卓越した演技力に潜む熱情。仕事も愛も濃い満島ひかりの理想の相手とは?【夏目かをるの最強女になる!vol.52】

20代から50代までの男女500人に調査した「30代女性で最も演技力が高いランキング」第一位に選ばれた満島ひかり(gooランキング 19年3月19日)。「年々演技力に磨きがかかる」「存在感がすごい」という意見が多かったそうです、2位は仲間美由紀、3位は綾瀬はるか。誰もが納得する結果ではないでしょうか。

満島が最初に注目されたのは主演映画「愛のむきだし」(08年)。

園子温監督に「もはや狂気とも呼べる領域に達した」と絶賛され、数多くの賞を受賞しました。その後もテレビドラマ「Woman」や「カルテット」で卓越した演技力が多くの人を魅了したことは記憶に新しいですね。

役にのめり込むと、演技に集中するあまり、取材も番組PRも全てNGになるという満島は、ノートに与えられた役がどんな性格で何を食べ、どんな言葉づかいをするかなど、細かく書き込んでいるほど徹底した仕事ぶり。その壮絶なまでの仕事ぶりは、愛情面でも激しく相手に揺さぶりをかけるようです。

情愛が深く、激烈な愛情表現の女性の幸せとは何か。満島ひかりを通じて考察してみます。

「愛のむきだし」前の鳴かず飛ばずの7年間を支えていたのは、両親の言葉

85年鹿児島県で生まれ、沖縄育ちの満島。両親は、共に体育教師。中学校の体育教師である父親が顧問を務めるバスケットボール部を全国優勝に導くなど、名監督として知られていました。

兄弟は、弟で俳優の真之介、バスケットボール選手の光太郎、妹はモデルのみなみ。家族は満島以外、全員スポーツが得意だったそうですが、満島は母の絵本の読み聞かせが大好きな内向的な少女でした。習い事のつもりで、安室奈美恵を輩出したアクターズスクールに入学すると、11歳で映画「モスラ2」に出演し、さらに音楽ユニット「Folder」でアイドルの一員に。ブレイクして14歳で上京しますが、メンバーの脱退などで、02年活動休止。22歳まで鳴かず飛ばずの7年間のことを、満島は女性誌のインタビューで「違う国にいるようでした。22歳まで現実に起きていることと折り合いがつかなかった」と語っています。

やっとチャンスが到来し、遂に「愛のむきだし」で女優として開眼すると、園子温監督が、満島に初めて会った瞬間にその才能を見抜いたことを振り返ります。

「ああ、何かを“持っている”人だなと感じたことを良く憶えています」(「文春」16年6月2日)。

「愛のむき出し」でブレイクする前の7年間、満島は先のない不安にさいなまれ、そのストレスから顔に発疹ができたり、人に見られるのが怖いという恐怖感を抱えていたそうです。水着のグラビアをやったり、クイズ番組に出たり、ものまね番組で浜崎あゆみのものまねをしたりと努力したものの、「やっぱり向いてない」と辛くて泣いていました。

そんな時に母親の「いじめられたら、とにかく爆笑しなさい。するといじめられなくなるから」という一言が、満島の気持ちを楽にしてくれたと言います。

また満島の才能を高く評価した園監督でしたが、「愛のむきだし」の現場では、満島は監督に毎日のように罵倒され、またしごきに体当たりでぶつかったため、心身ともにボロボロになったそうです。

そんなときに、満島が上京する際の父親の言葉が彼女を支えたのです。

「1か月に1回ぐらい自分を殺してまた生まれ変わったらいいよ」。

満島の「死と再生」という演技の世界観ができあがるまで

父親の教えは後に、彼女の体当たりの演技につながっていき、やがて「死、そして再生」という彼女の演技のベースを作ったとある芸能関係者が語ります。

「一つの作品が終わると、何も残らないほど、全てを作品にぶつけるそうです。そのため、終わった役を“滅ぼしてしまう”タイプ。滅ぼしてはまた生まれ変わる。そんな“死と再生”を繰り返す女優なんですよ」

この発言を裏づけるように17年の主演映画「海辺の生と死」の撮影が終わったときに、満島は変化します。「海辺の生と死」は、太平洋戦争末期の奄美群島・加計呂麻島で出会った作家の島尾敏雄の妻・ミホ夫人をモデルにしている作品で、満島の生まれ故郷、奄美大島で撮影されました。

「この映画の後は、演じる役に攻撃性がなくなってきたように思うんです。以前の作品は怒りや悲しみが強かったと思うんですけど、(この映画が終わってからは)もうちょっと柔らかな方向に行けばいいなと」(「スカイワード」17年7月号)

「海辺の生と死」は、まさに満島の転換期でした。そして全身全霊で演じた後で、共演した恋人の永山絢斗は、翌年に破局します。満島は恋愛でも、何も残らないほど、全部相手にぶつけるというタイプなのでしょう。

満島流恋愛観「待つ女は嫌い!」

「愛したり愛してくれたりっていうのを確信するまで、殴り合うくらいハードことが繰り広げられますかね。相手が嫌がることを全部して、それでも湧き上がってこないとイヤみたいな、、、最低です(笑) ワガママを全部昇華して乗り越えられない人は無理ですね」と、「愛のむき出し」公開後に男性誌で語っています。当時はまだ22歳と若かったのですが、でも恋愛観というものは、あまり変わらないように見えます。

永山絢斗との破局の原因は、すれ違いだといわれていますが、満島が最終的に「もう待つ女は嫌だ!」とキレてしまった。これは、作品を一緒に作り上げた共演者である恋人との関係も、新しいステージに入るはずが、何も変わらないどころか、「会う時間すらない」という関係にピリオドを打ちたかったのでしょう。

このように3歳年下の彼に対しても、年上ぶらず、母親のような女になって男の全てを受け入れずに、自分の気持ちをストレートに伝える。それは満島がピュアだからです。

理想の相手は「愛する女が自由に生きることを見守って生きている男」

情熱的で純粋な女性は、傷つきやすいことも少なくありません。9年間在籍した事務所を辞めて、フリーになった満島は、昨年のNHK「あさイチ」で心境を次のように語っています。

「少し自分と向き合いたいと思って。時間が欲しかった。忙しくなると、我慢が重なって、周りの人に火を飛ばすようになっちゃう。ちょっと語気が荒くなったり、それが自分で気になってしまって、人に何か言うよりは自分でやって感謝するほうがいいなと思った」。

傷つく自分を思い遣りながら、周囲にも気遣いを見せていますね。

また理想の恋愛も「大きな気持ちで愛し合されて、お互いの自由を見守っていられる男と女に当たり前に憧れますね」。さらに愛する女性が自由に生きることを、温かく見守っていきていく男性を理想としています(「フィガロ」17年6月号)。

満島のようなタイプの女性は、年上や年下など年齢を問わず、おおらかで器の大きい男性に、ほっとすることでしょう。

またどんなに忙しくても、好きな女と会う時間を作り出せることこそ、甲斐性のある男性ができること。永山絢斗クンには、まだそれがなかったんでしょうね。

(夏目かをる)

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