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「次善の策などない」 環境保護を目指す“プロセスの革新”をテーマに素材見本市 「ミラノ・ウニカ」2020年春夏展が開幕

  • 2019.2.6
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ファッション素材見本市「ミラノ・ウニカ(MILANO UNICA)」が2月5日にイタリア・ミラノで開幕し、イタリアを中心とした欧州企業467社が出展して2020年春夏物のテキスタイルと服飾付属品を提案している。会期は2月7日まで。

同見本市が軸とするコンセプトは“サステイナビリティーの追求”で、特に今回は“プロセスの革新”をテーマに環境保護を目指す生産プロセスにフォーカス。会場に設けられた「サステイナビリティー・プロジェクト」エリアでは、約120社の総数約700点のテキスタイルと服飾付属品サンプルを展示している。今回は“製品の持続可能性”からさらに発展し、“経営プロセスや機能の持続可能性の追求”に舵を切った出展社にフォーカス。そうした企業はモニタリングやレポート計画の設定、持続可能な総合的経営システムの採用を進めている。

同見本市は“サステイナブルなイノベーション”をライトモチーフ(主題)としているが、今回新たに、製品の最先端の持続可能性を追求するだけではなく、すべての企業とステークホルダーに対して、経営プロセスとその管理における持続可能性の原則を一つに統合する目標を提示した。

また、生産プロセスについても「ミラノ・ウニカ」会長のエルコレ・ボット・ポアーラ(Ercole Botto Poala)=レダ社長は言及。「『サステイナビリティー・プロジェクト』は、デザイナーたちの想像力と経営者やエンジニアの革新的な技術を融合することで、環境に配慮され、美しく、高い機能性を持った製品を作ろうというビジョンだ。次善の策などというものはないことをわれわれは実感している。廃棄物や水、危険な化学物質の使用量を減らし、モニタリングをすることやトレーサブルであることを徹底すべきである。再生可能エネルギーにシフトし、より効果的に資源を活用する生産プロセスがなければ、遠くない将来、多様性を確保して世に出すことも、ファッションの原点である美や革新性を探求することもできなくなる」と語った。

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