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ANREALAGE 細部に宿る神を見つける、リアルな服。

  • 2019.3.4
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ANREALAGE 細部に宿る神を見つける、リアルな服。
2019.03.04 15:10
パリコレ参加10回目となるアンリアレイジ(ANREALAGE)は、ショーの前にコレクションをインスタグラムで発表。

【全28カット】ANREALAGE 2019-20年秋冬コレクションをすべて見る。


5mを超す巨大なトルソー5体が置かれたショー会場。トルソーが着ているのはトレンチコートや白シャツ、ブレザーなど定番アイテムだ。登場したモデルが着ているケープジャケットは、巨大なトレンチコートの衿部分であり、デニムのポンチョコートもデニムジャケットの衿部分。


光を反射させる素材やARを用いるなど、毎シーズン様々な技術を取り入れてきたアンリアレイジ(ANREALAGE)。デザイナーの森永邦彦が今シーズン着目したのは「服」そのもので、「ディテール」をテーマに、服の細部を着るコレクションを発表した。


Tシャツの袖はカットソードレスに、モッズコートのフードはアウターに、ブランドのネームタグもブランケットやマフラーになる。

ショーの前にはインスタグラムでコレクションの全アイテムを公開したが、置き撮りの服の画像とモデルが着たルックは印象が異なる。そこには「ファッションを画面で見ることが当たり前になった。そこで失われてしまったものを、取り戻しにいきたい。画面の上では伝えらない服を。画面の上では分からない服を」という森永の想いもあるようだ。


ライダースの裾部分をコートに、袖をスカートにしたルックには、ドイツのモダニズム建築家ミース・ファン・デル・ローエの標語「GOD IS IN THE DETAILS.(神は細部に宿る)」と書かれた缶バッジをつけている。色も形も定番アイテムの細部をクローズアップすることで、ふだんは通り過ぎてしまうような小さなことに価値を見出した。

Photos: GORUNWAY Text: Yoko Era

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