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いつか妊娠したいと思っているなら…座り方からはじめるプレ妊活【女性のためのヨガ知識】

  • 2019.2.28
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Cover image by BIGSTOCK

そもそも不妊とは、どういう状態なのでしょう

「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。 この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。(日本産科婦人科科学会より)

出産数は30代に入るとゆるやかに減少しはじめ、35才を過ぎると更に減少し、40代を過ぎると急激に妊娠率が下がっていきます。時代とともに平均寿命や結婚年齢などの変化が起こっても妊娠率についての統計には大きく影響していないそうで、必然的に年齢も不妊率にもかかわることがわかります。ずっと先だからと思っている方も、いざ妊娠しようと思ったときにできないという事にならないよう今日から身体作りをはじめましょう。

女性と男性の骨盤の違い

女性と男性では骨盤にも違いがあります。女性は骨盤の底の部分をみると、男性に比べて丸型に近い形で、広くなっています。(男性は三角型に近く、女性に比べて底の部分がせまい構造になっています)これは妊娠出産に必要な形で、例えば、出産の際に赤ちゃんが通りやすいようになっています。この骨盤の底の部分を骨盤底筋群がふたをするようにおおうので、男性よりも女性の方が骨盤底筋群の機能が落ちた場合に、底の部分が広い分、不調が出やすくなります。

ヨガクラスや整体サロンにも、「生理痛が重い」「身体が冷える」「出産経験がないのにくしゃみをすると尿が少し漏れてしまう…」など骨盤底筋群の機能が低下していることも原因のひとつで起こる不調に悩む方が多くいらっしゃいます。

骨盤周りに負担をかけない座り方

長時間の座り仕事などは骨盤底に負担がかかりますが、特に座る際に腰が丸まり、仙骨(骨盤の真ん中の骨、背骨のすぐ下にある)を床につけるように座る姿勢には気をつけたいです。また、脚全体でM字を描くように座るとんび座り(女の子座り)などは骨盤底筋だけでなく骨盤周辺にあまりよくない座り方です。子宮や卵巣、腸などの内臓が下垂して固くなり、内臓の働きや血流が悪くなってしまいます。

不妊だけでなく生理痛が重いという方も座り方には気をつけたいところです。気づいたらそうなっている!という方は、姿勢を正そうと無理に胸を突き出して姿勢を直してしまいがちですが、それだと背中や腰周りの筋肉が過剰に緊張したり骨盤が前傾しすぎたりして呼吸が浅くなります。姿勢を正す際は、胸からでなく、骨盤をしっかり立てて座るようにしましょう。お尻を左右に軽くゆすると当たるのが坐骨という骨盤の底部分にある骨ですが、その骨を立てるようにして座ると骨盤が後傾しすぎたり前傾しすぎるのを防げます。肛門の5ミリくらい前が床の方向を向き、あたまのてっぺんが天井から糸で吊られているようにイメージしてみましょう。

姿勢を正したら目を閉じてゆっくり深呼吸を5回繰り返してみてください。りきみがなく腹式呼吸ができるようになると骨盤底筋群が呼吸でひきあがったりゆるんだりしてしなやかな状態がつくれます。姿勢に力みがなくなると呼吸が深まり、思考もクリアになります。

妊娠出産で骨盤底筋群には大きな負担がかかりますが、子供を作る予定がなく妊娠出産をしない場合も、毎月起こる月経が休止することがないため、出産を経験する人に比べて生涯月経回数が増えます。月経が辛く、生理痛など症状が重いものであればあるほど一生における身体とこころへの負担は大きくなっていくでしょう。健康な状態であれば、妊娠出産するのも妊娠しないのも、女性がそれぞれのライフスタイルにあわせて自分で決めていけますが、どちらを選ぶにしても、快適な毎日を過ごすためには日々の姿勢や身体の使い方を整えていくことはとても大切なことです。

不妊には加齢や先天的な理由の他、様々な原因があり、ヨガやセルフケアなどでは解決できないものもあります。ですが、妊娠を望む女性にヨガや呼吸法の指導させて頂く中で、姿勢や体の使い方、呼吸の仕方によって不調が出ているという方も多くいらっしゃることを実感しています。いつか妊娠したいと思っているならば、ご自身の姿勢や呼吸を見直し、妊娠しにくい環境になっていないかチェックして身体作りをはじめてみましょう。

教えてくれたのは…仁平美香さん
月経血コントロールヨガ、産後ママのためのメンテナンスヨガ、体軸ヨガ講師養成スクールティーチャー、セラピスト、栄養士。一般社団法人日本ホリスティックヘルスケア協会理事。女性のためのヨガ協会代表。女性のためのイベントYOGAWOMANにて講師を担当する他、企画運営にも携わる。「カラダをゆるめてこころを整えるはじめての月経血コントロールヨガ」「医師もすすめる血管美人ヨガ」等著書多数。雑誌・WEB等コラム監修も行う。

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