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【古市憲寿が須藤凜々花と対談】自分の気持ちに正直になればどんなリスクも怖くない!

  • 2019.3.29
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人気絶頂の最中に、21歳で結婚を決断した元アイドルの人生哲学とは?

社会学者の古市憲寿さんが、世の女子を悩ませる"結婚"の正体を暴く!? 今回は、2017年に突然の結婚宣言で大騒動を巻き起こした元アイドルの胸の内に迫ります!

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【須藤凜々花】
1996年11月23日生まれ。主婦。2017年6月、NMB48のメンバーとして挑んだAKB48選抜総選挙の開票イベントで結婚を宣言。2018年4月、婚姻届を提出。2019年1月31日をもって芸能界を引退し、今後は主婦業のかたわら哲学者になるべく大学進学を目指す予定。次々と飛び出す潔い結婚観に、古市さんも感心!?

自分の気持ちに正直になればどんなリスクも怖くない!

古市さん(以下・古) 「単刀直入に聞きたいのですが、哲学者を志している須藤さんにとって〝結婚〞って何ですか?」

須藤さん(以下・須) 「答えはシンプルです。結婚したら、無敵になれます!」

古「……ははは(苦笑)。世の中の結婚している夫婦は、あんまり無敵には見えませんけどね」

須「少なくとも私は、旦那さんに出会ってから、死ぬことが怖くなくなったんですよ。無敵です」

古「え、普通は逆なんじゃ!?」

須「『愛する人のためなら死んでもいい』と思えるからこそ、どんな恐怖も和らぐというか。そんなヒロイズムの芽生えも含めて自己肯定感が高まって、以前よりも精神的に自由になれたんです」

古「でも、たくさんのファンに愛されるアイドルを続けたほうが、自己肯定感が得られるのでは?」

須「いやいや。アイドル時代も楽しかったけど、自分が『替えがきく存在』であることを痛感させられてばかりで。毎日のように『推し変します』とか『あの子のほうがかわいい』と言われていたので、虚しい感覚がありました」

古「なるほど。今はそういうストレスから解放されたんですね」

須「はい! 既婚者という鎧があるおかげで、堂々とクラブに行けるようになりました(笑)」

古「鎧は人を自由にもするんですね(笑)。そもそも、人気アイドルなのに若くして結婚することに迷いはなかったんですか?」

『運命だ!』と、思い込むことも大事だと思うんです

須「やっぱり、応援してくれる方々やスタッフさんの期待を裏切ってしまうことにためらいはありました。でも、私は自分の気持ちに正直に生きたかったし、困難から目を背けてはいけないと思ったんです。それは大好きな哲学者のニーチェの教えでもあります」

古「須藤さんにそこまで思わせるほど、旦那さんが魅力的な人だったということですよね」

須「そうですね。恋愛経験がないような状態で出会って、初めて好きになった人だったので」

古「すごいな。たとえ恋愛感情が強くても、結婚相手となると『もっといい人がいるかも』って迷っちゃいそうだけど」

須「私の場合は、他の男性に出会って、迷っている時間がもったいないと思っちゃうんですよね。実際に『いろんな恋愛を経験したほうがいい』って言われましたが、一人で十分。比べたり、比べられたりすると精神的によくないことは、アイドル時代に学んだので」

古「旦那さんとの出会いは運命だったと思いますか?」

須「『運命だ!』と、思い込むことも大事だと思うんです。私は恋愛マスターの母親から『世の中に男は星の数ほどいる』と聞かされていたので、運命を信じないと一生結婚できなかったかも(笑)」

古市「それは一理あるな。ニーチェよりも強烈な恋愛哲学を持つ人が身近にいたんですね(笑)」

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イラスト/死後くん 撮影/Maciej Kucia(AVGVST) 取材・文/浅原聡
※再構成 with online編集部

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