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熟睡できていますか?〇〇を保つ練習「ヨガニードラ」で睡眠力を高めよう【ヨガと睡眠 ♯1】

  • 2019.4.3
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Cover image by BIGSTOCK

『眠りのヨガ』といわれるヨガニードラとはそもそもどんなヨガ?

ヨガニードラのニードラ(nidra)は、サンスクリット語で睡眠という意味を持ちます。しかしながらその『睡眠』は、私たちが通常捉えている睡眠の意味とは少し異なります。ヨガニードラでいう睡眠は、熟睡と覚醒の間の状態を指しています。分かりやすく言い換えると、『寝落ちする直前のまどろみの様態』です。誰もが経験したことのあるあの気持ちの良いまどろみ状態を保つことが、ヨガニードラでは大切な練習となります。

ヨガニードラの一般的な練習は、仰向けになったシャヴァーサナの状態で意識をうっすらと保ちながら、ガイドの声の誘導に身を任せ行います。眠っていない、かと言って覚醒もしていないまどろみ状態を保ち、身体的な深いリラックスを得ることがヨガニードラの大きな目的の一つです。そして身体的な緊張を解放したのちに、心や精神といった身体よりも奥深い部分に意識を向け、そこにある緊張を解放していく段階に進みます。

身体のみならず奥深い部分の緊張を解放出来るという点が、ヨガニードラで得られる大きな恩恵だと言えます。

眠れない、眠りが浅い、その原因となる緊張を解放しよう

ヨガの練習を実践している方のほとんどは、アーサナの練習を取り入れていると思います。質の良いアーサナの練習を行った日は、質の良い睡眠が取れると感じている方も多いのではないでしょうか。ワークアウトとアーサナの練習との決定的な違いは、最後にシャヴァーサナの時間があるということです。ヨガの流派や種類に関わらず、ヨガのアーサナがシャヴァーサナで締めくくられるということは、アーサナの最終目的がリラックスにあるのだということを示しています。

肉体的な緊張の解放=リラックスは、質の良い睡眠を得るために大切な要素です。睡眠中に肉体的緊張が強いままだと、翌朝起きた時に更に肉体の緊張が更に強くなっていたり、肩凝りが起きていたり、場合によっては寝違えを起こしたりします。

そして、質の良い睡眠を得るもう一つの大切な要素は、精神的な緊張の解放=精神や心のリラックスです。この種類の緊張は、睡眠時の脳波に影響し、質の良い睡眠を得ることを難しくします。そしてこの奥深い部分の緊張は、アーサナの練習だけでは十分に消化されない領域です。ヨガニードラは、この精神や心のリラックスを得るツールとしてとても優れています。ヨガニードラでは、ガイドは肉体的緊張を解放する声がけを行ったのち、奥深い部分へアクセスする声がけを行います。そのガイダンスに従いながら、私たちは自らの意識を使って精神や心の緊張を解放していくのです。

「まどろみ」を保つ練習が睡眠の質を上げる

現代人の多くは、まどろむことが苦手だと言われています。頭が冴えてなかなか眠れない、もしくは、まどろむことなくすぐさま寝落ちするといった睡眠パターンが多いという統計があります。ヨガニードラでは、この『まどろみ』状態を保つ練習を繰り返し行います。まどろみの状態では、脳波の活動がゆっくりとなり、身体的なリラックスが進みます。そして、精神や心の緊張を解放するためにはこの状態の脳波が必要不可欠です。

このゆっくりとした活動の脳波は、アルファ波やシータ波という種類の脳波で、日中思考が活発に動いている状態では出現しません。またはその逆で、熟睡中にも出現しません。つまりは、まどろみ状態にはまどろみ状態でしか得られない恩恵があるということです。しかしながら現代を生きる私たちの日常では、その恩恵を受けることが難しいことも事実です。

そこで有効なのが、ヨガニードラや瞑想といったこの脳波の状態を保つことの出来るヨガの練習です。一回の練習でも睡眠への良い影響を感じることは出来るでしょう。更に継続的に練習を重ねることで、質の良い睡眠を得ることが容易になっていきます。もし睡眠に関する悩みを抱えていたとしたら、ぜひヨガニードラを日々のヨガプラクティスに加えていただくことをオススメします。ヨガニードラの練習は、ヨガスタジオでなくとも実践することが出来ます。

どのように実践していくのか?次回は、ヨガニードラの具体的な実践方法についてお伝えします。


15年間の会社員生活を経てヨガ講師に転身。不眠症をヨガで克服した経験を持つ。リラックスが苦手だった経験から、ヨガニードラを通じてリラックスの本質を伝えるクラスを展開。週に8本のヨガニードラのレギュラークラスを持つ他、指導者養成講座やコラム執筆等ヨガニードラの普及に努めている。Instagram:@yoga_atsuko.inoue

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