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血液サラサラ! 海の野菜と呼ばれる“海藻”の栄養価と簡単レシピ

  • 2015.3.19
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【パパからのご相談】

健康診断で脂質異常症と糖尿病予備軍と言われました。野菜を食べるように妻から言われるのですが、サラダがどうも苦手で。生野菜以外で何かいいものがあれば教えて下さい。

●A. 海藻の健康効果を見逃さないで!

ご相談ありがとうございます。健康管理士のSAYURIです。

健康診断で脂質異常症と糖尿病予備軍を指摘されても、嫌いな物を無理やり食べるストレスを考えると悩むところかと思いますが、サラダ以外にも具だくさんのみそ汁や、野菜スープ、おひたしや煮物と野菜を食べられるメニューはいろいろあるので、まずは視点をちょっと変えてみるのもいいかもしれません。

そして日本人が昔から食べてきたにもかかわらず、あまり知られていないのが海藻の健康効果。今回はその海藻についてご紹介したいと思います。

●海藻に含まれる栄養素

海藻はかつては英語でseeweed(海の雑草)と言われていましたが、近年、その栄養価の素晴らしさからseevegetable(海の野菜)と呼ばれるようになってきました。

一般的な野菜と同様にタンパク質や脂質、糖質などを含んでいるだけでなく、野菜よりも多くのビタミン・ミネラル類、中でもカルシウムやカリウム、マグネシウム、ヨウ素、鉄、亜鉛といった必須ミネラルを多く含んでいます。また血糖値の急上昇を抑えたり、便を固くなりにくくしたり、脂質の吸収も抑えてくれる水溶性食物繊維も多く含まれています。

●海藻の種類とさまざまな栄養素

海藻は種類によってさまざまな栄養素が含まれています。コンブやワカメには動脈硬化の予防にいいとされるアルギン酸やフコイダン。血圧を正常に保ってくれるラミリン(アミノ酸)や、悪玉コレステロールを減らし血栓の形成を抑制するフコステロール、EPA(エイコサペンタエン酸)などが豊富に含まれています。

海苔には、

・悪性貧血や動脈硬化の予防

・肩こり

・腰痛の緩和

・精神の安定

・集中力や記憶力の向上

などに役立つとされるビタミンB12が多く含まれています。

●意外と簡単! 海藻の摂取法

健康セミナーなどで、「最近、海藻をいつ食べましたか?」という質問をすると、いつ食べたか覚えていない人が男性には多く見られます。

しかし、おにぎりやご飯に海苔を。みそ汁にアオサやワカメを。納豆に刻み海苔を混ぜてもいいですし、とろろ昆布に少しお醤油を垂らして熱湯を注ぐだけでも、おいしいお吸い物になります。

そして、春はメカブやワカメが旬を迎えるので、酢の物や新ワカメのしゃぶしゃぶなどもおいしく召し上がっていただけると思います。

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ちょっと意識すれば食べられる海藻をうまく利用してみてはいかがでしょうか?

海藻は女性のダイエットにもおすすめ食材です。

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

長年の医療機器メーカー勤務の経験から健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーの資格を取得し、健康管理士事務所『優縁』を設立。現在、食で愛を育む食愛ナビゲーターとして、食育の講演や執筆活動を中心に、NPO法人『予防医療推進協会』理事長として、成人向けの生活習慣改善のさまざまな提案を発信中。

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