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ディアウォールの耐荷重を要チェック!棚のDIYで知っておきたい強度まとめ

  • 2019.2.25
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ディアウォールの耐荷重についてご紹介!

昨今では、世代性別問わずDIYを楽しむ人が増えてきています。

今やDIYの中でもスタンダードともなりつつあるのが「ディアウォール」。

そこで今回は、安全に使うための耐荷重や強度を含め、ディアウォールの魅力に着目してご紹介します。

まずはじめに“ディアウォール”とは?

誰でも簡単に壁をリノベーションできる、若井産業の画期的なDIY製品「ディアウォール」。

そんなディアウォールのコンセプトは、「もっと自由にDIYを楽しもう」です。

脚立や特別な工具も不要で、お部屋にキズをつけることなくしっかりした耐荷重の棚が設置できる、とても便利なDIY製品です。

ディアウォールは、賃貸物件に住む人を中心に人気です。

「壁を傷つけてはいけないから」といった理由で、これまで積極的にDIYに取り組むことができなかった層をターゲットとしています。

子育て世代においては、「ディアウォールの支柱を使って子供の成長記録を刻めるようになった!」と喜ぶケースも多いのだとか。

ディアウォールの商品概要

ディアウォールとは、ホームセンターで販売されている規格の木材にかぶせるアジャスターのようなパーツを指します。

木材の両端にかぶせ、床と天井を突っ張り、新しい柱を作ります。

日常使いとして不足のない耐荷重は多くのユーザーから高評価なんですよ。

では、ディアウォールに対応する木材を次項で見てみましょう。

ディアウォール対応資材:2×4(ツーバイフォー)材

ディアウォールに使用する2×4(ツーバイフォー)材とは、規格化された木材の一種で、ホームセンターユーザーにとっても馴染み深いサイズです。

規格は、木材の断面をインチ数、長さの単位をフィートとして定められています。

2×4(ツーバイフォー)材の断面は2インチ×4インチ、つまり38cm×89cm。

ただし乾燥などの製材工程上、含有水分量が減るため、実寸はこの数字よりもやや小さめになることが多いです。

2×4材は厚みがあるので、しっかりとした強度と耐荷重が期待できます。

ディアウォールは、間仕切りやボリュームのある収納に向いています。

支柱としてだけでなく、棚板として使う場合にも厚みがある分たわみにくく、重量のあるアイテムのディスプレイにも役立てられますよ。

ディアウォール対応資材:1×4(ワンバイフォー)材

上に挙げた2×4材に対し、1×4(ワンバイフォー)材はミリメートル換算すると19mm×89mmとスリムな断面形状です。

その分耐荷重は2×4材に劣るため、使用は考慮しましょう。

扱いやすい重量は、DIYに慣れていない人や腕力に自信のない人にも挑戦しやすくおすすめです。

2×4材と1×4材、この異なるサイズを組み合わせたディアウォール収納DIYも人気です。

棚の支柱を2×4材、棚板を1×4材、という風に用途別に木材を使い分けることによって、すっきりとしたビジュアルを叶えることができますよ。

耐荷重は大丈夫?1×4材をディアウォール棚板に使用する際の注意点

1×4材を棚板として使用する場合には、耐荷重に配慮した用途と長さのバランスを考える必要があります。

なぜなら1×4材(断面サイズ:89mm×19mm)は、2×4材(断面サイズ:89mm×38mm)よりも20mm薄いため、重過ぎるものを大量に乗せると板が重みでたわみ、破損につながる可能性があるからです。

コーヒー豆やフィルター、小さなグリーンを飾る程度なら、棚板にさほど負担がかかることはありません。

シロップ漬けの瓶や書籍をたくさん飾るなど、荷重がかかる用途が予想されるのであればあらかじめ対策をしておくと安心ですね。

ディアウォール棚の耐荷重をアップさせる方法は、後ほどご紹介します。

ディアウォールと主な関連パーツをご紹介します

国内メーカーより発売以来、「本格的なDIYが驚くほど簡単にできた!」と大好評のディアウォール。

ホームセンターで手に入る気軽さもポイントです。

では、ディアウォールにはどのようなパーツがあるのか見てみましょう。

ディアウォール本体は3種類のサイズに対応しています

「ディアウォール」とは、バネが内蔵された規格木材専用パーツ。

こちらは3種類のサイズを展開しています。

2×4材用の『2×4ディアウォールS』、1×4材用の『1×4ディアウォールS』、2×6材専用の『2×6ディアウォールS』。

対応サイズは必ず間違えないようにチェックしましょう。

ディアウォール本体の上下パッドはどんな仕組み?

