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スイスの国民食「レシュティ」を10分クッキング。(Moe Tsukamoto)

  • 2019.3.11
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スイスの国民食「レシュティ」を10分クッキング。(Moe Tsukamoto)
2019.03.11 21:00
スイス料理といえば、チーズフォンデュやラクレットが有名ですが、ジャガイモを使用した「レシュティ(Rosti)」という国民食も人気メニューのひとつ。バター&ジャガイモさえあれば手軽に作れるので、ハイキングやスキーで訪れる山岳レストランはもちろん、家庭でも愛されているレシピ。素材の味を楽しめる定番料理を、スイス滞在中にチューリッヒの田舎で作ってみました。

築300年の典型的なスイスの農家へ。


今回レシュティを作ったのは、築約300年の元農家です。真夏のヨーロッパは22時頃まで明るいため、スイスでは窓に雨戸があり、窓辺に花を飾るのが一般的。こちらの典型的な外観の建物にも、グリーンの雨戸に合わせてピンクのゼラニウムが飾られていました。


キッチンは全体的に白&シルバーで統一され、レトロなムードを醸し出していました。設置されたオーブンは、60年前頃に購入された年忌の入ったもので、薪ストーブ(右)と電気ストーブ(左)のコンビタイプ。そして、なんとこのストーブはリビングと繋がっているので、部屋を暖める暖房の役割もある一石二鳥のインテリアだそうです。

ベストなジャガイモは?


レシュティに使用するのは、主にじゃがいもとバターのみです。レシュティに使用されるじゃやいもは、ねちっとした茹で上がりのシャーロット(Charlotte)などですが、ベストな種類は煮崩れしにくいフェストコッヘンデ・カルトッフェルン(Festkochende Kartoffeln)だそう。水分が多めで粉っぽくならないのが特徴なので、今回はこのフェストコッヘンデを使用しました。

茹で方がキーポイント。


まず、沸騰したお湯に洗ったじゃがいもを入れ、数分ほど茹でます。火を止めて、そのまま15〜20分ほど放置。中心部は硬く、周りが柔らかくなっているのを確認して、茹でた水を流します。次に、じゃがいもを冷水に3分間ほどつけて冷まし、水から出して皮を剥き、完全に冷めるまで待ちます。このステップで、じゃがいもを数日間寝かせたような仕上りに。

味付けは、素材の味を引き出す塩&胡椒のみ。


冷めたじゃがいもを、おろし器で長さ3〜4センチほどにおろします。写真のようにスイスの一家に必ず1つはあると言っても過言ではないレシュティ用のおろし器が最適。そして、塩をたっぷり振ります。今回は大小のじゃがいもを15個使用したので、大さじ約1,5分の塩を入れ、お好みで胡椒も振り、下ごしらえ完了。

火を通せば出来上がり!


最後にフライパンで火を通します。有塩バターをフライパンに入れて溶かし、茶色くなる前にすっておいたじゃがいもを、1,5センチの厚みで敷きます。さらに上からバターを加え、たっぷり投入するのがポイント。


10〜15分間弱火にかけ、こんがり色が付いていることを確認してから、裏返してさらに20分間じっくり焼き、もう一度裏返すと出来上がり! 今回はパサっとした仕上がりにしましたが、ターナー(フライ返し)で押し付けてパンケーキ型にする家庭も多いようです。


盛り付けは、ウインナーや目玉焼きなど、お好みの一品をプラスして一緒に食べるのもgood。私はお肉を食べないので、レシュティをそのまま一皿。材料や作り方はもちろん、ルックスもとてもシンプルですが、塩とじゃがいの相性がよく、病みつきになってしまう美味しさで、おかわりまでしてしまいました。


また、ベストなレシュティを提供しているレストランとしても知られるヴィルトハウス・タウベ(Wirtshaus Taube Luzern)など、スイスを訪れる際にトライしたいおすすめのメニューです。

Editor: Moe Tsukamoto

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