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おまじないに由来アリ? 子どものしつけに役立つ“言い伝え”4つ

  • 2015.3.17
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【ママからのご相談】

畳のヘリや敷居を踏んではいけない! とよくお婆ちゃんから言われ注意されました。夜笛を吹くと蛇がくる、茶碗を叩いたら餓鬼が集まってくるなどたくさんあります。 今になるとなんとなく、これってしつけのため? とわかる歳になってきました。いろいろと悩ましい息子たちに、ピッタリの迷信はありませんか?

●A. 信じるも信じないも、日本の伝統と知恵の蓄積。一理あります!

ご相談ありがとうございます。ママライターの*SARASA*です。

科学的に根拠が無いではすまされない、深い迷信の世界。お子さんのしつけに役立ちそうな、言い伝えをご紹介します。

●しつけに役立つ言い伝え4つ

●(1)敷居を踏んではいけない

敷居を踏むのは自宅でもおよばれのときも、マナー違反です。ある地方では、敷居は頭とみなし、表の敷居は父、裏は母、家の中は子を表します。敷居はその家の象徴です。敷居を踏むと言うことは、家や家人を踏みつけることと同じ。失礼極まりありません。これをすると出世できないと言い伝えられています。

同じく畳のヘリ、座布団も踏んではいけません。一緒に教えられるといいですね。

●(2)手振り水をかけられると、かけられた人が死ぬ

ハンカチを忘れて、手をブラブラさせて乾かす……これが手振りです。そしてこの水をかけられた人が死ぬという言い伝えがあります。かけられた人はとんだ災難です。でも、かけた人は制裁として“人に手振り水をかけると、親の死に目にあえない”という不幸に……。

由来はいくつかありますが、霊魂呼び(人が死んだとき魂を呼び戻す)の儀式のとき、死者の顔に水を吹き掛けたことからこう言われるようになったそうです。水を振りかけることから死を連想させるのです。この習慣は現在の死水や末期の水の元になっているそうです。衛生のためにも、ハンカチを持たせましょう。

●(3)便所に唾や痰を吐くと、バチが当たる

厠(かわや)の神様は右手で大便、左手で小便を受け止めてくれるのですが、そこに唾や痰(たん)を吐けば、お便所の神様は両手が塞がっているため、防ぐことができず、口や目を汚してしまうのです。神様は怒り、喉や目の病気という神罰をくだす……。

昔は水洗トイレではなく、忌むべき便所で汚物から感染させないようにとの戒めもあるのでしょう。今も昔も、お行儀の良いことではありません。ママが見えないところでも、神様は見ています!

●(4)ちちんぷいぷい

ケガをした子に、「ちちんぷいぷい、痛いの痛いの飛んでいけ!」と唱えることがあります。これは、徳川三代将軍家光の乳母、春日局が家光をあやすのに、「知仁武勇御代の御宝(知力と武力に長けたあなたは家の宝、どうか泣かないでください)」とあやしたからという説があります。なんだかとっても温かな呪文ですね。

お子さんが元気に大きくに育ちますように。ちちんぷいぷい!どんどん唱えたいものです。

【参考文献】

・『茶柱が立つと縁起がいい』黒塚信一郎・著

●ライター/*SARASA*(ママライター)

母方、父方とも子沢山の家系に恵まれ、現在4児の母。魚類、両生類中心飼のアクアリスト。猫の額ほどの敷地でプランター菜園を勤しむ。趣味は俳句。フリーライター/占い師としても活動中。

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