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毎日をキラキラと健康的に過ごすためのヒント満載!「働く女性のヘルスケア支援を考えよう」~CHO 構想(健康経営®)を通じた企業価値の向上~~セミナーで学んだこと

  • 2019.2.19
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セミナーでヨガを指導する先生
ストレスコントロールが女性の健康維持に不可欠!
セミナーに登壇された吉田穂波先生

人間はストレスや脅威に弱く、特に女性の場合はストレスが体調も左右することが多いようだと語るのは神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーションスクール設置準備担当教授で産婦人科医の吉田 穂波さん。
実際の職場でのストレス決定要因として、“精神的なプレッシャーや課される業務の量”と“自分でコントロール可能な業務かどうか”という2つの項目が考えられ、プレッシャーが高く、コントロールが不可能な業務であればあるほど仕事上のストレスを抱えやすいといいます。

具体的には、レジ打ちやコールセンターなど比較的単調で従事者本人に決定権がない業務など、実際に女性が多く携わっているであろう仕事にストレスを感じる人が多いそう。女性の負担を少しでも減らそうとする配慮が、じつは女性に多くのストレスを与えている場合があるといいます。

セミナーでお話する吉田先生と画面

また、女性にありがちな、他人に頼ることをせず、自分ですべてを解決しようとする自己責任の強さが、自分はもちろん周りにも被害を及ぼすことがあると警鐘を鳴らす吉田さん。
本当の大人の自立は、自分ですべてを解決しようとするのではなく、“助けを必要とするラインを見極める”こと。頼ることは決して悪いことではなく、周りとのコミュニケーションのひとつと捉えることが何より大切だといいます。

相手を頼ることで相手は自分を信頼してくれていると自己効力感がアップし、相手の健康状態も向上するという効果もあるとか! たとえ自分の責任で困ったことが起こってしまったとしても、過度に自分の中でストレスをためず、困ったときは助けを求めていい、それが結果として周りの人の気持ちも高めてくれることにつながるということを知っているだけでも随分と気持ち的にラクになる女性は多いのではないでしょうか。

女性特有の病気に対する正しい知識を身につけると仕事のパフォーマンスが上がる!
ティーペックの古賀さん登壇中

これまで、メタボリックシンドロームなど男性の健康問題について対策をとる企業は多かったものの、これからは女性特有の病気についての対処方法を知るべきと訴えるのは24時間電話健康相談など心と体におけるさまざまなサービスと提供するティーペック株式会社の保健師・看護師 古賀 朱音さん。
女性は月経があるため、女性ホルモンに体調が左右され、下腹部痛や腰痛、頭痛など月経を関連とする症状が仕事に影響すると答えた働く女性はおよそ8割もいるのだとか。
しかし、その症状に対して婦人科を受診する人は少なく、またその必要性を理解できていない女性は多いそう。女性ホルモンとうまくつき合い、対処方法を知ることで症状を軽減でき、それによって仕事のパフォーマンスが向上することに気づくことが大切だといいます。
まずは自分自身が自分のことを知ること、さらに企業側は女性の健康に対する研修や相談窓口を設置する、男性従業員への女性への理解を促すなどのお互いがお互いをサポートする体制が何より必要だと古賀さんは話します。

オフィスでのちょっとした息抜きに!椅子に座ったままできる「椅子ヨガ」
椅子ヨガ指導中の藤井やよいさん

さらにセミナーでは神奈川 ME-BYO スタイルアンバサダーの藤井 やよいさんからオフィスでもできる椅子に座ったままで行える「椅子ヨガ」のレッスンも開催。その中からとくに手軽にできる「背骨のストレッチ」を受講者に伝授。

背骨のストレッチを指導中の藤井さん

まず椅子の前のほうに腰掛け、足を組みます。

イスに座り体をひねる藤井さん

背すじを伸ばし、胸を張ったまま組んだ上の足の方向に体をひねります。
自然に呼吸をしながら吐く息でお腹の力を抜くようにして背中の伸びを感じていき、また反対側も同様にくり返します。
呼吸を意識しながら行うことで、普段どれだけ気を張っているかがわかりますし、自分の呼吸に意識を向けることで肩の力が抜けるような心地が。また実際に全身の血液も循環するので、リラックス効果も期待できるのだとか。

このようなひとときを意識的に持つだけでも、働く女性にとってはささやかな息抜きの時間となるのではないかと感じました。

神奈川県は「CHO構想」と呼ばれる、企業や団体が事業所に健康管理最高責任者(CHO)を設置し、従業員やその家族の健康づくりを行う、いわゆる健康経営®を進める取組みをしている先進的な県。このような取り組みや考え方が日本全国、さまざまな会社や組織で広まれば、それだけ女性が働きやすい社会になっていくのではないでしょうか。
笑顔で毎日を送るために必要な“健康”について、改めて考える時間を取ってみませんか?

写真・取材・文/藤森もも子

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