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人生のどん底…辛い失恋から立ち直るためのヨガ的対処法

  • 2019.4.17
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Cover image by Getty Images

失恋はとてもつらい…

ある日突然やってくる失恋。「周囲にもうらやましがられるくらい仲が良かったのに」「どうして振られてしまったんだろう」と振られたことに対しての悲しみや、「自分が何かしたから振られたのではないか」と自分を責めてみたり。付き合いが長ければ長いほど、あるいは将来を視野に入れていたなど濃い付き合い出ればあったほど、受けるダメージはとても大きく、心に大きな穴がぽっかりと開いたように感じてしまうこともあるでしょう。失恋による傷つきは、心理学的に、ストレスの度合いとしては高く、傷つきから復活するまでには時間がいると言われています。

失恋の悲しみによって自然と起きるのが悲しみのプロセスで、人間の心に備わった自己防衛システムの一つと言われています。アメリカの臨床心理学者であるスザンヌ・ラックマンは失恋から心が回復するまでのプロセスを以下のようにまとめています。

第1段階 別れの理由を探す

別れを受け入れられず、失恋した原因を必死に探そうとする

第2段階 拒否

原因が分かっていても受け入れられず、別れを避けるために何でもしようとする

第3段階 交渉

相手と復縁したいという気持ちが生まれ、関係修復の方法を試行錯誤する

第4段階 悪化

復縁に向けて努力しようとするが、思うようにいかずさらに苦しむ。

第5段階 怒り

復縁できないことで相手や自分自身に怒りが沸いてくる(実は喪失感から救ってくれる感情)

第6段階 最初の受容

復縁は現実的ではないと受け止め、失恋の事実を受け止め始める。

第7段階 希望へと方向転換

相手と距離を置くにつれて、徐々に気持ちが前向きになっていく。

この回復過程には個人差があり、順番が前後したり、あるいは段階や時期は人によっても変わってきますが、大まかにこの7つの段階を経て、失恋が癒されていくと言われています。

失恋したときにするとよいこととは?

とはいえ、どうしようもできないくらい悲しいのが失恋。感情が先立ち、なかなか気持ちを静めることが難しいかもしれませんが、失恋したときに心がけておきたいことがいくつかあります。

①無理に忘れようとしない

かつての恋人のことを思い出すととてもつらいので、「忘れよう!」と一生懸命になります。アメリカの心理学者ダニエル・ウェグナーが行った【シロクマ実験】によると、人は考えないように、思い出さないようにすればするほど、そのことを考えたり思い出したりしてしまう傾向がありと言われます。失恋もまさに同じで、無理に忘れようとすればするほどかえって相手が自分の意識の中にいて忘れられないということが起きるのです。

②今自分が感じている感情を受け入れる

上と似ていますが、失恋した時に出てきた感情(悲しい、悔しい、怒り、不安など)を否定しないことです。失恋は人が亡くなった時に感じる悲嘆反応と同じくらいその人の人生に影響をもたらすと言われています。特に失恋時は「愛」と「怒り・憎しみ」など相反する感情が一度に生れてきて、感情が大きく揺さぶられることも多いでしょう。このような気持ちの混乱を整理していく過程を心理学的に【モーニングワーク(喪の作業)】と言いますが、今あなたが感じている感情を無視せずに、感情のままに従うことが大切です。モーニングワークができていないと、後にうつ状態など精神的な状態が悪化してしまったり、新しい恋愛に向かえないなどいくつか弊害が出てくるかもしれません。

③人に頼る

悲しい時は、無理に一人で頑張ろうとしたり、「失恋の話なんて重いよなあ」なんて、周囲のことを考えがち。辛い時こそ人に頼っていいのです。自分の中では受け入れられなくても、、周囲があなたの話を聴いてくれて受け入れてくれることで徐々に気持ちが救われたりします。近しい人に話すことに抵抗がある人は専門家を頼ってもいいと思います。あなたのことを受け入れてくれそうな信頼できる人に話をしてみましょう。

失恋した時は感情がぐちゃぐちゃ、混乱したり、どうやって前に進んだらよいか分からなくなってしまうことも多いですよね。もし自分で自分の感情を受け止めたり、周囲に話したりするのが苦手な人は、まずはヨガの練習をしてみませんか?一見関係ないかもしれませんが、失恋して相手をどうするかに意識が向きがちだったことが、アーサナの練習を日々行うことによって自分の体に意識が向き、少しずつ自分自身の変化を観察できるようになってきます。感情が渦巻き、捉え方が狭くなりがちだったことが少しずつ客観視できるようになってくるかもしれません。

別れた相手の気持ちを取り戻すのはとても大変ですが、自分で自分の気持ちを癒したり前向きにすることの方が建設的なのかもしれませんね。

ライター/南 舞
臨床心理士。岩手県出身。多感な思春期時代に臨床心理学の存在を知り、カウンセラーになることを決意。大学と大学院にて臨床心理学を専攻し、卒業後「臨床心理士」資格を取得。学生時代に趣味で始めたヨガだったが、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。現在は臨床心理士としてカウンセリングをする傍ら、ヨガ講師としても活動している。

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