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SPFやPAの効果とは? 肌の酸化を防ぐ日焼け止めの正しい塗り方2つ

  • 2015.3.13
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【ママからのご相談】

毎年、なんとなくいつも使っているメーカーの日焼け止めを買ってしまいますが、PA、SPFの数値も気になります。この数値が高ければ高いほど良さそうですが、肌荒れしやすいとも聞きます。 自分に合った日焼け止めってどうやって選んだら良いのか教えてください。

●A. PAやSPFなどの数値が高いものを選ぶより、こまめな塗り直しと保湿ケアの方が大切です。

ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。

毎年春先〜秋頃までは紫外線が気になりますね。いろいろなメーカーから日焼け止めが出ていますが、メーカーや日焼けに対する効果で選ぶというよりも、実際はこまめに塗り直しをすることと、保湿スキンケアを怠らないようにすることの方が大切です。

●SPFの数値やPAのレベルが高いほどいいとは限らない

日焼け止め効果の指標となるものに、SPFやPAがあります。SPFは紫外線B波の防止効果を表す指標で、日焼け止めを使用したときに赤い斑点が現れまでの時間を示しています。SPF1=20分で計算し、例えばSPF30なら20×30=600分の日焼け防止効果が期待できるということになります。また、PAは紫外線A波を防止する効果の指標で+の数が多いほど、防御効果に期待できます。

では、この指標をもとに、数値やレベルが高いものを選べば良いのかというとそうでもありません。白浮きするくらい厚塗りする人はまずおられないでしょうし、特に夏場は汗や皮脂によってせっかく塗った日焼け止めが流れてしまいます。また、日焼け止め防止効果を高めた上に、肌に伸びやすいクリームやジェル状にするために添加物も多く含まれているものもあります。

塗り直しせずに朝に1度だけ塗ったまま夜まで過ごしていると、皮脂や汗と日焼け止めが混ざり合い酸化してしまいます。さらに、肌表面の汗が蒸発すると乾燥を進ませてしまいます。肌の酸化と乾燥が進んだ結果、肌荒れやシミ、シワができやすい状態になってしまいます。日焼け対策でシミを作らないようにしているはずが、思わぬ逆効果となってしまうのです。

●まめな塗り直しと保湿が鍵!

それでは、どんな日焼け止めを選べば良いのかというと、日焼け止めの種類や数値よりも、2〜3時間おきに、こまめに塗り直しをすることが大切です。また、朝晩の保湿ケアを入念におこないましょう。

紫外線からのダメージで乾燥するお肌には、化粧水で水分を補給し、その水分をキープするために乳液やクリームできちんと保湿します。そうすることで、ターンオーバーを正常に機能させるので、シミやシワを予防することにもなります。

●日焼け止めの正しい塗り方2つ

最後に日焼け止めの正しい塗り方をまとめます。

●(1)塗布量に注意

白浮きが気になり、薄く塗る方もおられますが、紫外線防止効果を十分に発揮するために十分な量を塗布しましょう。はじめに一度薄めに塗ってからムラがないように重ねづけするのもおすすめの方法です。

●(2)2〜3時間おきの塗り直し

汗や皮脂で日焼け止め効果が失われるため、こまめな塗り直しが必要です。メイクをしていて塗り直せない場合は、紫外線カットのフェイスパウダーや顔にも使用できるスプレータイプの日焼け止めを選ぶと良いでしょう。

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いかがでしたか?

春先から紫外線量が一気に増えてきます。早めの対策でシミ、シワを予防しましょう。

【参考リンク】

・紫外線と日焼け止め | 松本クリニック

●ライター/MAKI(健康・美容ライター)

患者さんと直接対面して接客する機会の多い職場を希望し、調剤薬局やドラッグストアで薬剤師として勤務。大手化粧品会社の勉強会などにも積極的に参加し、美容分野の知識を深める。結婚を機に退職。単なる職場復帰とは違う新しい働き方を模索し、現在は育児のかたわら、資格や経験を活かしてフリーのママライターとして活動中。医療・美容分野だけにこだわらず、様々なジャンルのコラムも執筆する。

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