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“よき妻・よき母”仮面を外すけど、夫は妻の価値観が変わったこと理解して!

  • 2019.3.16
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ウーマンエキサイトで連載中のちゅいママさんの記事「妻の仕事に理解のなかった夫、なぜ変わった? 夫に聞いてみた」で、“夫に理解してほしいこと、変わってほしいこと”について、アンケートを実施しました。



夫とは言え、異なる家庭や環境で育った人間だから価値観が違うのはあたり前。ましてやふたりだけの生活から子どもが生まれれば、今までの夫と妻だけの簡潔な関係から、父と母という役割も増えることで、さらに考えがぶつかることも増えてくるのではないでしょうか。

アンケートには、具体的に「どう変わってほしいのか」はもちろん、「妻の気持ちを理解してほしい」という切実な思いも寄せられました。

■夫の行動、態度に“変わってほしい!”



妻たちはいったい、夫のどんな部分に「変わってほしい」と思っているのでしょうか。その回答は、夫の生活習慣、家事分担、育児方針、家族の在り方と、多岐にわたりました。

ごはんは嫁が作るものっていう固定観念を外してほしい。自分が仕事休みな日くらい、私の仕事の帰りを待つだけじゃなくて、自分で夕飯作ってくださいませ。
夫は、念願のマイホームを手に入れたので、妻である私に「いつでもキレイにしておけ」と言いますが、妊娠中で4歳の子どももいて、仕事もあるので完璧にはできません! あと、パートといえど仕事は仕事なので、子どもの病気で私がいつも仕事を休むのは不公平な気がします。
スマホゲームしながら片手間に子どもの相手をするのやめて! うちの実家でスマホゲームしながら父と話すのやめてー!
男だから泣いてはいけないとか、強くなくてはいけないとかいう考え。やたら息子に厳しすぎる。「だからおまえはダメなんだ」に結びつくような、うしろ向きの言葉を使ってほしくない。自分はそう育てられたかもしれないが、うちの息子は敏感でネガティブになりやすい性格。みんながそれで強くなると思わないでほしい。
出したら出しっぱなし、置いたら置きっぱなしを直して欲しい。私と2人で暮らしているのに、自分が「一人暮らしのときはこれで何も不都合がなかったから」と、スタンスを変える気がないところを変えて欲しい
きっと夫にも「妻に変わってほしいこと」があって、“お互いさま”な部分もあるのだろうと思います。しかし、より円滑に家庭をまわし、夫婦や家族にとって心地よい関係を構築するには、ともに“変わっていく”ことも必要な場合もあるのではないでしょうか。

■妻のつらさ、大変さを“理解してほしい”

一方、「夫に理解してほしいこと」でもっとも多かったのは、やはり“主婦業、ママ業の大変さ” でした。

家事と育児がメイン担当となりがちな妻ですが、それは簡単なことではなく、多くの苦労や工夫があって保たれているもの。子どもがいれば毎日何かしらハプニングが起こるものだし、夫や子どものためを思って手間を掛ければそれだけ時間が掛かることも多いのです。

毎日がんばっているからこそ、そんな自分を評価してくれるパートナーでいてほしいという気持ちになるのではないでしょうか。
ねぎらいの言葉を掛けてほしいなぁと思います。フルタイムパートの私、泊まりもある不規則勤務の夫。家事負担はほぼ私で…、週末買い物まとめ買い、作り置きで平日を乗り切っています。「ありがとう」とか「大好きだよ」とか、もっと言ってくれたらうれしいのですが…。恥ずかしくて言い出せません。
私が落ち込んだり泣いたりすると怒る夫。なんでそんな腹立つのかわからないけどほっといていてほしい。いつも元気なわけないじゃん。落ち込むことだってあるよ!
家事育児は家族でやること。外での仕事ができるのは、家の仕事をこなしてくれる人がいるから。仕事の方がえらい、というのはおかしい。子どもを育てることは未来を育てること。家事をすることは、生活を保つこと。それを普通に、こなせる社会になってほしいです。
勤務時間が多い方がしんどいと夫は思っています。もうすぐ1歳になる娘が、春に保育園に入る予定です。私の勤務時間は9〜17時、夫は9〜20時。働く時間は私の方が夫より3時間短いですが、週5日勤務で保育園お迎えと家事育児を全部引き受ける事になりそうです。育休中の今でも、いっぱいいっぱいの日があるのに「職場復帰したらもう一人では無理!」と話しましたが、「オレより勤務時間短いでしょ?」と取り合ってくれません。
ちゅいママさんのご主人は以前家事や育児に非協力的だったそうですが、いまでは全部を任せられるようになったそう。そして、実際やってもらって“わかったこと”が夫婦ともにたくさんあったのだとか。

とはいえ、普段妻がやっている家事や育児を、全部夫に経験させるのは難しいのが現状。出張や入院など、妻が家を離れるシチュエーションがないと、なかなかできないかもしれません。「夫に妻の大変さを理解してもらうにはどうしたらいいのか」。妻たちの命題は、まだまだ解決の糸口がつかめていないのが現状のようです。



■夫と妻の感覚がズレている?



