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【芍薬(シャクヤク)の花言葉】母の日や結婚式にも◎な本来の意味を解説

  • 2019.3.13
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芍薬(シャクヤク)の花言葉特集!

大輪の花がゴージャスでさまざまなカラーがある芍薬。

よく母の日のプレゼントや結婚式の装飾にも使われている花ですが、その秘密は素敵な意味が多い花言葉にあります。

そこで今回は、そんな芍薬の特徴や花言葉など、芍薬についてをたっぷりご紹介いたします。

芍薬(シャクヤク)について

芍薬はアジア大陸の北東部原産で、ユキノシタ目ボタン科ボタン属に属する「Paeonia」という学名を持つ植物です。

世界のさまざまな国で愛されている植物で、たくさんの園芸種が販売されていますが、現在も中国の東北部や朝鮮半島北部、シベリアの東部にかけて自生しています。

また日本には、芍薬と近い品種のヤマシャクヤクなどが自生しているんですよ。

芍薬(シャクヤク)の名前の由来

日本名の由来は?

芍薬の日本名の由来はいくつかあります。

1つは中国名の「芍薬」をそのまま日本の音読みで呼んだというもの。

他にも中国語で美しいという意味を持ち、「シャクヤク」と読む「綽約」から名づけられたという説もあります。

英語名の由来は?

