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【桔梗(キキョウ)の花言葉】秋の七草である花の色別の意味を解説!

  • 2019.3.16
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今回は、桔梗の花の特徴や名前の由来と一緒に、花言葉をご紹介します。

星型のかわいい形の花が印象的な桔梗。日本庭園などで見かけることも多いので、親しみがありますよね。

意外な桔梗にまつわる逸話や、活用方法もご紹介しますよ。

桔梗(キキョウ)について

桔梗はキキョウ科キキョウ属に属する植物で、学名を「Platycodon grandiflorus」といいます。

花が咲く時期は6月の中旬から秋までと、花が咲いている時期が長い植物です。園芸種の中には5月から花をつけるものも。

背丈は40~100センチで、多年草。もともとは日本全土と中国、シベリア東部、そして朝鮮半島が原産の山野草です。

可憐な姿が人気となり原種を品種改良した園芸種がたくさんありますが、日本に自生している野生種は絶滅の恐れがあると環境省のレッドリストに掲載されているほど、数を減らしています。

桔梗(キキョウ)の名前の由来

桔梗の日本名の由来は?

桔梗の名前の由来にはいくつかの説があります。

1つは、桔梗は根を漢方薬として使用される時の呼び名が「キチコウ」といい、この「キチコウ」が変化して「キキョウ」になったというもの。

他に「キチコウ」という中国の古いと氏名に由来するという説や、昔の日本で占いに使用されていた花なので「吉凶」から来ているという説もあります。

桔梗の英語名の由来は?

桔梗の英語名は「balloon flower(バルーンフラワー)」です。

これは、桔梗のつぼみが丸く風船のような形をしているために名づけられたもの。

インターネットで桔梗の英訳を検索すると「bellflower(ベルフラワー)」という言葉が出てくることもあります。

しかし「bellflower」という名前は、同じキキョウ科のホタルブクロやツリガネソウ、カンパニュラなどにも使われる名前のため、混同しないように注意が必要です。

桔梗(キキョウ)の特徴

桔梗の花の特徴1.形

桔梗の基本的な花の形は星のような5つの頂点を持つ形が特徴です。

しかし、品種改良によってこちらの画像のような二重咲きも登場しています。

二重咲きよりも多い花びらがつく多重咲きや、こちらのように花びらがフリルのような形になっているものも登場していて、形のバラエティが増えてきているのも特徴です。

桔梗の花の特徴2.色

花言葉は同じ植物でも色によって変化することが多いので、桔梗の色の特徴も抑えておきましょう。

園芸種の桔梗には、青紫から紫そして青のカラーをもったものが多いのが特徴。

野生種も青紫なので、その特徴を受け継いでいます。

園芸種として品種改良が行われた桔梗には、野生種にはないカラーのものも誕生しています。

それが白やピンクの桔梗。

白やピンクなど淡いカラーの桔梗は、まるで本物の星のように緑の中で浮き立って見えますよ。

桔梗の花の特徴3.模様

園芸品種として販売されている桔梗の中には、斑入りのものや絞りのような模様の入ったものもあります。

この模様と多重咲きの両方の特徴を持ったものもあり、より華やかな印象の種類も増えているんですよ。

桔梗の葉の特徴

桔梗の葉は長さが4~7センチほどで、先がとがっていて、ふちにギザギザとした凹凸があるのが特徴です。

葉のつき方は、らせん状に交互に葉がつく互生のものと、3~4枚の葉が茎を包むように輪のようにつく輪生のものの2種類があります。

桔梗とは別物!トルコキキョウとは?

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ここまで読んできて、「フラワーショップでよく見かける花に「トルコキキョウ」があるけど、桔梗とぜんぜん似ていない…?」と思った方もいるのではないでしょうか?

その理由は、名前に「キキョウ」がついているけれど、キキョウ科ではなくリンドウ科の花だから。

それではなぜ「キキョウ」とついているのかが不思議ですね。

この由来には、トルコキキョウが日本に入ってきた時に一般的だった紫色のものが、桔梗の色合いに似ていたから、形が桔梗の仲間に似ていたからなどの説があります。

桔梗(キキョウ)は秋の七草

開花時期が早い品種だと春のうちから咲き始める桔梗ですが、秋の七草の1つでもあります。そのため秋の花という印象を持っている方も多いのではないでしょうか?