ディアウォールには天井側と床側、2種のパッドがあります。

公式サイトでは「上下パッド」と記されています。

天井側の「上パッド」には強力なバネが内蔵されており、これにより柱を簡単に固定できるという仕組みです。

上側にバネがあることで、棚として利用し、下方向に荷重がかかっても安定感を損ないにくいという利点があります。

ディアウォール専用棚受け

専用棚受けも別売りで販売しています。

専用品だけあって、木材の幅にピッタリ合うサイズが特徴です。

取付用のネジもセットされているので、新たにネジを用意する必要はありません。

ディアウォールセット品のネジは、ネジ頭を棚受けのパーツ色と同色で着色してあり、美しい見栄えにこだわっています。

耐荷重は5kgです。

脚立をお持ちなら「ラブリコ」という選択肢もあります

バネの力で突っ張るディアウォールに対し、こちらの「ラブリコ」はバネ+ジャッキの力で木材を固定します。

しっかりとした耐荷重にも定評がありますが、ディアウォールと違う点は、設置の際に天井側のジャッキを回す必要があるので脚立が必須なことです。

ディアウォールの使い方を見てみよう

では、ディアウォールの基本的な設置方法をご紹介します。

ディアウォールの基本的な設置方法①木材のカットは寸法がポイント

ディアウォールを正しくきれいに設置するには、木材の正確なカットが欠かせません。

ホームセンターのカットサービスを依頼すると、手間も工具も要らず手軽ですよ。

設置する場所の天井高を正確に測り、その数値から40~45mm引いた寸法にカットします。

高さは付属のスペーサーで微調整が可能です。

ディアウォールの基本的な設置方法②パーツをセットして天井に突っ張る

バネがある方のパーツを天井側に、バネがない方を床へ。

ディアウォールをセットします。

十分な強度と耐荷重のために、取り付ける側の確認はしっかり行いパーツをセットしましょう。

天井へグッと押し上げ、木材を下から持ち上げるように位置決めをします。

具体的な用途別・ディアウォールの強度と耐荷重

ディアウォールを活用したセルフリノベーションでは、おしゃれさだけでなく強度も重視したいところ。

具体的な用途を例に挙げて耐荷重をチェックしてみましょう。

公式サイトでは耐荷重の数値を明記しておらず、判断はユーザーに委ねられています。

本記事で記す耐荷重はあくまで参考値としてお考え下さい。

ディアウォール耐荷重の目安①本棚として

まずはディアウォールを使って本棚を作成した場合の耐荷重です。

公式オプション品の棚受けには耐荷重5kgと記載がありますので、こちらを基準に試算しましょう。

例えば1m程度の棚1段分に文庫本は何冊置くことができるのでしょうか。

耐荷重(5kg)から棚板分(1kg)を差し引くと4kg。

文庫本の平均重量150gで割ると、ディアウォールの棚1段には約26冊分の文庫本が置けるという、耐荷重の計算ですね。

ディアウォール耐荷重の目安②食品および食器棚として

こちらのディアウォール設置実例はお酒の収納棚です。

この実例から耐荷重を割り出してみましょう。

一升瓶底面の直径は10.4cmですので、換算するとこの棚板の幅はおよそ85cm程度です。

一升瓶(中身入り)の重量は約2.8kg。上から3段目を見ると7本並んでいますので、一升瓶分だけで19.4kgを支えています。ということは、耐荷重約20kgということになりますね。

