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そこは旅人がやって来るカフェ。栃木県・黒磯の街を変えた「1998 CAFE SHOZO」へ

  • 2019.5.6
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栃木県・黒磯に「1998 CAFE SHOZO」がオープンしたのは、名前の通り1998年のこと。「おいしいコーヒーが飲める、居心地のいいカフェがある」と評判は口コミで広がり、次第に地元だけでなく遠方からも多くの人が訪れるようになりました。 30年以上を経て少しずつ、周辺には新しいお店が増えていきましたが、賑わいの中心にあるのは今も「SHOZO」。街と人をつなぎ、さまざまな出会いを生み出す伝説のカフェを訪ねてみました。

そこは旅人がやって来るカフェ。栃木県・黒磯の街を変えた「1998 CAFE SHOZO」へ
そこは旅人がやって来るカフェ。栃木県・黒磯の街を変えた「1998 CAFE SHOZO」へ
故郷の黒磯に、旅人が訪れるカフェをめざしてオープン
そこは旅人がやって来るカフェ。栃木県・黒磯の街を変えた「1998 CAFE SHOZO」へ
コーヒーの香りに包まれる店内。照明が絞られ、どこかノスタルジックな雰囲気

黒磯へは、東京から新幹線で約1時間、在来線で約3時間。リゾート地として名高い那須高原のすぐ近くに位置しています。「1998 CAFE SHOZO」のオーナー、菊地省三さんがカフェを開こうと決意したのは21歳のとき。バイクで旅をしながら各地のカフェを訪ね、最終的に落ち着いたのが故郷の黒磯だったといいます。

そこは旅人がやって来るカフェ。栃木県・黒磯の街を変えた「1998 CAFE SHOZO」へ
オーナーの菊地省三さん。その飾らない人柄にファンも多い

「最初は、京都や金沢のような歴史のある街で店をやりたいと考えていました。でも、地元でゼロから始めてこの街なりの歴史を作っていけばいいんじゃないかと思うようになって」と省三さん。いい街には旅人が来る。だから、旅人が来るようなカフェを作ろう。それが、お店のテーマとなりました。

ひとりでも心地よく過ごせるリノベーション空間
そこは旅人がやって来るカフェ。栃木県・黒磯の街を変えた「1998 CAFE SHOZO」へ
カフェをぐるりと見まわすと、居心地の良さそうな場所がたくさん

古い建材を使ってデザインした温もりを感じられる空間は、リノベーションカフェの先駆けともいえるもの。店内に置かれたイスやテーブルがバラバラなのも、今でこそ珍しくありませんが、オープン当時は新しい試みでした。
「ひとりでふらりとやって来たお客さんも、居心地よく過ごせるように」。自身も旅人であった省三さんの思いが、店のレイアウトに込められています。

こだわりの珈琲とともに名物のスコーンや手作りのケーキを
そこは旅人がやって来るカフェ。栃木県・黒磯の街を変えた「1998 CAFE SHOZO」へ
お好きなケーキとスコーン1つをセットにできる「ケーキシエスタ」(640円)。コクのある「カフェオレ」(630円)とともにどうぞ

一杯一杯丁寧に淹れるコーヒーは、省三さんが北海道に住んでいたときに出会ったという「斎藤珈琲」の焙煎豆を使用。苦味のある深煎りのブレンドは、名物のスコーンや手作りのケーキともよく合います。ゆっくりと味わいながらほっとひと息。時間が経つのも忘れそうです。

ギフトにもぴったり。カフェの味をお持ち帰り
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外に面して大きな窓がある菓子工房「OVEN」。菓子作りの風景を覗くことができる

カフェで販売されるスイーツは、すぐ裏手の菓子工房「SHOZO OVEN」で作られています。スコーンやクッキー、焼きチョコ、マドレーヌ、パウンドケーキ。定番の焼き菓子が次々に焼き上がり、ラックに並べられていきます。

向かう先は、カフェ1階にある販売所「TASTE」。種類も豊富な焼き菓子は、少量ごとに包装されているので、いろいろな味をちょっとずつ楽しめます。好みの菓子を詰め合わせてギフトにしても素敵。 黒磯の思い出ともに、「SHOZO」の味をお家に持って帰りませんか?

最新号のことりっぷマガジンでは、ここではご紹介しきれなかったお店のストーリーや、黒磯周辺の素敵なカフェ・ショップ情報も掲載しています。
この春は、自然豊かな黒磯や那須高原へと足をのばして、ゆったりとしたカフェ時間を過ごしてみてはいかが?

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