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マルジェラの作品277点がオークションに 関係者やコレクター所有の貴重なアイテムも

  • 2019.2.27
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マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)が手掛けた「メゾン マルタン マルジェラ(MAISON MARTIN MARGIELA以下、マルジェラ)」の作品277点が、仏競売会社アールキュリアル(ARTCURIAL)によりオークションにかけられる。いずれもマルジェラと親しい関係者やコレクターが所有していた貴重な品々で、パリのアールキュリアル本社に2月26日から展示された後、3月6~11日にオンラインでオークションが実施される。なお、マルジェラは1989年に「マルジェラ」を設立して2009年に同ブランドを離れているため、19年は二重の意味で記念の年にあたる。

ペネロペ・ブランカール(Penelope Blanckaert)=アールキュリアル エルメス・ヴィンテージ・アンド・ファッション・アーツ部門ディレクターは、「『マルジェラ』の全てのコレクションから作品が出品されており、これほど完全な形でのオークションはめったにない。初期の作品についてマルタンに問い合わせたら、とても丁寧な返答の手紙が届いた。それをきっかけに自然な流れでオークションを開催しようということになり、話を聞きつけたマルタンの友人たちが所蔵品を提供してくれることになった。彼らにとって特別な思い出がある貴重な品を、こうして私たちを信頼して託してくれてとてもうれしく思っている」と語った。

今回のオークションには、ビンテージショップ「キダム・ド・レヴェル(QUIDAM DE REVEL)」のオーナーであるエマニュエル(Emmanuelle)とフィリップ・ハロズ(Philippe Harros)夫妻や、4000点もの「マルジェラ」作品を所有しているというハシウラヒデオ=ライラ トウキョウ(LAILA TOKIO)ディレクターなどの著名なコレクターが所有している作品に加えて、マルジェラのミューズと呼ばれたモデルのクリスティーナ・ド・コニンク(Kristina de Coninck)や「マルジェラ」を撮り続けた写真家のマリーナ・ファウスト(Marina Faust)が個人的に所有している作品も出品されている。また、3月4日にはハシウラ=ディレクター、コニンク、ファウスト、そしてスタイリストのカナコ・B・コガ(Kanako B. Koga)を招いたパネルディスカッションが行われる。

落札価格は、1990年春夏コレクションで発表されたスーパーの袋から作られたトップスが600~800ユーロ(約7万5000~10万円)、2000年春夏コレクションのダウンコートなどが2500~4500ユーロ(約31万2500~56万2500円)程度だと予想されている。ブランカール=ディレクターは、「200ユーロ(約2万5000円)ぐらいから入札できるアイテムも用意されているので、マルジェラの作品を愛しているが手が届かないという人も参加してほしい」と説明した。

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