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ベランダの鳥のフン、きちんと掃除しないとこんなに危険な理由

  • 2019.5.7
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晴れた日の朝、ちょっとコーヒーでも飲もうかとベランダに出ると、鳥のフンが!「イヤだなぁ」と思いつつ掃除しても、また翌日にはフンをされている……なんてことも。これではせっかくのモーニングコーヒーも台無しです。

でもそのフン、きちんと掃除をしないと、汚いだけではなく体に危険だって知っていますか?今回は鳥のフンの掃除方法と、鳥のフン汚れ予防法をご紹介します。

鳥のフンはなぜ危険?

鳩やカラス、雀など野生で生息している鳥のフンには、いろいろな雑菌や病原菌が含まれています。乾燥したフンを吸い込むことで喘息などのアレルギー症状を起こす原因にも。フンの影響は、妊娠中は胎児への危険性が高まるのでとくに注意しましょう。

また、人体だけではなく、建物自体への影響も。鳥のフンは強い酸性なので、ベランダの手すりなど金属部分に付着すると、金属が変色したり破損してしまう可能性もあるので、見つけたらすぐに対処してください。

危険な鳥のフンを安全に掃除する方法

そんなに危険な鳥のフン。でも、乾燥してしまっていたりして、掃除するのは意外と厄介です。どうやってお掃除すればいいのでしょう?

用意するもの

  • 使い捨てビニール手袋か二重にしたビニール袋
  • 使い捨てマスク
  • カビ取り剤、キッチン用漂白剤、消毒用エタノールのいずれか
  • ゴミ袋
  • デッキブラシ
  • 水を入れたバケツ
  • 古い布かキッチンペーパー

掃除方法

  1. ビニール手袋、もしくは二重にしたビニール袋を手に装着し、マスクをする。
  2. フンに、カビキラー、またはキッチンハイター、または消毒用エタノールをふりかける。
  3. フンがふやけたら、古い布かキッチンペーパーで拭き取ってゴミ袋に捨てる。
  4. バケツに入った水(ぬるま湯)でデッキブラシでこすりながら、キレイに洗い流す。
  5. さらに、カビキラーかキッチンハイターか消毒用エタノールをフンが落ちていた場所に振りかけて拭き取る。
  6. ここまでに使用したもの全てゴミ袋に入れ、口をしばって捨てる
  7. デッキブラシについたフンをきれいに洗い流し、ブラシも消毒する

※鳥のフンを素手で触るのは絶対NG!乾燥したフンは粉状になって舞うので、吸ってしまわないように必ずマスクをしましょう。

鳥のフン汚れ予防法

フンのお掃除方法をお伝えしましたが、ぶっちゃけ、結構手間がかかります。汚い上に危険で手間がかかるなんて、鳥のフンは最悪……と絶望する前に、お家のベランダに鳥が寄り付かないようにしましょう!鳥がこなければ、当然フンも付かなくなります。

①ベランダを整理整頓する

ダンボールが積んであったり、ゴミ袋があったりすると、その影に鳥が潜むことも。ベランダには物を置かないようにし、ベランダの床や手すりは定期的に掃除しましょう。鳥は清潔なところを好まないので、常にベランダをきれいな状態に保つことが重要です。

②防鳥ネットを取り付ける

すでに毎日のように鳥のフンがあるお家は、防鳥ネットを検討してください。市販のネットか、テグス(釣り糸)を手すり付近に張ると、鳥がベランダに入り込めなくなるので効果的です。ネットは透明よりも黒やグレーの方が見えにくいのでオススメ。ただし、ベランダの天井が高い場合は自分でネットなどを張ると危険なので、駆除業者にお願いしましょう。

③強力な磁石を設置する

ベランダにやってくることの多い鳩は、地球上の『磁場』を感じ取って飛び立つ習性があるので、強い磁場が苦手。100円ショップでも売っている『ネオジウム磁石』というものをネットやテグスに透明なテープで貼りましょう。手すりなどの金属に張り付けてしまうと磁力の効果が薄れて、鳩を駆除する効果がほとんどなくなるので避けてください。

④鳥が苦手な香りの植物でガーデニング

鳥は『ローズ』や『ハッカ(ミント)』の臭いを嫌う傾向にありますので、これらの植物でガーデニングを楽しむのも有効な対策のひとつ。ガーデニングが趣味の方には、ベストな予防法と言えるでしょう。

ちなみに……

光の反射を嫌う性質を利用したCDを吊るす方法は、一時的な効果しか見込めないのでオススメできません。

また、鳩が嫌う臭いを含む『固形忌避剤』や『忌避スプレー』も、一時的な効果はありますがベランダのような通気性がいい場所では、臭いが拡散されてしまうので長期的な効果がありません。


見ているだけならかわいい鳥も、我が家のベランダにフンをするとなると話は別。汚いだけでなく健康にも害を与える鳥のフンは、とっても危険です!

上手に掃除してキレイなベランダを保ちましょう。掃除の後は、鳥を寄せ付けないようにしっかり対策をして、清潔で安全なベランダを手に入れて。

監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)

photo/PIXTA

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