小手伸也、念願の舞台出演で「血肉を与える俳優たちと、ライブ感の中で面白くしていけたら」

舞台「良い子はみんなご褒美がもらえる」に医師役で出演する小手伸也
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【写真を見る】豪華俳優陣が集結する舞台「良い子はみんなご褒美がもらえる」

三谷幸喜作・演出の舞台「子供の事情」(2017~2018年)やドラマ「コンフィデンスマンJP」(2018年、フジテレビ系)、「SUITS/スーツ」(2018年、フジテレビ系)、「私のおじさん~WATAOJI~」(テレビ朝日系)などで個性豊かな役を演じてきた小手伸也が、舞台『良い子はみんなご褒美がもらえる』に医師役で出演。

英国演劇界の至宝トム・ストッパードとアンドレ・プレヴィンが俳優とオーケストラのために創作した異色の作品で、舞台はソビエトと思われる独裁国家の精神病棟の一室。主演を務める堤真一が、誹謗罪で捕まった政治犯の男・アレクサンドルを演じ、自分はオーケストラを連れているという妄想に囚われた男・イワノフを橋本良亮が担当、それぞれの「自由」を主張していく。「自由」と「真実」をテーマに、舞台上には35人のオーケストラがBGMや歌の伴奏を演奏する影の存在ではなく、劇中に登場するという斬新な作品だ。

医師を演じる小手に出演が決まった時の思いや、作品の見どころ、多くの作品に出演し多忙な小手のプライベートについても聞いた。

小手伸也がやってみたいことについて、「学園ものに挑戦してみたい」
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いつか出たいと思っていたパルコプロデュース!

――今作に出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

とにかくうれしかったですね。2017年に三谷さんの「子供の事情」という舞台に出演して以降、映像のお仕事が立て込んでいて。でも僕は演劇が本当に好きなので、この忙しさが一段落したら必ず舞台をやりたいと思っていたんです。

だからオファーをいただいた時は青天の霹靂というか、しかも、パルコさん! ハイクラスな演劇体験を必ずお約束する、あの名作もこの名作もプロデュースしている、いつか出たいと思っていたパルコプロデュース。

状況的には一段落どころか、むしろ早過ぎる気もしたんですが、かなうことであれば「ぜひ出たい!」と二つ返事で参加させていただくことにしました。

――今回の役に対しての役作りは、どのようにされましたか?

役名がなく、医師というポジションだけなんです。ポジションでキャラクターを作るということは、作家はそれ以上のものを求めていなくて。

どちらかというとその人の本名や人生は関係なく、主役の人達を翻弄(ほんろう)して、動かすためのガジェットとして、存在すればいいのかなと思っていたのですが、その割にはかなり演じ手の人間性を試されるというか、演じる人によってイメージが変わるんだろうなと思います。

とにかく台本上のせりふや情報に執着するとトム・ストッパードのわなにはまりそうなので(笑)、基本なすがままにしているというか、正直会話から生まれる以上の役作りはしないようにしています。

――こんなふうに演じるという、イメージは作られていますか?

なので、極力固めないようにしています。作品がはらんでいるテーマとか、歴史的な背景とか、モデルとなっている国とかいろいろあって、極めて政治的な内容の物語なハズなんですが、そういった情報がストッパードにとって、どの程度重要なのか意外とケムに巻かれていて見えない…。

そういう作品は初めてで、最初に読んだ時は難解で頭が痛くなったんですけど…でも午前中のファミレスで読んだ時に、こんなシンプルな話あるのかと思うぐらい全部納得がいっちゃて(笑)。体調とか時間帯に左右されるぐらい、いろんな側面があって。単純なほど奥が深いのか、奥が深いからこそ単純に見えるのか…。とにかく底が知れない以上、こちらで何を用意しても、なんの対応にもならないなと思っています。

むしろ血肉を与える俳優たちと、一緒にリアルな会話をするライブ感の中で面白くしていけたらと思っています。

翻訳劇自体初めてで、そもそも得意か苦手かも未だ実感が伴わない以上、思い切っていろいろ試してみるしかないなと。当然「それ間違ってるよ」って言われることもあると思うので、そういうところは演出のウィル・タケットさんとコミュニケーションを取りながら、確定していきたいと思っているんですが、ウィルさんが「必ずいいところを見つけて褒める」タイプの方なので、永遠に試し続けたくなって逆に怖いです(笑)。

――この作品に限らず、撮影現場にはまっさらな状態で行かれるんですか?

僕は準備にひたすら時間をかけます。いろんな可能性を考えて、考え抜いた上で、実際の現場ではできるだけその全てを忘れるようにしています。

「俺は、これしかやらない」じゃなくて、それを作りたい人、受け取りたい人のニーズに答えたいんです。そのために引出しの中は常に可能性でいっぱいにしておきますが、その一つを机の上に飾ったまま、現場で見せるようなことはしませんね。

「方法論の固定概念にとらわれず、演劇と映像で学んできたことをどちらにも生かしたい」と語る小手伸也
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舞台とドラマ、映画双方の関わり合いから自分を高め、刺激になりたい

――小手さんの活動の主軸は、舞台ですか?

