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時短料理の最善策!野菜は切って冷凍すれば美味しく賢く使えるんです

  • 2019.4.27
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仕事が忙しく、なかなか料理をする時間がとれない場合、週末にまとめて野菜などの食材を買いためておくことがありますよね。でも1週間で使いきれず腐らせて捨ててしまった経験、ありませんか?

そんな時は、野菜の冷凍がオススメです。
「冷凍してしまうと美味しくなくなりそう」
「うまく冷凍保存を活用できていない気がする……」
そんな方でも大丈夫。これから暖かくなり、ますます野菜が傷みやすい季節がやってきます。今から野菜の冷凍術を学んでおきましょう!

野菜を冷凍する時のコツやポイントは?

そもそも『冷凍』は、食品中の水分が冷やされ、その周りの食材自体が凍る現象のことを言います。解凍した際には、凍った水分があった箇所の結晶が溶け、その部分が空洞化します。スカスカした感じや、ぐにゃっとした食感を引き起こすのはこうしたことが原因のひとつです。

家庭用の冷凍庫は、業務用のものに比べて庫内の温度がそこまで低くありません。急速に冷凍することが難しいため、氷の結晶が大きくなる前になるべく速く冷凍させることが、家庭で美味しく冷凍保存するためのコツといえるでしょう。具体的には以下の方法がオススメです。

  • 新鮮な野菜を使う
  • 水分を拭き取ってから冷凍する
  • 平たい状態で冷凍し、効率よく冷やす
  • 熱伝導率のいいアルミホイルやバッドで冷凍する

野菜によってその保管法は様々ですが、上記のコツを押さえておくと応用が利くため、覚えておいて損はありません。

野菜の種類別!冷凍保存法とは?

続いて、それぞれの野菜の種類別に冷凍方法をご紹介します。

大根

お味噌汁や炒め物、煮物など、様々なお料理で活躍してくれる大根。大根は、用途に分けてそれぞれ冷凍するのがいいでしょう。例えばお味噌汁用には短冊切り、煮物用に皮をむいて丸太切り、炒め物用にいちょう切りにしておく、など。それぞれ平たい状態で入れて空気を抜き、ジップロックなどの真空バッグに入れるといいですよ。

玉ねぎ

玉ねぎも大根と同様、くし形やみじん切りなど、それぞれの切り方で保管しましょう。時にはあめ色に炒めたものを冷凍してもOK。そのまま電子レンジの“解凍”ボタンで解凍すれば、ハンバーグなどを作る際にもすぐに使えて時短にもなります。

ホウレン草

お浸しなどに使いやすいホウレン草は、固めに茹でて、3~4センチに切って、ラップで小分けにして冷凍するのがいいでしょう。調理時は凍ったままか、自然解凍で使ってください。先に冷凍庫から出しておいて自然解凍している間に他の料理を作るといいですね。

トマト

トマトは、『丸ごと』か『刻み』の状態で冷凍するのがオススメです。丸ごとの場合、水につけるだけでつるんと皮がむけるため、湯剥きする必要もないんです。また、刻んだ状態のトマトはすぐに荷崩れして味なじみもいいので、スープなどの具材にも使えます。トマトソースを作ってそのまま冷凍するのも、パスタなどに使えていいですね。

アスパラガス

意外と使える、アスパラガスの冷凍調理。旬が短いため、美味しい時期にスーパーなどでたくさん買って、すぐに冷凍しましょう。あらかじめ使いやすい大きさに切っておいて冷凍すると、すぐに料理に使えます。その他、茹でたアスパラガスをお肉で巻いた状態で冷凍しておくと、お弁当のおかずにも活用できて便利です!

冷凍しても保存期間は1週間を目安に

「冷凍したら1ヵ月くらいはもつでしょう?」

たしかにその通り。時期によっても異なりますが、1ヵ月以内であれば問題なく食べられるものが多いです。ただし、美味しく安全に食材を楽しむためには、『1週間以内』に使いきることを心掛けたほうがいいですね。その理由は、調理器具であるまな板や包丁などの衛生状態と、冷凍庫の開け閉めにあります。

とくに冷凍庫の扉を開け閉めすると、どんなに冷たい庫内も知らず知らずのうちに温度は上がります。その都度冷凍した食品自体の温度が上がったり、霜が付いたりして劣化しやすくなってしまうのです。冷凍野菜の品質を保つためにも、扉は長く開けず、できるだけ庫内の温度が上がらないように心がけることも大切なポイントのひとつです。

冷凍をうまく使いこなして、時短で美味しいごはんを

これまでできるだけ早く野菜を食べきるために、サラダやお浸しなど簡単にできるもので済ませていたり、使える分だけ小分けにされた状態の野菜を買ったりしていた方も、冷凍を駆使すれば、その分、料理の幅も広がりますね。また、凍ったものをそのまま鍋やフライパンに入れて調理すれば、切る時間を短縮できて時短にもつながります。

メリットだらけの野菜の冷凍術。ぜひ試してみてくださいね。

監修:福田信厳(家事代行サービスCaSy・お料理研修講師)

photo/PIXTA

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