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100%植物性! ピープロテインパウダーは本当にヘルシー?

  • 2019.4.22
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Women's Health

フィット女子なら、店に並ぶさまざまなプロテインを物色しているのでは?今回は、バリエ豊富なプロテインの中からピープロテインパウダーにズームイン! この内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

ピープロテインとは?

米ミシガン大学によると、ピープロテインは、緑と黄色のスプリットピー(乾燥して割れたエンドウ豆)から抽出されたタンパク質。プロテインパウダーを作るために使われるためだけでなく、ベジバーガーやヴィーガンマヨネーズのような加工食品のベースになったり、アイスクリームに必要な乳製品代わりや、代替ミルクの原料になったりもする。

公認管理栄養士のアレクサンドラ・カスペロも、「植物性食品を好む消費者が増加するのに伴い、ピープロテインに対する関心度も高まっています」と話している。

どうしてエンドウ豆なのか? エンドウ豆には、もともとタンパク質が豊富(1/4カップに11g)。豆類のタンパク質はヴィーガンなので、植物性食品派にピッタリのオプションと言える。

例えば、ピープロテインパウダー1食分に含まれるカロリーは90~120kcalで、タンパク質は17~24g。

ピープロテインパウダーは、鉄分の優秀な供給源でもある。カスペロが言うように、1食分で約5mg=1日に必要な鉄分の1/3近くが摂れるのも、ヴィーガンにとっては嬉しい話。

人工的な甘さや風味が加えられていないピープロテインパウダー1/4カップには、以下の栄養素が含まれている。

● カロリー:100kcal ● 脂質:1.5g(うち飽和脂肪0g) ● 糖質:2g ● 食物繊維:1g ● 糖類:0g ● ナトリウム:260mg● タンパク質:21g

ピープロテインには、どんなメリットがある?

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Women's Health

前述のとおり、ピープロテインは100%植物性なので、ヴィーガンでも食べられる。実のところ、公認管理栄養士のジェシカ・コーディングが言うように、お肉を使わずに製造されたタンパク系食品のほとんどには、乳製品、ホエイ、大豆、または卵が使われている。

コーディングによると、ピープロテインベースの製品は、アレルギー持ちの人にもおすすめ(乳糖不耐症、大豆・小麦・卵アレルギーは非常に一般的)。ピーナッツなど、他の豆に対するアレルギーがある場合は体が反応するかもしれないけれど、かなり消化されやすいのもピープロテインの利点。

他のプロテインパウダーと同じく、ワークアウト後にピープロテインのシェイクを飲めば、筋肉がつく一方で、筋肉痛が和らぎ、体の回復が早まることも。そのうえ、米メイヨー・クリニックによると、(さらなる研究が必要とはいえ)ピープロテインには血圧を下げるのに役立つアルギニンというアミノ酸が大量に含まれている。また、植物性食品であるピープロテインは、動物性食品よりも環境にやさしい。というのも、エンドウ豆の栽培は、例えば牛のような家畜の飼育ほど、水とエネルギーを必要としないから。

ピープロテインとホエイプロテイン、どっちがいいの?

コーディングいわく、カロリーとタンパク質の量では、ピープロテインもホエイプロテインも変わらない。でも、ピープロテインは、ホエイプロテインのような完全タンパク質ではない。つまり、体が筋肉を作るのに必要とするアミノ酸を全種類含んでいないということ。

とはいえカスペロによれば、ヘルシーなタンパク源を幅広く摂取し、玄米などの全粒穀物を食べていれば、必須アミノ酸を全てカバーして、ピープロテインを完全タンパク質にすることは可能。

 
ピープロテインは他の植物性プロテインよりベター?

カスペロによると、グルテン、乳糖、大豆、乳製品に体が敏感な人には、大半のプロテインパウダーよりも胃腸にやさしいピープロテインがおすすめ。また、コーデイングの話では、ピープロテインは大豆由来のプロテインパウダーほど遺伝子が組み換えられていないそう。

「ピープロテインの味は非常にマイルド。口当たりもいいので、風味の異なる他の食品にも、すんなりと馴染みます」とコーディングは続ける。

ピープロテインの使用方法に関して言えば、他のプロテインパウダーと変わらない。プロテインシェイクのベースにしたり、焼き菓子やスムージーボウルに加えたり、と用途はさまざま。

「総合的に考えて、私はピープロテインの大ファンですし、ホエイやソイプロテインの代替品を探している人には是非おすすめしたいですね」とコーディングも一押し。ただ、プロテインパウダーの中には、重度に加工され、大量の甘味料、調味料、着色料、保存料が使われているものもあるので、成分表を注意深く読むようにしよう。

パウダーが苦手なら、生または冷凍のエンドウ豆を食べて。パウダーと同量のタンパク質が含まれているし、1/4カップあたりの食物繊維はパウダーの約3倍。パウダーを作る過程で剥ぎ取られてしまう植物性化学物質や栄養素も、固形からなら摂取できる。

まとめ

ピープロテインは実際にトライしてみる価値のあるヘルシーフード。ヴィーガンやアレルギー持ちの人には特におすすめ。必須アミノ酸が全てカバーできるよう、バランスの取れた食生活を送るのだけは忘れずに。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

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