1. トップ
  2. ロコンド19年は「普通の2位目指す」 オムニ型の新業態などが柱

ロコンド19年は「普通の2位目指す」 オムニ型の新業態などが柱

  • 2019.3.18
  • 460 views

ロコンドは18日、取引先などを招いた事業説明会“PPAP(Parterners and Presentation And Party)”を行った。高級ブランドを集積した「ロコンド デパートメント」やオウンドメディア「ロコンド・マガジン」による商品単価を上げる高付加価値戦略、モバコレ統合による顧客層の拡大、ブランドの自社EC支援事業の拡充、初期費用無料の基幹システムなどをスタート。「ZOZO(の価格帯)が下に行く間に、われわれは上を目指す。2020年度の“圧倒的2位”になるため、2019年のテーマは“普通の2位”」(田中裕輔社長)とし、ファッション分野のネット通販の圧倒的王者ZOZOを追撃する。

最大の目玉は初期費用無料のクラウド型の基幹システム「ロコア(LoCore)」とフランチャイズ型のオムニ業態“ミーツ(MEETS)“だ。「ロコア」は卸とリアル店舗、ECサイトの全販路の売り上げ・利益・在庫を管理できるクラウド型の基幹システムで、6月から社内でテスト運用を開始、8月からは外部への提供を計画する。通常1000万円以上の費用がかかる基幹システムを安価に提供することで、自社のネット通販サイト「ロコンド」に加え、外部のネット通販モール、テナントであるブランドの公式通販サイト、直営及び卸先のリアル店舗まで、多様化する販売チャネルでの在庫の共有化を図る狙い。

もう一つの柱である“ミーツ”は、ロコンドがリアル店舗の運営に必要になる物流や決済、POSなどのインフラ全般を定額制で供給するフランチャイズモデル。すでに3月15日に吉祥寺の駅ビル「キラリナ」に傘下のシューズメーカーのMISUZUがテストオープンしており、4月1日に本格オープンする。「店頭でのタブレット接客もするものの、正直言って難易度が高く、ほとんど効果がない。狙いはネット通販で集客し、店頭で販売するモデル。10坪単位のシューズ平場などで相当の威力を発揮すると見込んでいる。20年度までに百貨店などの既存のシューズ平場を中心に100カ所を展開したい」と意気込む。

元記事で読む
の記事をもっとみる