毎日家事や育児でてんてこ舞いの妻にとって、夫のフォローは不可欠。でも、夫がしてくれたフォローや言葉がけが、「え? そこ?」なんて思った経験はありませんか? しかも、夫は「オレ、今すごくいいこと言った」なんて思っていたりして…。

そんな夫婦間の“ズレ” が浮き彫りになったエピソードも、今回のアンケートに寄せられました。
やはり家事と育児の大変さ。本当に大変なのに、わかってない。「大変なら、明日したら?」って平気で言ってくる。明日にしたら明日は2倍以上大変やねん!
「俺はすごく家事育児やるいい夫」という勘違い。
妻を不死身だと勘違いするのはやめて欲しい。病気すれば私だってしんどいし、立っているのすらつらいときでも、家事や育児をあたり前にしなくてはならない。自分は少し微熱が出れば大げさに寝込んで病院の送迎や看病をさせるくせに、私が高熱を出してフラフラでも何にもせずにゲームとプラモ。「ご飯は簡単なものでいいよ」とか、「病院に行ってきていいよ」とか、平気で言ってきます。もっと他人の苦しみをわかる人になってほしい…。
お、惜しい…。妻に気を使おうとする姿勢は感じるのですが…。もう一歩先の“自主的な”提案がほしいところですよね。ここはやっぱり、ちゅいママさんのように「もう無理、助けて!」と白旗をあげるのがいいのかも?

■価値観は変えられるのか?



結婚して家庭を作ったとき。夫婦ふたりだけの生活から、子どもが生まれたとき。家庭に、そんな新しい変化が起きたときは、妻にしても夫にしても、大きな意識改革が行われるのではないでしょうか。

それは、ただの恋人同士だった頃では想像もつかなかったこと。「こんなはずじゃなかった…」なんて思うこともあるかもしれません。

とくに出産後の妻は、何もできない赤ちゃんを育てることが第一になり、急激に価値観が変わるのではないでしょうか。というより、いきなり過酷な生活になり、自分をアップデートしないと生きていけなくなるのかもしれません。
古い良き時代の妻像は、女性の我慢の元に成り立っていた過去の遺物と理解してほしい。結婚当初は私も古風なことに理解もあったのでがんばっていたが、もう無理! そんな仮面は外そうと思うので、夫もそんな私を変わったと嘆かずに…、理解してほしいです。
子どもが生まれるとやはり子どもの事を1番に考えるようになりました。すると夫は「どうせ俺の事より子どもが大事なんやろ」と頻繁に言うようになりました。寂しいのかもしれませんが、赤ちゃんは私がお世話しないと生きていけないのです! そこをわかってほしい!
筆者の場合、産後、息子に関することは妥協できず、夫にもそれを強要してしまいました。そのせいで、夫は育児や家事に協力的だったのですが、結果、後味悪い思いをすることが多々あったそうです。

何度話し合っても絶対譲れない部分もありましたし、「そこまでしなくていいんじゃない?」と言われ、「ここは神経質になる必要ないのかもな」と考えをあらためたこともありました。

目の前の子どものことで精一杯で1日があっという間に過ぎ、「●●をしてあげなきゃ」という焦りからいてもたってもいられなくなってしまう…。きっと、そんな妻に、夫は追いつけなかったのだと思います。しかしその当時は、そんな風に焦ってしまっている自分のことも、「夫にはわかってほしい」という気持ちが強くあったようにと思います。

妻から母になり、そして仕事を持つ女性も増えている現在。それでも家事も育児もがんばろうとする女性が多くいます。そしてなかにはそんな状況に孤独を感じつつも、「母親なんだからそれぐらいできてあたり前」という価値観に女性もそして男性も囚われているのかもしれません。

「察してほしい」と妻がどんなに望んだとしても、その心情まで夫に望むのは難しいのかも。夫は夫で「家族は僕が守るもの」と仕事をがんばっている場合も多いことでしょう。そこにいきなり「子どもと遊んで」、「お風呂入れて」、「お皿洗って」と言われても、育ってきた環境によってはとても理不尽に感じる可能性もあります。

でも妻側が、パートナーに理解してもらえるまで何も言わずにがんばり続けても体力の限界もありますし、そもそもいつか伝わるものというのものではないような気もします。

夫といっても、元は他人。だから、“価値観のズレ”があって当然なんですよね。でも、だからと言ってそれで仕方ないと終わりにできないのは、ふたりが家族であるから。そこをどうすり合わせて、お互いに助け合い、いたわり合えるチームになるか。もしかしたらこれこそが、夫婦に与えられた課題なのかもしれませんね。



Q. 夫に理解してほしいこと、変わってほしいことがあれば教えてください
回答数:65
アンケート集計期間:2019/2/14~2/26

(古口春菜)

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