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米フレッド シーガルが株式過半数を売却

  • 2019.3.28
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米ロサンゼルス発のセレクトショップ、フレッド シーガル(FRED SEGAL)は、その株式過半数をブランドライセンスとマーケティングを手掛ける米グローバルアイコン(GLOBAL ICONS)に売却した。詳細は非公開だが、この取引によって既存株主の米投資会社、エボリューション・メディア・パートナーズは少数株主となる。

グローバルアイコンは、ライセンスに関するサービスをブランドに提供するほか、製造業者を紹介するなどの事業支援や戦略開発、マーケティングなどを行っている。ランボルギーニ(LAMBORGHINI)、ベスパ(VESPA)、エミレーツ航空(EMIRATES)、そしてロサンゼルスのランドマークであるハリウッドサイン(THE HOLLYWOOD SIGN)などが顧客だ。

ジョン・フライアソン(John Frierson)=フレッド シーガル社長は、「今回の取引は、新たな分野に事業を拡大する絶好の機会だ。世界中で『フレッド シーガル』ブランドの需要が高まっているが、それに応えることができるようになるだろう」とコメントした。調達した資金は、店舗網の拡大、プライベートブランドのアパレルやアクセサリーの展開、ライセンス事業などに使用するという。

現在、「フレッド シーガル」は米国内の店舗としてロサンゼルスのサンセット・ブールバード旗艦店とロサンゼルス国際空港店のみだが、4月にはマリブに新店をオープンする。米国外では、百貨店での展開なども含めて台湾とマレーシアに1店ずつ、スイスに4店を構えている。日本では、フレッド シーガルジャパン(藤田浩行・社長)が米フレッド シーガルからライセンスを受けて運営していたが、18年9月に神戸店を、19年1月に国内唯一となった代官山旗艦店を本国主導で閉鎖。しかし、アリソン・サメック(Allison Samek)=フレッド シーガルCEOは、「日本は重要な市場。EC、店舗、プライベートブランドを柱として事業を再構築していく」とコメントし、日本からは撤退しないと表明している。

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