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アカデミー賞の中継カット、批判殺到で撤回に。

  • 2019.2.16
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アカデミー賞の中継カット、批判殺到で撤回に。
2019.02.16 20:00
アカデミー賞の撮影賞など複数部門をCM中に発表し、テレビ中継しない案に対し、ラッセル・クロウやギレルモ・デル・トロ監督ら業界内で批判が上がり、アカデミー側が撤回する声明を出した。

ラッセル・クロウ。Photo: Bangshowbiz

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アカデミー賞の撮影賞など複数部門をCM中に発表し、テレビ中継しない案に対し、ラッセル・クロウやギレルモ・デル・トロ監督ら業界内で批判が上がり、アカデミー側が撤回する声明を出した。


2001年に映画『グラディエーター』(00)で同主演男優賞を受賞したこともあるラッセルだが、編集賞やメイクアップ&ヘアスタイリング賞、短編映画賞などの授賞式の間にコマーシャルを挟み、編集した受賞者のスピーチをその後放送するという決定を愚かな決断だと糾弾した。


今回の発表を受けて、ラッセルはこうツイートしている。「アカデミーは、撮影賞や編集賞、メイクアップ賞をテレビ放送からカットするのか。これは愚かな決断だ」


またセス・ローゲンも、「映画に携わる仕事をしている人たちを公の場で表彰する以上に、その業績を称える方法があるだろうか」と批判の声を上げており、ジョシュ・ギャッドはこのツイートを引用し、「同意するよ。アカデミー賞自体が今年度のアカデミー賞を嫌がっているかのように見える理由が分からない」と同調した。


2014年に映画『ゼロ・グラビティ』(13)で監督賞を受賞したのをはじめ、今年度も映画『ROMA/ローマ』(18)で撮影賞や作品賞、脚本賞などにノミネートされているアルフォンソ・キュアロンも、「映画の歴史において、音響や色、物語、出演者、音楽が無い名作は存在しません。撮影や編集無しで映画は成り立ちません」と投稿。


また、その友人で自身もアカデミー賞受賞経験を持つギレルモ・デル・トロ監督も「アカデミー賞受賞式のコマーシャルの間に、どの部門の表彰式をやるべきか提案するなんて考えられません。しかし、撮影と編集は僕たちの心臓部にあるものなんです。これらは演劇や文学の系譜でありません。それこそが映画なんです」と続いた。


現在アカデミー側は、授賞式の全部門をTV放送すると伝えている。


アカデミー賞授賞式は、今月24日(現地時間)に開催される。

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