英語でシャクヤクを表すのが「peony(ピオニー)」で、この名前は学名である「Paeonia」に由来しています。

学名の「Paeonia」は、ギリシャ神話に出てくる医療の神「パイエオン」から来ています。

ギリシャ神話の出産をつかさどる女神レトが、出産で苦しんでいる時に医療の神パイエオンが芍薬の薬効を使って痛みを和らげてあげました。

この功績によってパイエオンはゼウスに認められる存在となったのですが、医神とも呼ばれるパイエオンの師匠アスクレピオスに嫉妬され、殺されてしまいます。

このことを気の毒に思った女神レトが、パイエオンを芍薬として生き返らせたのだそうです。

芍薬(シャクヤク)の特徴

芍薬は古くから世界各国で品種改良が進められている花の1つ。

そのため同じ芍薬でも全く違う形や色をしているものがたくさんあります。

そこで今回は、切花などでよく見られる芍薬の形とカラーに分けて特徴をご紹介します。

芍薬の形1.一重咲き

もっとも野生の芍薬に近いタイプが一重咲き。

日本で江戸時代から長く栽培されている品種に多く、すっきりとした花姿が人気です。

江戸時代には熊本藩で盛んに品種改良された芍薬。

その中には一重咲きタイプの中でも特に「金蘂(きんしべ)咲き」と呼ばれるものがあります。

このタイプは、おしべが発達して盛り上がっているのが特徴です。

芍薬の形2.八重咲き

八重咲きは、一重咲きの花びらが何重にもかさなったような形が特徴です。

一重咲きよりも華やかで、より存在感がでます。

芍薬の形3.翁咲き

内側の花弁だけが細かく密集しているのが、翁咲き。

周囲の大きな花びらと中の細かな花びらのコントラストが美しい種類です。

芍薬の形4.バラ咲き

バラ咲きは名前のとおりバラのように見える形が特徴の芍薬。

ヨーロッパで品種改良された「洋シャクヤク」と呼ばれるものに多いタイプです。

芍薬のカラーバリエーション1.白

芍薬は、カラーバリエーションがあるのも魅力です。

そんなカラーバリエーションのうちの1つが白。

結婚式にふさわしい花言葉があり、純白の花びらを持つ芍薬は結婚式の際のブーケなどに使われることが多いカラーです。

芍薬のカラーバリエーション2.ピンク

濃いものから薄いものまで、多くのバリエーションがあるのがピンクの芍薬。

カラーだけでなく一重咲きやバラ咲きなど、花びらの大きさや密集度合いによっても色合いが違って見えるのも魅力です。

芍薬のカラーバリエーション3.赤

真っ赤に燃え上がるようなカラーが人気の赤い芍薬。

大輪の芍薬の場合には、1輪だけ飾っていてもインパクトがありますね。

芍薬のカラーバリエーション4.紫

神秘的な色味が特徴の紫色の芍薬。

このカラーも、少し薄めの青みがかったものから深みを感じさせる紫のものまでバリエーションがあるカラーです。

芍薬のカラーバリエーション5.黄色

芍薬には、クリーム色のようにやわらかな黄色の花もあります。

しかしまだ珍しい種類のため、切花などではなかなか見かけることがないのが残念なところ。

又、食器の柄などで青い芍薬が描かれたものを目にしますが、自然に咲く花には青いものはありません。

しかし造花を使ったブローチなどでは、青い芍薬の造花を使ったものがよく見かけます。

これは実在しない花への憧れなのかもしれませんね。

芍薬(シャクヤク)の花言葉

芍薬の花言葉1.内気

ここでは、色に関係なく芍薬そのものに使われる花言葉を6つご紹介します。

最初の花言葉は「内気」。

この花言葉は日中大きな花を咲かせる芍薬が、夕方になると花を閉じることからつけられたといわれています。

芍薬の花言葉2.はにかみ

次の花言葉は「はにかみ」。

芍薬は可憐なイメージの姿を持つ品種も多いので、「はにかみ」という花言葉はよく似合いますよね。

イギリスの民話では、はにかんだ妖精が芍薬の花の中にかくれて、かくれられた芍薬が妖精がはにかんで赤くなっていたのと一緒に赤くなったという話があるので、ここから「はにかみ」という花言葉が生まれたという説もあります。

芍薬の花言葉3.恥じらい

「内気」と同じように夜になると花を閉じてしまう姿から、「恥じらい」という花言葉もついている芍薬。

英語では芍薬の英語名を使って「blush like a peony(芍薬のように頬を赤らめる)」という慣用句があるほど、恥らっている様子と芍薬が結びついているんですよ。

芍薬の花言葉4.必ず来る幸せ

「必ず来る幸せ」も芍薬の花言葉の1つ。

この花言葉の由来はギリシャ神話で黄泉の国の国王が病気になった際、芍薬の根を使って治療したという話。

大変な病をも克服できるということから、「必ず幸せが訪れる」と考えられたのですね。

芍薬の花言葉5.清浄

芍薬の花言葉には清く澄んでいるという意味の「清浄」というものもあります。

はじめにご紹介した「はにかみ」や「恥じらい」といった花言葉と「清浄」という花言葉は、純白のウェディングドレスを着た花嫁のイメージに近いのですよね。

芍薬の花言葉6.威厳

「威厳」も芍薬の花言葉の1つ。

「恥じらい」や「清浄」な印象がありながら凛とした「威厳」があるというのは、見た目だけでなく心も美しい女性を連想させますね。

強く美しい母親とも重なるイメージなので、母の日のプレゼントにもぴったり。

芍薬(シャクヤク)の色別の花言葉

ピンクの芍薬の花言葉は?

次にご紹介するのは花の色ごとの花言葉です。

ピンクの芍薬の花言葉は、花全体の花言葉でもご紹介した「はにかみ」。

ピンクの花びらは美しい女性がはにかみながら笑っている時のほほの色のような雰囲気ですよね。

白い芍薬の花言葉は?

白の芍薬の花言葉は、ずばり「幸せな結婚」です。

ここまでの花言葉や花の形、ゴージャスな感じからも芍薬が結婚式にふさわしいと思ってきましたが、この花言葉があれば完璧ですよね。

赤い芍薬の花言葉は?

赤い芍薬の花言葉は「誠実」。

これも結婚式にふさわしい花言葉ですよね。

紫の芍薬の花言葉は?

