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「新生活の不安」を解消するヨガ哲学の教えは?【ニャンティの突撃インタビュー!♯乳井真介先生】

  • 2019.2.18
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Cover image by Nanayo Suzuki

第2回目は、「新生活への不安」に役立つヨガ哲学の教えは…?

季節は立春を過ぎてまだまだ寒い日は続くけれど暦上では春にどんどん近づいてるニャ! 春といえば人事異動や進学、自分を取り巻く環境がどんどん変わってくる季節。 今までの慣れ親しんだ環境から変わることは何か落ち着かないもの。今回は、「環境の変化」で感じる不安と向き合うためのヨガ哲学の教えについてインタビューしたニャ。

ニャンティ:乳井先生、突撃インタビューを引き受けてくれてありがとうございます。前回は「ヨガ哲学は宗教なの?」についてお勉強させてもらったけれど、今回は「環境の変化」についてヨガ哲学的にどのように受け止めたら良いのかお勉強させてくださいニャ!

ニャンティ
Illustration by Nanayo Suzuki

乳井先生:こんにちはニャンティ、そうだね3月4月は新しい環境になる出会いと別れの季節でもあるね。今日はヨガの根本経典『バガヴァッド・ギーター』の一説から、環境の変化に柔軟に対応するためのヒントを見つけてみよう。

乳井先生
Illustration by Nanayo Suzuki

ニャンティ:『バガヴァッド・ギーター』…聞いたことがあるけれど、それってどういうものなんですかニャ?

ニャンティ
Illustration by Nanayo Suzuki

乳井先生:『バガヴァッド・ギーター』は『ヨーガ・スートラ』と並ぶヨーガの根本経典の一つだよ。今から2000年ほど前、紀元前後の時代に成立したとされる世界最長の叙事詩『マハーバーラタ』の一部で、人が人生に迷ったとき、何を基準にどのような行動を取っていけば悟りに至れるのかを解説しているんだ。

乳井先生
Illustration by Nanayo Suzuki

ニャンティ:そんなに昔からある経典なんだニャ。でもそんな古典の経典から「環境の変化」についてのお勉強ってできるんでしょうか?

乳井先生:『バガヴァッド・ギーター』の第2章48節に「執着を捨て、成功と不成功を平等のものと見て諸々の行為をせよ」という一節があるよ。成功するとか失敗するとか、結果を気にするのではなく、その時自分がやるべきことに一瞬一瞬全力で取り組んでいきなさいという教えなんだ。環境が変化した時、新しい環境でうまくなじめるかどうかついつい不安になってしまうかもしれないけれど、うまくいくかどうかをあれこれシミュレーションして環境(外界)をコントロールしようとするのではなく、自分に与えられた目の前の仕事(やるべきこと)を一つ一つしっかりこなしていくことが大事だということを教えてくれているよ。ちなみに、この「自分自身がやるべきことに全力でとりくむこと」をヨガ哲学では“ダルマ(義務)”というんだ。

ニャンティ:自分のやるべきことに全力で取り組むことがダルマ(義務)…? ダルマについて詳しく教えて下さいニャ!

ニャンティ:ダルマに取り組むとどんな効果を実感出来るのでしょうか?

ニャンティ
Illustration by Nanayo Suzuki

乳井先生:人は生まれる時にその人生でやり遂げるべき使命を授けられるとヨガでは考えています。だから、その使命をしっかりやり遂げることができた時、とてもスッキリした気持ちになるんだ。ダルマとはまさにこの使命の事。自分の事だけを考えていたらダルマは分からない。世界という舞台全体をくまなく見渡すことが大事だよ。そして、今自分に求められている‟役”は何なのかをしっかり見極め、演じ切ることができれば、結果がどうなっても後悔は残らなくなる。ダルマは後悔のない人生を送るためのカギなんだ。

乳井先生
Illustration by Nanayo Suzuki

ニャンティ:うーん、ダルマを見つけること自体とても難しそうだニャ。自分自身のダルマを見つけるために具体的にどうしたらいいでしょうか?

乳井先生:自分自身のダルマがわからないというときは、なるべく雑音のない場所で一人目を閉じ、足を組んで座ってみて。そして、脳裏にやってくる雑念を一つ一つゆっくり観察していこう。雑念は人生のやり残し。つまり、今キミが取り組むべきダルマの現れなんだ。たとえばお腹が空いている時は、食べ物のことが雑念となって出てくるはず。仕事に大きなやり残しがある時は、やり残した仕事のことが出てくるはずだよ。このようにダルマをきちんと遂行できないと、雑念になってモヤモヤしてしまうんだ。だから雑念がやってきたら、一つ一つメモに取っていく。するとそれが自分が取り組むべきダルマ(やるべきこと)のリストになる。後はそのリストに書かれていることに一つ一つ取り組んでいけばいい。やるべきことをきちんとやり終えれば、自然と雑念が消えて、スッキリするんだよ。

ニャンティ:なるほど、新生活に不安を感じるときは、自分の目の前のやるべきこと=ダルマに集中し取り組むことで不安が和らいでスッキリできるんだニャ。雑音のない場所で、瞑想し雑念を観察する習慣、取り入れてみたいと思います。

ニャンティ
Illustration by Nanayo Suzuki

乳井先生:新しい環境は不安も大きいかもしれないけれど、ヨガ哲学ではこの世の中で無意味に起きる出来事は一つもないと考えるよ。環境が大きく変化するというのは、小学校を卒業して中学校に進学するように、人生の次のステージに行きましょうというサイン。そこで出会う新しい仲間たちはその次のステージでともに人生の学びを深めていく同級生のようなものなんだ。新しい環境でどんな同級生との出会いが待っているのか、緊張を楽しみながら教室のドアを開けてみよう。そこには新しい人生の舞台を演じる仲間たちが待っているはずです!

乳井先生
Illustration by Nanayo Suzuki

ニャンティ:緊張感や不安も楽しむ姿勢の具体的な方法を教えてもらった気持ちですニャ。これから変化の多い季節、こんな視点を持ちながら前向きに進んで行きたいですね! 乳井先生、ありがとうございました!

教えてくれたのは…乳井真介先生
リラヨガ・インスティテュート主宰。伝統的なヨガと現代的なヨガを自由自在に使いこなす。一般向けのヨガレッスンだけでなく、インストラクター養成のティーチャートレーニングも行い、幅広く活躍中。著書に「ヨーガの魔法」(バードリンク)など。

☆みんながインタビューしてもらいたい事、インタビューしてほしい先生がいたらインスタグラム@yogajornalonlineにリクエスト送ってほしいニャ!待ってるニャ〜。

Text&Illustrations by Nanayo Suzuki

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