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DRIES VAN NOTEN 甘くない、エッジをきかせたフラワープリント。

  • 2019.3.4


DRIES VAN NOTEN 甘くない、エッジをきかせたフラワープリント。
2019.03.04 21:35
不安定な時代を象徴するグレーと、そこに咲く花。

【全66カット】DRIES VAN NOTEN 2019-20年秋冬コレクションをすべて見る。


グレーのワントーンコーディネートでスタートしたドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)のショー。ベルトでウエストマークしたテーラードジャケットにクロップトパンツ、右腕にかけたパッファ―ストール、パンプスまですべてがピンストライプだ。


メンズライクなパンツスーツがフレアスカートになり、グレーのシャツに薔薇のプリントが施され、ブーツの厚底にモーヴが加わり、と無骨な灰色の世界に徐々に色がプラスされていく。


淡いモーブのトップスはプリントが透けて重なり、サテンのドレスには黄色と赤の薔薇をプリント。今シーズン、使用したフラワープリントは、デザイナー本人の自宅の庭に咲いていた薔薇を撮影してプリントしたものだという。薔薇はスイートなイメージのものではなく、エッジのきいたものをセレクト。「フラワーモチーフはロマンティックになりがちだけれど、今回はそうならないようにした。現代は昔よりもタフな時代だから」とヴァン ノッテンはVOGUEの取材に答えている。


その言葉通り、淡いグリーンのサテンコートにプリントされた薔薇も、イエローのブラウスにプリントされた薔薇も儚げだ。


薔薇とともにプリントされているのが紅葉した葉。モーブのコートに肩から腰までオレンジの楓の葉が、ピンクのローゲージニットにあわせたライトブルーのスカートやレギンスには赤い葉がプリントされている。


ボタニカルプリントはサテンのジャケットやコートのベースを黒にすることで一層コントラストが強くなり、またダークなイメージも加わって不思議な美しさを放つ。


後半にはゴールドのグリッタースーツやスパンコールがきらめくトップス、黒いジャケットにゴールドで薔薇を描いたスーツが登場。黒地に鮮やかな花のプリントを施したハイネックドレスの後には、再び黒いダブルブレストジャケットとパンツスーツ、パッファ―ストールでラストを締めくくった。

Photos: Gorunway Text: Yoko Era

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