ここまで良いイメージやかわいらしいイメージの花言葉ばかりだった芍薬ですが、紫の芍薬だけはあまりよくない花言葉を持っています。

それが「怒り」や「憤り」というもの。

紫色の芍薬はとても素敵ですが、花言葉がプレゼントにむかない意味を持っているので、よく覚えておきましょう。

芍薬(シャクヤク)の活用方法

漢方薬として

ギリシャ神話で薬として活用されている芍薬は、実際に薬効がある植物です。

漢方薬では鎮痛や風邪の諸症状に効果が期待できるとして、活用されている植物でもあるんですよ。

芍薬の中で漢方薬として使われるのは根の部分で、日本でもお馴染みの漢方処方薬の葛根湯などに配合されています。

鎮痛や風邪の諸症状の緩和の他、慢性の胃腸炎にも効果があるといわれています。

お茶として

韓国では漢方薬の1つとしてだけではなく、女性におすすめのお茶としても親しまれています。

芍薬にはホルモンバランスを整えたり、肌の炎症を抑えてくれたり、冷え性を解消してくれたりと、女性に嬉しい効果も期待できるのです。

芍薬(シャクヤク)と牡丹(ボタン)の違い

芍薬と牡丹の違い1.葉

芍薬とよく間違えられるのが牡丹。

芍薬と牡丹は同じボタン科の植物ですが、芍薬は多年草と呼ばれる草の1種で、反対に牡丹は背が低いですが樹木の1種という違いがあります。

しかし素人にとってはどちらかという区別がつきにくいもの。

そんな芍薬と牡丹の違いの1つが、葉の形やツヤです。

芍薬はツヤのある少し厚みのある葉で、丸みを帯びているのが特徴です。

反対に牡丹はツヤがなく、先が分かれてギザギザのある葉が多いのが特徴です。

芍薬と牡丹の違い2.つぼみ

芍薬と牡丹にはつぼみの形の差もあります。

芍薬は画像のように先が少しとがった形のつぼみをつけるのが特徴。

対して牡丹のつぼみは先端にとがりはなく、まん丸の球状をしているのが特徴です。

庭園や店先で、芍薬や牡丹のつぼみを見かけたらぜひ見比べてみてくださいね。

芍薬と牡丹の違い3.花の散り方

芍薬と牡丹の違いには花の散り方もあります。

芍薬は花がそのままバサッと崩れ落ちる大胆な散り方をする植物。

牡丹は芍薬と違って花びらが一枚ずつ散っていくのが特徴です。

しかし何日も時間をかけて散るのではなく、短時間にパラパラと花びらが散っていくのが特徴です。

芍薬と牡丹の違い4.花の咲く時期

芍薬と牡丹は花の咲く時期も違います。

芍薬は5月~6月に花を咲かせますが、牡丹が開花するのは、晩春の4月~5月です。

春だけでなく秋にも蕾をつける二季咲きの牡丹もあります。

芍薬と牡丹の違い5.香り

芍薬と牡丹の違いで素人でも一番わかりやすいのが香りです。

芍薬には甘いけれどさわやかな雰囲気の香りがあるのに対して、牡丹はあまり香りがしません。

香りが良い芍薬は見た目もバラに似ているため、イタリアやスペインでは「山のバラ」と呼ばれているのだそうです。

フランスではその美しさから「聖母のバラ」とも言われていて、聖母マリアと結び付けて考えられるのだそう。

母の日のプレゼントとしてふさわしいですよね。

両方の利点を兼ね備えたハイブリット種も!

最近では、芍薬と牡丹の良いところを持ち合わせた交配種が登場しています。

香りが良くて花が長持ちするという芍薬の利点と、茎が木質化して折れにくくなるという牡丹の利点の両方を持っているのが特徴。

カラーも親である芍薬や牡丹では出にくい、黄色やオレンジなどがあるというのも魅力です。

芍薬(シャクヤク)の花言葉まとめ

芍薬の花言葉や、特徴など芍薬に関することをご紹介してきましたが、いかがでしたか?

花言葉には前向きなものが多く、女性や幸せ、結婚にまつわるものがあるので、結婚式で活用されるのもよくわかります。

今回の内容を参考に、花言葉や由来などを贈る相手に伝えながら芍薬の花を活用してみてくださいね。

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