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エルメスの「ピアニスト」展がスタート 深夜にピアノパフォーマンス行う日も

  • 2019.2.5
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エルメス財団は、東京・銀座のメゾンエルメス フォーラムで、オランダ・アムステルダムを拠点とするアーティスト、向井山朋子による展覧会「ピアニスト」を開催している。会期は2月5日~28日。向井山のピアノパフォーマンスがベースとなり、演奏は会期中毎日行われる。ただし、開演時間は毎日1時間ずつずれていく。2月5日は正午に演奏が始まるが、17日は24時(18日の午前0時)に始まるといった具合だ。

会場に足を踏み入れると、グランドピアノが天井から吊られていたり、アップライトピアノが倒れたかのように置かれていたり。そんな14台のピアノのインスタレーションや、津波に遭った2台のピアノを用いたというインスタレーションを見ているうちに、向井山が現れて演奏が始まる。演奏内容は毎日変わり、連日50~120分ほどを予定している。

関係者向けにパフォーマンスが行われた2月4日は、ちょうど立春にあたる。「自然と人間の時間を律する立春」(展覧会パンフレットより)から演奏がスタートし、1日1時間ずつ開演時間がずれて、会期の24日間をかけて24時間を1周する。向井山はピアニストとしてだけでなく、近年は自ら振り付けや演出を行う舞台作品やアートインスタレーションなども発表している。今回の展覧会も、「意図的にずらされた非日常の時間の中で、(観客も)ピアニストのインスタレーションの一部になることを受け入れていく」(同)という試みだ。演奏に圧倒されると共に、不思議な浮遊感を感じられる展覧会になっている。

■「ピアニスト」向井山朋子展
日程:2月5日~28日 開館、開演時間は日程により異なる
場所:銀座メゾンエルメスフォーラム
住所:東京都中央区銀座5-4-1 8階
入場料:無料

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