主か副かという考え方は最近しないようにしたんです。以前までは、僕の主は舞台であり、ドラマの現場では舞台での経験があるからこそ戦えるという自負がありました。

でも最近は、ドラマや映画の現場で学んできたことも多くなって、演劇をドラマに持ち込むという一方向のベクトルだったものが、ドラマで学んできたことを演劇に応用していきたいと考えるようになり、双方向の関わり合いの中から自分を高めたい、願わくば両方の業界にとっての刺激になりたいと思います。おこがましいですが(笑)。

――舞台の魅力とはどんなところですか?

僕がドラマや映画など映像の仕事が苦手だった一つの要因として、誰に向かってやっているか分からないという理由がありました。

現場に複数台のカメラがあって、それを監督さんの目線を通して、編集したものが電波に乗ってお茶の間へという、届け先が全く見えない。何に向かって集中して演技をしていけばいいか分からなかったんです。

逆に演劇は目の前のお客さんとダイレクトにつながり合える分、非常に明確で。だからこそ、「映像よりも演劇がやれればいい」というちょっと斜に構えたというか、ある意味逃げの姿勢がありました。

でも、ドラマの現場で経験を重ねていくうちに、どうすればみんなが喜ぶかを考えるというシンプルな結論としては、目の前の1000人が相手でも、顔の見えない100万人が相手でも同じだなと気付きました。

そのみんなの笑顔を見たいから、どうするか悩んでいるというクリエイターの姿勢自体は、テレビの現場も演劇の現場も変わらないです。

その上で、演劇ならではの楽しさを挙げるとするならば、やはりお客さんと一緒に作れること。演劇は、お客さんの反応とか空気を含めて初めて完成する芸能なので、その臨場感、一緒に世界を作りながら最前線で物語に触れる感覚は、演劇体験ならではだと思います。

ただ最近はSNSの発達で、一緒にドラマを盛り上げたり、リアルタイムで感想を共有したり、視聴者とメディアの垣根がより劇場化してきたような気がします。

――ドラマで演じる時と舞台で演じる時の気持ちの違いはありますか?

今はないですね。ドラマに苦手意識を持っていた頃は、そもそもカメラに向かってお芝居をする不自然さを感じていたんですが、そもそも舞台だってありますよね、客席を向いて芝居すること(笑)。

あとドラマの現場では、シーンごとにバラバラに撮るので、自分の中で芝居をつなげるという難しさはありました。

演劇は1回発進したら、2時間、3時間を真っすぐ進めるんですけど、映像だとそこがぶつ切りになったり、前後したり、集中力をどう維持したらいいか分からなかったんです。「泣いてたシーンを撮って、1日おいて、また泣いてるシーンの途中からいきます」みたいな…(笑)。 間が空いちゃうと、本当に難しくて。

でも同じ現場に何度も通って、連続して同じ作品に関わるようになってから、何となく身に着けることができた…とは言い切れないですけど(笑)。そもそもシーン稽古はバラバラだったりしますからね。そうやって何となくの共通点を見つけて、やり方が分かるようになったら、応用の仕方も思いつくようになるので、方法論の固定概念にとらわれず、演劇と映像で学んできたことをどちらにも生かしたいですね。

「今もエゴサーチは続いています(笑)」と語る小手伸也
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小手の素顔とは…?

――以前、朝起きたら「まずはエゴサーチをする」とおっしゃっていましたが、今は何をしていますか?

今もエゴサーチは続いています(笑)。最近は、Facebookの友達申請が止まらなくて、朝起きたらそれを確認したり、つぶやきに対する反応とかかなり多いので、一応エゴサーチしています(笑)。

――現在もアルバイトは続けていらっしゃるんですか?

そうですね。でも先月は、シフト自体入れられたのは3回でした。そのうち1回は欠席、1回は遅刻と、「まともに行ったの1日だけじゃねーか!」となっていて。勤務態度としては最悪ですよね、だから厳しいですね。

今月中に人事の方と契約更新の面談が行われる予定で、「この日は絶対休まないで!」ってメールがくると思うんですけど、それすら行けない可能性もあって、いよいよクビかなって感じです(笑)。

――ちなみに、今後挑戦したい役はありますか?

学園ものをやってみたいですね。生徒は…無理か(笑)。先生で!ぜひ、やってみたいですね。

――最後に舞台の見どころを教えてください。

舞台上にオーケストラがいるという、かなりエキセントリックな設定で、すごく斬新な演劇体験をお届けできると思います。また、僕が言うのもおこがましいぐらいの実力派の皆さんがそろっています。なおかつ話は突拍子もなく、小難しそうに見えてかなり笑えると思うので、皆さんがちゃんと劇場で笑顔になれるように、全力を尽くしたいと思います。ぜひご期待いただければと思います!(ザテレビジョン)

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