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THEO(テオ)の評判は?運用実績を元に金融の専門家が評価します。

  • 2019.4.20
  • 7948 views

今回は、人気のロボアドバイザー「THEO(テオ)」について解説します。テオは、2019年1月時点の利用者が6万5000人に達していて、預かり資産は360億円を超えています。顧客は20~30代の若年層が中心で、投資未経験の方が80%と初心者でも始めやすいサービスです。

そんなテオの実際のパフォーマンスはどうなのか?を、運用実績を基に検証しながら、メリット・デメリットと合わせて詳しく解説していきます。

THEO(テオ)とは

  • 運用者数 65,000人
  • 預かり資産 360億円
  • 毎月の平均積立額 27,216円
  • 投資がほぼ未経験 80%

テオは2016年2月にスタートした人気のロボアドバイザーです。ロボアドバイザーとは、簡単な質問に答えるだけで、ロボットが最適な資産配分を決定してくますサービスです。そして、テオでは金融商品の決定から買付け、リバランス(銘柄の入れ替え)まで、すべて自動で行ってくれます。

自分で資産運用を行うと感情に左右されてしまいますが、テオのロボアドバイザーに任せることで、きちんと決めたルール通りに運用を行うことができます。

若年層を中心にロボアドバイザーの人気は高まっていますが、大手4社(ウェルスナビ、テオ、マネックス、楽天証券)の運用残高は2018年6月時点で1,400億円。

ロボアドバイザー発祥の地である米国(約30兆円)の230分の1、日本の公募投資信託(約110兆円)の1000分の1程度にすぎません。まだまだ発展の余地は十分あると考えています。

出典:テオ

テオの投資対象は、30種類以上のETFです。ETFとは取引所に上場していて、株価指数などに連動することを目指す投資信託です。

テオは、ETFを通じて世界86カ国の11,000銘柄以上に投資しています。

theo アセットクラス
出典:テオ

テオなら、幅広い銘柄や資産に分散投資できることが分かると思います。リバランス(銘柄の入替え)も1ヵ月ごとに自動で行ってくれるので、最適な資産配分をキープすることができます。

③ロボアドバイザー最低水準の手数料
投資一任報酬
出典:テオ

しかし、テオは2019年4月から新しい手数料体系を導入することを発表しました。毎月積み立てしている利用者を対象に、運用開始以降の入金額に応じて最大で0.65%にまで引き下げます。

手数料体系一覧

THEO Color Palette

出典:テオ

手数料が割引される条件

  • 毎月積立をしていること
  • 出金をしていないこと

積立および出金の実績と、カラー基準額に応じて顧客の「カラー」を決定し、カラーに応じて運用期間中の手数料引き下げを行います(3000万円を超える部分は、従来通り0.5%)。

カラー基準額は、投資対象期間(3ヵ月)の入出金総額の平均です。具体例を見てみましょう。

判定期間(4月、5月、6月)各月末までの入出金総額

  • 4月:50万円
  • 5月:60万円
  • 6月:70万円

この場合、(50万円+60万円+70万円)÷ 3 = 60万円がカラー基準額になります。

60万円のカラーはグリーン(50万円以上100万円未満)なので、手数料は「0.8%(20%オフ)」になります。

運用資産が貯まるほど手数料が割引になるので、さらに長期投資を続けやすくなりました。

続いて、デメリットを確認しましょう。

THEO(テオ)のデメリット

  1. 元本割れのリスクがある
  2. NISAに対応していない
  3. 10万円以下は出金できない
1. 元本割れのリスクがある

テオは、幅広い銘柄に分散してリスクを抑えているものの、投資対象が金融商品なので、値下がりすることもあります。元本を下回って、マイナスになる可能性もあるということを頭に入れておきましょう。

2. NISAに対応していない

テオはNISA(少額非課税制度)に対応していきません。ただ、税制優遇を受けることはできませんが、ウェルスナビなど他のロボアドバイザーも同じなので仕方がないですね。

3. 10万円以下は出金できない

テオは1万円から投資を始めることができますが、10万円を下回る分は出金できません。全額を引き出したい場合は、テオの口座を解約する必要があるので注意しましょう。

THEO(テオ)の評判・口コミ

theo + docomo ユーザーボイス
出典:テオ

「資産運用を始めたいけど株式投資は手間がかかる」「将来に備えてお金を貯めたいけど預金の金利は低すぎる」といったユーザーのニーズに、テオのロボアドバイザーはピッタリだということがわかります。

THEO(テオ)の運用実績

実際の運用実績
  • 運用開始 2018年10月29日(6ヵ月目)
  • 元本6万円
  • 毎月1万円積立
  • 運用結果+3,982円(+3.62%)

元本は6万円で、2018年10月29日に行き運用開始。積立金額は、毎月1万円です。半年で+3.62%ですから、順調な運用成績です。

運用方針 資産配分
  • グロース:59%→株式を中心に運用し、世界の株式市場の成長と同じぐらいのキャピタルゲイン(値上がり益)を狙う
  • インカム:30%→債券中心にインカムゲイン(利息収入)を狙う
  • インフレヘッジ:11%→コモディティ(商品)や不動産など実物資産中心に運用

グロース(株式中心)を約60%にして、積極的にリスクを取る運用を行っています。

投資におけるリスクとリターンの関係

投資における「リスク」とは、危険という意味ではなく、「不確実性」のことです。

株式の比率を高めるほどリスクが高くなりますが、大きなリターンを望むこともできます。資産で最も大きいのは先進国株(51%)で、積極的な運用益を狙っていることがわかります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。THEO(テオ)のメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。

テオのメリット
  • ①1万円から投資できる
  • ②世界中の資産に幅広く分散投資できる
  • ③ロボアドバイザー最低水準の手数料
テオのデメリット
  • ①元本割れのリスクがある
  • ②NISAに対応していない
  • ③10万円以下は出金できない

1万円から世界に分散投資できるテオは、初心者でも始めやすいロボアドバイザーです。昨年末の急落でもコツコツと積立投資を続けることによって、今年に入ってからは好調なパフォーマンスになっています。10年~20年といった長期投資が前提ですが、テオのロボアドバイザーなら、インフレに負けないリターンが期待できると考えています。

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