先に挙がった一升瓶の検証(耐荷重20kg)を踏まえると、一般的なグラス(240cc)は約200gで100個は載せられる計算ですね。

食器を収納するにも、ディアウォールは十分な強度と耐荷重があると言えます。

ディアウォール耐荷重の目安③テレビボードとして

そして、テレビの壁掛け。

こちらの場合は棚板がない為、柱に対しての耐荷重ということになります。

大人の男性(体重70kg超)が登ってもビクともしないという実例がネットにあるように、ディアウォールで立てた柱そのものには強力な耐荷重が備わっています。

この柱を3本~5本使用し、壁掛けテレビ用のアジャスターを使用することで安全に取り付けることができます。

ディアウォールの強度と耐荷重を上げる3つの方法

ディアウォールの強度と耐荷重を上げる方法①水平、垂直をしっかり守る

ディアウォールを設置する床に対しバネの力が正しく作用するように、立てる柱が垂直であることは耐荷重を強化するには必須条件です。

棚としての安全性を高めるためには、棚板を固定する場合には床と平行であることも大切です。

設置したディアウォールが正しい位置に収まっているかどうかは、水平器があれば簡単に確認できます。

同様のアプリをスマホにダウンロードして利用するのもひとつの手段です。

ディアウォールの強度と耐荷重を上げる方法②柱と柱の間(ピッチ)を狭める

広い間口にディアウォール棚を設置する場合には、柱と柱の間の距離(ピッチ)をやや狭い間隔にするといいですよ。

間の柱が補強となり、棚の耐荷重はより強固に。

棚板のたわみを防ぐことができ、ディアウォール棚の強度と耐荷重がアップします。

ディアウォールの強度と耐荷重を上げる方法③併用する家具や什器選び

こちらの実例は、ディアウォールで立てた柱を利用したクローゼットルーム。

ハンガーシステム家具とディアウォールをうまく組み合わせることにより、しっかり固定されていますね。

耐荷重アップ&ぐらつかないための家具選びはとても有効です。

いろんなシーンで使える!ディアウォールの実例アイディア

「設置したらどんな便利さがあるのかな」「耐荷重は?」と、ディアウォールを使ったDIYに興味が出てきたら、実際に活用している設置実例を見てみましょう。

設置後のライフスタイルを具体的にイメージできるかもしれませんよ!

賃貸でも可能!ディアウォールで作る仕切り壁

こちらはディアウォールを使って、壁付けキッチンのあるLDKのキッチンスペースとリビングを仕切っています。

収納家具と天井を突っ張っているので、家具が倒れにくくなりますよ。

ディアウォールならではの梁のような形状を活かし、吊るす収納を楽しんでもいいですね。

棚の位置変更も気ままにできる♪ディアウォールで作るキャットタワー

ディアウォールで設置した柱に、ガチャ棚を取り付けたキャットタワーです。

棚板の位置を自在に変えられるので、愛する猫ちゃんも満足してくれることでしょう。

2×4材の柱と棚板を塗料で着色すれば、インテリアのアクセントにもなりますね。

猫ちゃんの体重程度の重量であれば、耐荷重を気にする必要はありません。

気分はリゾートホテル!ディアウォールで叶える天蓋付ベッドルーム

こちらは、リゾート感満載のベッドルーム。

天蓋用フレームをディアウォールで製作しています。

カーテンにたっぷりの布を使用してもビクともしない、ディアウォールならではの強力な耐荷重は安眠に一役買ってくれますよ。

マクラメ編みの装飾で華やかさをプラスしましょう。

生活感溢れる機器はディアウォールで隠す!

白で統一された爽やかな洗面空間。

画像向かって左側の板壁はディアウォールで設置されています。

この板壁の向こうには大きな温水器があり、それを囲む板壁を設置することでセンスアップ&機能的なディアウォール壁収納を実現しています。

ディアウォール棚のDIY・基本的な設置方法をご紹介

ディアウォールの設置について、主な方法を2つご紹介します。

用途と耐荷重を満たす設置方法を選びましょう。

ディアウォールは女性ひとりでも簡単に設置できるやさしい構造です。

省スペース&スッキリみせたいなら「前面に棚を取り付ける」方法を選ぶ

ディアウォールを使ってスペースを有効に活用するなら、棚板を前面に取り付ける方法がおすすめですよ。

支柱である2×4材の設置の向きをご覧ください。

木材は長辺が壁と平行になる向きにセットし、ホームセンターで手に入るL字アングルで棚板を固定します。

わずか4cm程度の隙間を確保できれば設置が可能なので、洗濯機まわりのスペースを活かしてみてはいかがでしょうか?

