
  • 子どもの目を見て語りかける

これらを徹底することで、子どもは親に愛されているということを本能的に体感していきます。忙しさを理由に面と向かって話をすることをおざなりにせず、1日5分でもいいので、子どもにしっかり向き合って会話をしてみましょう。

4歳になったらこれを教えよう

4歳といえば会話も行動もぐんと広がりを見せる頃ですが、その半面、我慢がきかなかったり癇癪を起こしたりと、まだまだ自己中心的な時期でもあります。

手がかかる4歳ではありますが、それでも意識して体験させたいのは次のこと。

  • 始めたことは最後までやり通し完結する
  • 『やり遂げる』ことを何度も体験する
  • 後片付けをする

あきらめずに取り組んだことで得た達成感は、子供の心にしっかりと刻まれます。小さな成功体験の積み重ねが、「自分ってすごい!」という自己肯定感のベースになっていくのです。

後片付けは、自分で出したものは自分でしまうという行動であり、自立の一歩になります。

7歳になったら大事な親の姿勢

7歳以降は、自主性を伸ばすための接し方に注意したい時期。

「こうしなさい」という命令よりも、子ども自身がどうしたらいいかを考えられるように手助けをすることが大事です。具体的には、「どうしたらいいと思う?」「あなたはどうしたい?」など、子供を主体にした問いかけが有効。また、親が決定するのではなく、子供に選択する機会を与えてあげるのもいいですよね。

子ども扱いせずに一人の個人として尊重する姿勢が、親に求められてきます。

本、音楽、芸術に触れさせ感性を育てよう!

「きれい」「きもちいい」「楽しい」「おもしろい」。こういったプラスの感情・感性を育てるのに、読書や音楽、芸術に触れることはとても有効です。絵本の読み聞かせやピアノや絵を習うといった積極的な行動はもちろんですが、そこまでできなくても、心がけ次第で日常の中でも触れる機会は作れます。

例えば、このようなことを実践してみては。

  • 食事の時に、幼稚園や保育園で読んでもらった絵本のストーリーを聞いてみる
  • 寝る前に静かな音楽を流す
  • 家事の手を5分だけ止めて一緒に塗り絵をする

このように、構えなくてもできることはあります。

ただ、子どもには特定の才能を伸ばすのに適切な時期『臨界期』があるのも事実で、音楽の場合には4歳までにレッスンを始めるといいそうです。

食事と睡眠は脳を育てる!

非認知能力や生きる力を伸ばすのに、健康な心と体は不可欠。子どもの成長には、栄養バランスのとれた食事がとくに大切です。

  1. 体や脳を動かす力になる炭水化物(ごはん、うどん、パスタなど)と脂質(バター、油など)
  2. 筋肉や骨、血液、臓器を作るタンパク質(肉、魚、牛乳・乳製品、卵、大豆、大豆製品)
  3. 免疫力アップや記憶・学習能力・知能の発達に関わるビタミン・ミネラル(野菜、くだものなど)

中でも、小松菜やホウレン草、赤身魚、納豆、ひじき、あさり、牛・豚肉などに含まれている鉄分は、知能の発達を促す栄養素です。

また、睡眠も体と脳を育てるのにとても大事。米国睡眠医学会の指針によると、以下の睡眠時間を推奨しています。

  • 3~5歳:10~13時間(昼寝時間を含む)
  • 6~12さい:9~12時間

働くお母さんが増えたこともあり、早寝させるのはなかなか大変ではありますが、健康な体と脳を育てるために工夫をしたいところですね!

photo/PIXTA

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