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太りやすさ3倍!「睡眠時間が●時間未満の人」がなかなか痩せない理由

  • 2015.3.17
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そろそろダイエットを始めたい!そんな人も多いのではないでしょうか。筆者も仕事柄スポーツジムとのお付き合いもあるのですが、毎年、暖かくなり始めると増えて、涼しくなり始めると減っていくのが女性会員だそうです。

もちろん運動なしのダイエットはリスクが伴いますが、運動と同様に食欲のコントロールが出来るようにするのも大切なポイントだと思います。実はこの食欲のコントロールは睡眠時間と大きな関係がある事が分かっているのです。

 

睡眠時間が「4時間未満」の人は太りやすさ3倍!?

起きている時の方が消費カロリーが多いと意識的に睡眠時間を減らす人もいるようですが、これは逆効果なことが各種研究や調査でわかっています。

例えば、アイシン精機株式会社が行った睡眠に関する実態調査(回答:全国の10代から60代の男女1,206名)によると、睡眠時間と健康に関する実態を探るために、平日の睡眠時間別に、最近1年間で感じた症状について質問をしたところ、“睡眠時間が4時間未満”の人が肥満と自覚する割合は29.2%となり、“睡眠時間が4時間以上”の人の平均(10.3%)と比較すると、約2.8倍も多い結果となりました。

 確かに、「激務で寝る時間がない……」という人ほど、なんだか重そうな体格をしているという印象はありますよね。

 

食欲を抑えるホルモン「レプチン」が関係?

それには『レプチン』というホルモンが関係していると考えられています。

十分な睡眠が取れていないと満腹中枢を刺激するレプチンの分泌が減少してしまいます。しかも5時間以下の睡眠が続くと脳の前頭葉の働きが悪くなり、注意力、集中力や判断力だけでなく、感情のコントロールまで上手くいかなくなり、それがストレスとなってさらにレプチンの分泌が減少してしまうという悪循環も。

睡眠不足のときこってりしたモノを食べたくなったり、節制ができなくなるのもこのホルモンが足りないせいかもしれません。

 

睡眠時間が短いと食欲を増進させる「グレリン」がUP

レプチンと逆の作用、つまり摂食中枢を刺激して食欲を増進させる作用のあるホルモンが『グレリン』です。睡眠時間が短いとレプチンの分泌が減少するだけではなく、グレリンの分泌量が増えてしまうので更なる食欲を招いてしまいます。

またグレリンの分泌量が必要以上に増えると脂っこいものや甘いものといった高カロリー食品を欲することも分かっているのです。

「レプチンの減少+グレリンの増加」という二重の原因で、“睡眠不足太り”が促進されてしまうのです。

実際、筆者もダイエットセミナーなどの開催や個人指導もしていますが、見るからに肥満である人や見た目は痩せていても体脂肪率が30%近くあるいわゆる“隠れ肥満”の人は夜型で睡眠時間が5時間前後という人がほとんど。

あるクライアント様は個人指導を始めた当初、3日から5日で食欲が爆発しドカ食いをしていましたが、まずは食事内容よりも睡眠時間をとるように指導、実施して頂いたところ、徐々に食欲のコントロールが出来るようになり、集中力が高まったのか起きている時間は以前より短いのに仕事や家事をきちんとこなしながらも現在はBMI21、体脂肪率22%前後を維持されています。

 

春先は特に朝、なかなか起きられないことが多い時期ですが、この時期だからこそ少しでも早めの就寝を心掛けて、イライラしない食欲のコントロールに挑戦してみてはいかがでしょうか。

(トータルヘルスナビゲーター:SAYURI)

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