「前面に棚を取り付ける」のに必須!おすすめの金具①L字アングル

L字アングルには、ステンレス製や樹脂製など多くのバリエーションがあります。

インテリアのテイストに合わせ、アクセントとなるお洒落なL字アングルを選ぶのもディアウォールDIYを成功させるテクニックのひとつ。

載せるアイテムによっては耐荷重を考えて、アングルの素材選びにも気を配りましょう。

特にアイアン製のアングルには、装飾性の高いラインナップが揃っています。

ディアウォールで設置した柱の色を壁と同色にすることで、アングルの魅力をより引き立てられますよ。

高い耐荷重と強度があり、住まう人の安心にもつながります。

「前面に棚を取り付ける」のに必須!おすすめの金具②ガチャレール

ディアウォールでDIYした棚をよりフレキシブルに使えるようにするなら、「ガチャ棚」という選択肢もあります。

こちらは、支柱の木材に「棚柱(通称:ガチャレール)」を取り付けたもの。

あとはレールの穴に、あらかじめ棚板を固定した棚受け金具を差し込むだけと簡単な仕組みです。

耐荷重もレールのメーカーサイトに記載があるので分かりやすいですね!

「ガチャ棚」は、クローゼットやキッチン背面収納にもよく取り入れられる収納システム。

下地のある壁にネジで取付けるという設置方法から、賃貸住まいの人には導入のハードルが高いという声も多くありました。

しかし、ディアウォールでその問題はクリアになりますね!

「柱の間に棚を取り付ける」方法はディアウォール棚に安定感をもたらします

ディアウォールの設置にはもうひとつ、「柱の間に棚を取り付ける」方法があります。

支柱と支柱の間に、棚板を渡して金具で固定。

美しく仕上げ、適正な耐荷重を叶えるポイントは何といっても木材カットの精度です!

棚板となる木材はきっちり同じ長さに揃えましょう。

棚板を可動式にしたいのであれば、ダボレールが便利ですよ。

ディアウォールの棚板固定におすすめなのは、幅広の直角アングル。

正確な角度へと導きながら、十分な強度と耐荷重をプラスできます。

支柱と棚板のジョイント部は、置くアイテム荷重により力がかかる部分なので、棚板の耐荷重をアップさせるためにもしっかり強化しておきたいところですね。

ディアウォール棚のDIY・アイディア&テクニック応用編

ディアウォールDIYをランクアップさせる、アイディア&テクニックを施された実例画像を見てみましょう。

用途によって2×4材と1×4材を使い分けたり、ディスプレイするアイテムや耐荷重の目安となるボリュームもさまざま。

ディアウォールDIYの参考にしてくださいね。

有孔ボードと組み合わせてワンランク上の機能美を叶える!

ディアウォールは、近年広く知られるようになった有孔ボードとの相性も抜群です。

2×4材の支柱に有孔ボードを張り付けるだけと至って作業はシンプル。

ディアウォールはキッチンツールなど、使いやすい配置のカスタマイズに最適ですよ!

DIY好きにはたまらない!工具の整理&収納にもディアウォールは活かせます。

「見せる収納」でおしゃれな雰囲気づくりができ、さらに使いやすさも叶えるという一石二鳥な活用方法はぜひマネしたいアイディアですよ。

工具の重量を分散させることで、荷重の片寄りを防ぎ耐荷重を上げる効果もあります。

有孔ボード+ガチャ棚でディアウォール棚をよりフレキシブルにしよう

こちらはディアウォールに、有孔ボードとガチャ棚を組み合わせた身支度コーナーの製作例です。

ガチャレールを有孔ボードにねじ止めして、差し込むだけの棚受けにより高さ調整も自由自在。

有孔ボードの素材次第では耐荷重アップにつながります。玄関のちょっとしたスペースで役立てられるアイディアですね!

まるで造り付け家具。”飾り板”で突っ張り部分を隠すディアウォールテクニック

ディアウォールを用いたDIY、さらにクオリティを上げるなら、”飾り板”で天井部との設置箇所を目隠しする方法があります。

装飾用の木板を天井まで打ちつけてディアウォールパーツを隠せば、造りつけ家具のようなクオリティですね。

こちらは、ディアウォールを使った窓まわりのデコレーション。

ディアウォールが隠れるギリギリの位置に棚板を取り付けています。

マクラメのプラントハンガーを吊るしたり、自由なインテリアコーディネートが叶いますね。

ディアウォールのDIYにチャレンジしよう!

今回は、ディアウォールの耐荷重についてご紹介しました!

「自分仕様のサイジング&オーダーメイド」という特別感こそDIYの醍醐味ですよね。

耐荷重をチェックし安全を確保しながらプランニングを進めるのも楽しみのひとつ。

みなさんもディアウォールで作るオリジナル家具で、新生活をスタートさせてみてはいかがでしょうか?

ライフスタイルに機能性と彩りを添えてくれますよ。

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