秋の七草は「萩の花・尾花・葛花・撫子の花・女郎花・藤袴・朝貌の花」であると山上憶良がつくった和歌に書かれています。

「萩の花」はそのままハギ、「尾花」はススキ、「撫子の花」はナデシコ、「女郎花」は黄色い花が印象的なオミナエシ、「藤袴」はキク科のフジバカマを示しています。

最後の「朝貌の花」は「朝貌」をアサガオと読むため、朝顔であるという説もありますが、現在は桔梗を示しているというのが一般的です。

桔梗(キキョウ)は10月31日の誕生花

一年365日それぞれに誕生花があるのですが、桔梗は10月31日の誕生花です。

秋の七草としても知られる花なので、ぴったりの季節の誕生花ですよね。

10月31日は最近盛んなハロウィンの日なので、おぼえやすいですね。

桔梗(キキョウ)の花言葉

変わらぬ愛

可憐で美しい花を持つ桔梗には、その花にふさわしい素敵な花言葉があります。

そんな花言葉の中で一番一般的なのが「変わらぬ愛」。

これは昔、死ぬまでずっと恋人のことを思い待ち続けた女性が、桔梗を見つめていたという逸話からつけられた花言葉なのだそうです。

誠実

他にも、桔梗の花言葉には「誠実」というものもあります。

これも先ほどの逸話に由来する花言葉だといわれています。

桔梗(キキョウ)の色別の花言葉

紫の桔梗の花言葉「気品」

桔梗には色によって違う花言葉が存在します。

紫の桔梗の花言葉は「気品」。凛とした雰囲気の桔梗にふさわしい花言葉ですよね。

また、紫色は日本では古来位の高い人が見につける色だったので、それにもマッチする花言葉です。

白の桔梗の花言葉「清楚」

白の桔梗の花言葉は「清楚」。白く可憐な姿をしている桔梗の花にぴったりな花言葉ですね。

特に、一重咲きの白い桔梗は清楚という言葉がよく似合います。

ピンクの桔梗の花言葉「薄幸」

ここまでは良い意味の花言葉ばかりでしたが、ピンクの桔梗の花言葉は「薄幸」とよくないイメージのもの。

ピンクの桔梗の花はとてもかわいらしいのですが、よくない花言葉がついているので贈り物にはしないほうがよさそうですね。

桔梗(キキョウ)の活用方法

漢方薬としての使用方法

名前の由来のところでもお話しましたが、桔梗の根は古くから漢方として利用されてきました。

桔梗の根に多く含まれるサポニンは、セキやタンが出るのをおさえてくれる作用があり、鎮痛や解熱の効果も期待できます。

桔梗と甘草を組みあわせて扁桃腺の炎症を抑える「桔梗湯」として活用されたり、桔梗と石膏を組み合わせてノドの痛みや腫れを和らげる「桔梗石膏」として使われたりしています。

他にも、生活習慣病の予防に効果があるといわれている「防風通聖散」にも使われているんですよ。

勘違いが生んだ怖い逸話

桔梗には怖いと言われる逸話があります。

その1つが昔、平将門が寵愛していた女性が実はスパイだったとわかり、山で殺されてしまい、その山にはそれ以降桔梗があるのに花が咲かなくなったというもの。

でもこれは、桔梗を漢方薬として利用する場合に、薬として使用する根に栄養を集中させるため花を取ってしまうという作業が勘違いされたという説が有力。

食用としての活用方法

桔梗は花や若芽、根が食べられる植物。

花や若葉は他の野草と同じようにてんぷらにして食べるのが一般的です。

漢方薬としても利用される根は苦味がありますが、韓国でよく食べられているのだそうです。

デザインとしての活用方法

特徴的な形を持つ桔梗の花は、昔から家紋としても利用されていました。

家紋として使われている桔梗紋には、画像のものの他に丸で囲まれた「丸に桔梗」や花弁が細い「太田桔梗」などのバリエーションもあります。

桔梗の家紋を使っていた歴史上の有名人は、明智光秀や坂本竜馬などがいるんですよ。

先の尖ったかわいい花の形を持つ桔梗は、家紋の他にも刺繍に使われたり、食器の形に利用されたりしています。

素敵な花言葉を持つ桔梗の形を食器などで取り入れるのも楽しいですね。

桔梗(キキョウ)の花言葉まとめ

桔梗の花言葉や名前の由来などをご紹介してきましたが、いかがでしたか?

野草として自生しているものは絶滅危惧種となっていますが、カラーバリエーションが豊富で形もいろいろなものがある園芸種は、お店でもよく見かけます。

花言葉や由来、まつわる物語などを思いながら、桔梗を育てたり、飾ったりしてみるのも楽しそう。

ぜひ今回の内容を参考に桔梗を生活に取り入れてみてくださいね。

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