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【美白ケア】のメカニズムや原因を徹底取材!最新&決定版【美白の新常識】

  • 2019.3.2
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【教えてくれるのは】

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ウォブクリニック中目黒 総院長 髙瀬聡子先生
皮膚科&美容皮膚科を専門とし、美容医療の最先端治療から化粧品の選び方、毎日のスキンケアの方法まで、豊富な美容知識を持つ。その人の肌状態に合わせたセルフケア提案に定評あり。

【常識1】そもそも美白ケアとは?

シミの予防&今あるシミを改善することが目的
美白ケアは美白化粧品を使って行いますが、薬機法では「日焼けによる、またメラニンの生成や蓄積によるシミ、ソバカスを防ぐ」ものと定められている。今あるシミをどうにかするのではなく、将来シミができないようにするのが目的。

【常識2】紫外線を浴びると、どうしてシミができるの?

シミができるメカニズムを解説!
そもそもメラニンとは、肌細胞のDNAを紫外線から守るもの。黒い色素で紫外線を吸収してダメージからブロックしているのだ。通常、メラニンの生成は眠っている間にリセットされるが、何らかのエラーでつくり続けられたり、ターンオーバーによって排出されずに1 ヵ所に集中してたまるとシミになる。

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【プロセス1】
肌が紫外線を感知すると、細胞のDNAを守るための防御反応として、表皮内からエンドセリンなどの情報伝達物質が分泌される。この情報伝達物質はスキンケア時の摩擦により分泌されることも。

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【プロセス2】
エンドセリンなどの情報伝達物質は、基底層にあるメラノサイトに向けて「メラニンをつくれ」という指令を出す。この指令がメラノサイトに届くと、メラノサイトでチロシンが生成される。

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【プロセス3】
チロシンがチロシナーゼという酵素によってメラニンに変わり、メラノサイトの先から表皮細胞に受け渡されて、どんどん押し上げられる。メラニンがうまく排出されないと、蓄積してシミになる。

【常識3】紫外線だけじゃない?

シミを誘発する要因とは?
寝不足になると、日中のダメージをリセットできずにシミやくすみが悪化。ストレスやホルモンバランスの乱れは免疫機能を低下させ、紫外線に弱い肌状態に。また、乾燥によってシミ悪化因子が増えることもシミを誘発する要因に。

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【常識4】シミとくすみは違うもの?

メラニンが顔全体に広がるとくすみに!
メラニンが特定の1ヵ所だけに蓄積するのがシミ。一方、顔全体に散らばって沈着すると、くすみが発生! ターンオーバーの乱れで古い角質がたまったり、血流の低下、糖化などもくすみの原因になるが、8割は紫外線によるメラニンのせいと考えて。

【常識5】美白ケアで肌はどこまで白くなる?

理論的にはお尻の肌色までは白くなる、はず……
美白化粧品を使ってケアしていくと、肌内のメラニン量が減り、肌は明るくなる。でもそれは生まれ持った肌色に近づいただけ。もともとの肌色以上に白くはならないけれど、お尻の肌色までは白くなるはず。

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イラスト/ちばあやか 取材・文・構成/寺田奈巳

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