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12000冊の本に迎えられるブックホテル「箱根本箱」

  • 2019.2.7
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ひがな一日、本と掛け流しの温泉に浸る……そんなひとときが楽しめる宿が箱根にあります。館内には、12000冊の本、本、本。その特別な世界をのぞいてみましょう。

12000冊の本に迎えられるブックホテル「箱根本箱」
12000冊の本に迎えられるブックホテル「箱根本箱」
本のプロフェッショナルたちが手がけた宿
12000冊の本に迎えられるブックホテル「箱根本箱」
廊下の一角に設けられた小部屋(左)や、ショップの中につくられた絵本だけを集めた部屋(右)も。新刊だけでなく、旧刊の良書が多いのも特徴的

「箱根本箱」があるのは、瀟洒な別荘地・温泉地として知られる強羅エリアです。エントランスを入ると、正面に広がるのが「本箱ラウンジ」。奥が一面のガラス張りに、両サイドが吹き抜けの高い天井まで続く巨大な本棚となっていて、一気に異世界へと引き込まれます。

ここはもともと日本出版販売株式会社(以下、日販)の保養所だったそう。企画・運営をライフスタイルを提案する雑誌社「自遊人」が、選書を日販のYOURS BOOK STOREというチームが担当し、2018年8月にブックホテルとしてオープンしました。

12000冊の本に迎えられるブックホテル「箱根本箱」
2階ラウンジ。各界の著名人が選んだ本を人ごとに集めた「あの人の本箱」というコーナーもあちこちにあり、さまざまな本との出会いを演出している

館内にある本は新刊と古書から「本が好きでない人も手に取りやすいものを選んだ」そうで、その数およそ12000冊。「本箱ラウンジ」のほか、24時間コーヒーやハーブティー、小さなおやつが用意されている2階ラウンジなどあちこちに本棚と座りごこちのいい椅子が置かれていて、好きな場所で本を眺めることができます。

通常のブックホテルは閲覧だけのところが多いのですが、こちらでは気に入った本をそのまま購入することが可能。これは日本初の試みだそうで、チェックアウト時には、ほとんどの人が数冊単位で購入して帰るのだそうです。

客室はすべて大きなテラスと露天風呂付き
12000冊の本に迎えられるブックホテル「箱根本箱」
テラスに露天風呂があるスタイリッシュな客室。ベッドをソファとして使えるよう大きめのヘッドレストをつけたり、防音・断熱効果を高めたりと随所に読書に集中できる工夫が

客室は1室ごとにデザインの異なる全18室。箱根外輪山を眺めるマウンテンビューの部屋と窓外に緑が迫るグリーンビューの客室があり、全室にアウトドアリビングを兼ねた大き目のテラスと温泉を引く露天風呂が付いています。

もちろん、客室も読書のための空間。室内に「あの人の本箱」コーナーが設けられているほか、館内から好きな本を持ち込んで室内やテラスで好きなだけ読書にいそしめます。

夕食はオーガニック&クレンジングがテーマのイタリアン
12000冊の本に迎えられるブックホテル「箱根本箱」
ロシア出身のアーティストによる本を使った壁面アートが印象的なダイニングルーム。駿河湾産サザエのタリオリーニなど、夕食はその日の仕入れによって7~8皿が登場

ゲストを食でもてなしてくれるのは、ミラノの人気店「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」などで腕をふるった佐々木祐治シェフです。夕食は、オーガニック&クレンジングをテーマにしたイタリアンのコース。相模湾や駿河湾の魚介、近隣の有機野菜やフルーツなど、その日仕入れた食材でとびきりのひとときが楽しめます。

12000冊の本に迎えられるブックホテル「箱根本箱」
乳白色の湯があふれる女性用露天風呂(左)、ショートフィルムの「ShortShorts」とコラボした月替わりの作品を上映している「本箱シアター」(右)

大浴場には、無色透明でさらりとした肌ざわりの強羅温泉と、乳白色で硫黄の香りが漂う大涌谷温泉の2種が引かれています。どちらも箱根温泉を代表する美肌の湯。源泉掛け流しでぜいたくな湯浴みを楽しんで。

その他、ショートフィルム作品を上映する「本箱シアター」や、クラフト作家のアクセサリーや器などを集めたショップもあって、思い思いのスタイルでとびきりの休日が過ごせますよ。

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