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昭和アイドルになりきれる!【浅草】日本で唯一のプロマイド専門店〈マルベル堂〉って?

  • 2019.2.8
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昭和世代が「懐かしい!」と思わず目を細めるプロマイドの人気が再燃中。インターネットが普及し、SNS上であこがれのスターとつながることのできる現代にプロマイドが注目される理由、その魅力に迫ります。

デジタル全盛の20代が、その“新しさ”に熱狂!?

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Hanako 編集部

ルービックキューブを思わせるポップな看板。浅草に創業して今年で96年目を迎える〈マルベル堂〉は、日本で唯一のプロマイド専門店だ。プロマイドとは、コレクション用の肖像写真のことで、昭和世代にはおなじみの存在。いまのように雑誌やインターネットで情報を得られる時代とは違い、かつてのスターは〝高嶺の花〟。あこがれのスターのプロマイドはファンにとって心の寄りどころでもあった。そのプロマイドが、いま再び、若い世代を中心に人気を集めているのだという。

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Hanako 編集部

師匠についてさまざまなプロマイド撮影の現場に立ち会ってきた〈マルベル堂〉の6代目カメラマン・武田仁さんは、「最近は10代のお客さんも増えてきています。美空ひばりさん*1や沢田研二*2さん、キャンディーズ*3のプロマイドは不動の人気。平成生まれの方には、昭和のアイドルが初々しく映るようで、YouTubeを見てファンになり、プロマイドを買いに来たという声もよく聞きます」と話す。

*1:美空ひばり/歌手。1949年にデビュー。「リンゴ追分」「川の流れのように」など、名曲は数知れず。1989年没。

*2:沢田研二/歌手。1960年代、ザ・タイガースで活躍後、70年代にソロデビュー。「危険なふたり」や「時の過ぎゆくままに」の大ヒットがある。

*3:キャンディーズ/歌手。1970年代に活躍した3人組のアイドルグループ。「普通の女の子に戻りたい」の名台詞を残し、78年に引退。

あなたもスターに!

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Hanako 編集部

〈マルベル堂〉でプロマイドを撮ることはかつてのスターにとってステータスのひとつだったが、現在は一般にもスタジオ撮影を開放しており、「プロマイドを撮ってもらうために浅草に来た」と地方からわざわざ訪れる人も増えているのだとか。

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Hanako 編集部

専用のスタジオには1980年代を彷彿とさせる小道具がずらり。

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Hanako 編集部

なかにはかつて吉永小百合さん*4が座って撮影をしたという椅子もある。

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Hanako 編集部

昭和のスターになりきりたいという人は、有料でヘアメイクを付けることもでき、撮ったプロマイドは、その場でデータとともに受け取れるのが魅力だ。

携帯カメラで誰でも手軽に写真を撮れて、SNSに気軽にアップできる時代。90年以上にもわたって写真で大衆に夢を届け続けた浅草の文化が、いま再び輝いている。

*4:吉永小百合/女優、歌手。『キューポラのある街』『愛と死をみつめて』など、多くの名作に出演。ファンはサユリストと呼ばれる。

〈マルベル堂〉

スタジオでのプロマイド撮影は要予約(12,000円~)。複数カット撮影したなかから5枚をプロマイドに。販売されているプロマイドは1枚300円~。昭和を代表するスターは魅力的。
東京都台東区浅草1-30-6
03-3844-1445
11:00~19:00(土日祝10:30~、プロマイド撮影は10:00~18:00) 無休

(Hanako1144号掲載/photo : Youichi Nagano text : Keiko Kodera)

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