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“プレゼン”を成功するための3つのポイント

  • 2019.3.27
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シティ読者285人にアンケートをとったところ、約80%の人が「苦手」「どちらかというと苦手」と回答した“プレゼン”。プレゼンテーションに必要とされるスキルは、実はいろいろなシーンで使えるんです。そんなプレゼン力を身につけて、仕事でもプライベートでもアップデートを目指しませんか。

※データは2019年1月9日~15日に実施のシティリビングWebアンケートから。 有効回答309

イラスト/コヅカヒロミ

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出典:シティリビングWeb

プレゼン力を磨いて魅力アップ

「プレゼンがもっとうまくなりたい!」と悩む読者編集部員たちが、日本プレゼンテーション教育協会の西原猛さんに、プレゼンのコツをレクチャーしてもらいました。

コミュニケーションはプレゼンの延長戦プライベートでも活用できる

“プレゼン”というと、「社内報告」「資料を作って提案する」など、人によってさまざまなことをイメージしますが、実は、プレゼンとは「相手を動かすためのコミュニケーション力」のこと。相手に自分への興味を向けてもらうための提案・アピールの場が、“プレゼン”なのです。自己PRもプレゼンの延長戦なので、婚活などプライベートな場面でも活用できます。

ここ数年、「営業や企画など職種を問わず、プレゼンのセミナーを受講する女性が増えています」とは、日本プレゼンテーション教育協会の西原猛さん。同協会が関西で開催するセミナー参加者の4割近くが女性なんだとか。そんな注目のプレゼン力を今回は、大きく3つに分けて紹介します!

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出典:シティリビングWeb

●教えてくれたのは

日本プレゼンテーション教育協会(JPEA) 西原 猛さん

同協会代表理事兼チーフ・インストラクター。企業や学校、教育機関などでセミナーや研修を行う。主な著書に、「ぐるっと! プレゼン」(すばる舎)、「トッププレゼンターの技術」シリーズ(インプレス)などが。

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【構成力】
「結論」を先に話して聞いてもらえる展開を作ろう

「さぁ、プレゼンの準備をしよう!」と意気込んで、いきなりパソコンを開いて資料を作り始めていませんか。まずはストーリー(構成)を先に固めておかないと、資料を作るために必要なデータも分かりません。そこで紹介するのが、“PREP法”です。

“PREP法”とは、結論・理由・具体例・結論の順番で話を組み立てる方法。プレゼンをするときも、最初に“今からこの話をします”と、結論を先にすることで、相手も聞く態勢がとれます。上司に何か報告するときも、先に結論を話してから過程を話すと、やりとりがスムーズに。仕事で送るメールの件名でも、「○○の会議の日程について」など、具体的に書くのがおすすめなのだとか。

さらに、結論に導くために必要なデータを準備します。それらについて、しっかり理解できていることも必要です。相手からの質問に答えられない…、なんてことがないように情報をインプットしておきましょう。

【Point】

★「結論を先に」が基本

★構成を固めてからデータを準備する

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出典:シティリビングWeb

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【話し方・伝え方】
接続詞を使ってだらだら話すのは×具体的な表現を心がけて

「…ですが、…ますが…」というように、長々と話すのはNG。相手も聞き取りにくく、自分も混乱してしまいます。「…です。…ます。しかし、…」と、文章をつなげず、短く区切って話すことを意識しましょう。話すときは、台本や資料ばかり見ず、相手の表情を見ることも忘れずに。自分の話が伝わっているかどうかの反応を確かめることが大切です。

特に伝えたいことを整理しよう

聞く側の集中力を保つためにも、「声を大きくする」「ゆっくり話す」「繰り返し話す」の3つをポイントに、強弱をつけて話すことが大切。例えば、テレビの通販番組では、商品の値段や利点を繰り返し紹介して、魅力をより分かりやすく伝えていますよね。プレゼンのときも同様の効果が期待できます。

また、「すぐ」「少し」「とても」などの抽象的な表現は、できるだけ控えましょう。人によって、捉え方が違い、齟齬(そご)が生じる原因にもなってしまいます。上司に書類の提出を頼まれたときも、「すぐ作ります」と答えるのではなく、「今日中に作ります」と言うのが◎。

【Point】

★短く話す

★話しながら相手の反応を見る

★強弱をつけて分かりやすく

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出典:シティリビングWeb

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【コミュ力】
3つの「きく」を使い分けて好印象な態度を心がけよう

コミュニケーションというと、話すことばかりを意識してしまいがちですが、実はそれは間違い。「聞く(1)」「聴く(2)」「訊(き)く(3)」(※)の3つの意味を改めて認識しましょう。

私たちが日常で使いがちなのは「聞く」ですが、コミュニケーションで特に必要なのは、「聴く」と「訊く」です。相手のことを理解しなければ、会話も成立せず、相手を動かすヒントも見つけられません。

また、同じ言葉でも態度によって違って聞こえることも。例えば、「おはよう」というあいさつも、笑顔で言うのと、スマートフォンを操作しながら言うのでは、印象は大きく変わります。「本心は言葉よりも態度に表れる」と心得て。

※(1)聞く……音や声を耳で感じとること

(2)聴く……注意して耳に入れること

(3)訊く……尋ねること

【Point】

★人の話は「聴」いて「訊」く

★話す内容よりも態度が重要

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出典:シティリビングWeb

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もっとコミュ力をアップさせるなら経験値を増やすことが何よりの近道

「コミュニケーションは、互いの意志や感情、思考を伝達し合うこと」と話す石田さん。「コミュニケーションには、“自分の伝えたいことを相手に理解してもらうこと”と、“相手が伝えたいことを理解すること”の2つ要素があり、この2つができて初めて、コミュニケーションが成立します」と続けます。そのためにも、“結論から先に話すこと”は上手なコミュニケーションへの近道。

自身も「昔はコミュニケーションが苦手だった」と言う石田さんによると、「苦手意識を減らすには、何よりも経験することが大切」とのこと。“習い事を始めたいけれど、人と話すのが苦手”と悩んだときでも、勇気を出して一歩踏み出してみて。「最初は聞き役に徹して、“へぇ、そうなんだ”と相づちをうつだけでもOK。慣れてきたら、声の大きさや笑顔なども意識して、結論から先に話すよう心がけましょう」

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出典:シティリビングWeb

●教えてくれたのは

構成作家 石田 章洋さん

日本脚本家連盟員・日本放送協会会員。バラエティーや情報、報道などの番組企画と構成を担当。主な著書に、「人に伝える7つの力 会話力速効ドリル」(新星出版社)や「企画は、ひと言。」(日本能率協会マネジメントセンター)など。

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■講座を終えて
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出典:シティリビングWeb
片桐 千桂浦さん(25歳/商社)

上司に相談することが多いけれど、だらだらと話してしまい、「何が言いたいの?」と言われることも…。これからは、「です」「ます」で短く区切って話すよう気を付けたいと思います!

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出典:シティリビングWeb
出野 景子さん(26歳/教育)

自分で話している途中で「結論は何だっけ」と着地点が分からなくなるのが、悩みでしたが、これからはPREP法を使って、話し方を変えていきたい。“相手を動かす”という目的も意識したいです。

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