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外で“いい子”は、家では品切れ!? 家と外で性格が違う子を心配すべきか【パパママの本音調査】 Vol.318

  • 2019.2.4
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保育園や幼稚園、学校などで見かける子どもたち、その様子は普段と比べていかがでしょうか。家での姿との違いに驚いた経験のある人もいるかもしれませんね。

子どもたちもある程度の年齢になると、自分の性格を使いわけ、時と場所に応じて高度なやり取りができるようになってきますよね。今回は、家と外での子どもたちの性格の違いについて、考えてみたいと思います。

■子どもの性格が違うと答えた親は7割超え

アンケートでは、子どもの性格が家と外で違うか聞きました。その結果、「少し違う」と答えた人が43.6%、「かなり違う」と答えた人が28.9%となり、7割以上の親が「違う」と考えていることがわかりました。

Q. お子さまの性格、家と外で違う?
少し違う 43.6%
かなり違う 28.9%
あまり違わない 19.3%
家でも外でも同じ 6.6%
わからない・どちらとも言えない 1.6%

一方で、「あまり違わない」、「家でも外でも同じ」と答えた人はあわせて25.9%となり、2割以上の親は、違わないと感じているようです。

■外での“いい子”は、家では品切れに!?



まずは「違う」と答えた親たちのコメントから、子どもたちの性格がどのように違うのか見ていきたいと思います。まずはかなり多くの意見が寄せられた、“家と違って外ではしっかり者”という親たちの声を聞きましょう。

「家では“パパ、ママ”と言って甘えん坊だけど、外では“父、母”ときちんと言えて、大人ぶっているところが笑っちゃいます」(東京都 40代女性)
「初めての個人面談のときは、あまりに“いい子”で先生が人違いをしているのかと思いました。家にその“いい子”を持ちかえれないか聞いたら、品切れになるそう」(茨城県 40代女性)
「うちの長男は小さくて泣き虫で甘えん坊。クラスでもそうだと思っていたら、友だちから“しっかりしていて意見が言えるし、頼りになる”と聞いてびっくりしました」(三重県 50代女性)
「いつも学校の先生に“娘さんのおかげで、クラスにいじめがない”とほめられる。ケンカは止めるし、みんなが嫌がる子でも仲間に入れてあげるらしい。でも、家では弟がイジメられていますから~!」(広島県 40代女性)

家での姿とあまりに違い、まるで別人のように感じている親もいるようですね。なかには自分自身や母親の呼び方を家と外とで変えている、また、友だちの前ではかっこつけたふるまいをしているというコメントもありました。子どもたちなりに、外ではしっかりしようと考え、行動している様子が伝わってきますね。



■外ではクール、家ではお笑い芸人




また、“家だとひょうきんだが、外だと無口”というコメントも多く寄せられていました。

「うちの娘は学校ではおとなしい感じの女の子ですが、家ではお笑い芸人のモノマネをよくしています」(千葉県 30代女性)
「娘は家では盛り上げて笑わせてくれるタイプ! でも外では、無口で人を寄せつけないようにしているらしいです。ばかにされるのが嫌だとか」(千葉県 40代女性)
「家では活発女子。4つ上のお兄ちゃんも泣かせちゃうくらい口が立つけど、外に行くと借りてきた猫。あいさつもまともにできず、私の後ろに隠れている」(千葉県 40代女性)

家ではハイテンションで、歌ったり、踊ったりしているという声も寄せられました。子どもたちも、家族だけの空間では、気を使わずに思ったままに行動できるのかもしれませんね。

うちの5歳の長男もまさにこのタイプで、家ではふざけて変顔をしてきたりするのですが、外では常にポーカーフェイスです。参観の日などにその様子を見ると、「少しくらい愛想よく過ごせばいいのに」なんて思ってしまうのですが、その表情は恥ずかしい気持ちを隠すためかなと想像しています。

■性格が違うことがトラブルの原因にもなりうる?



ここまで紹介してきた家と外での性格の違いについては、どれも思わずクスッと笑えるようなかわいいものばかりでした。しかし、コメントを寄せた親の中には、子どもの性格の違いがもたらすトラブルの存在を訴える人もいました。

「子どもの友だちは、子どもの前と先生と親の前とで、かなり態度や話し方が違う。大人の目が届かないときに性悪なことをするのはやめてほしい」(兵庫県 40代女性)
「幼稚園バスの添乗員をしていたことがあります。バスに乗ってお母さんが見えなくなると、途端に同じバスの子に意地悪をしたり仲間はずれにしたりというお子さんが多いです。その後、被害に遭った子が訴えたけど、乱暴な子の親は信じてくれなかった」(神奈川県 40代女性)

大人の目が届きにくい子ども同士のやり取りにおいて、ときにトラブルが存在しているようです。親の知らないところで子どもが意地悪や、仲間外れをしているというのは、性格が違うということとはもはや別問題な気さえします。

本来は子どものやることは大らかに見守りたいところですが、もし子どもの言動によって周りの子が傷ついているという状況があれば、大人として何らかの介入した方がいい場合もあるかもしれません。

一方、トラブルによって本来の性格を外では出せなくなってしまったという子もいるようです。

「家ではハキハキした元気な女の子ですが、学校では何も言えない内気な子です。1度クラスの子からヒドイ言いがかりをつけられて、自分の気持ちをぶつけるのが怖くなってしまったみたい」(北海道 40代女性)



トラブルを経験して、本当に言いたいことを外では我慢して無理をしているというのは、つらい話です。ただ、外でつらい思いをしていたとしても、せめて家のなかだけでは無理せずにありのままで過ごせるといいなと思います。

もし家のなかで努めて明るく振舞っている気がするなど、何か感じ取った場合には少し注意しながら様子を見てあげたほうがいい場合もあるかもしれません。



■家でも外でも変わらない子ども。大物? リラックスしすぎ?



一方で、家でも外でもあまり性格は違わないという子は約2割。親はどう感じているのでしょうか。

「もともと裏表のない性格なので、学校の先生や習い事の先生からも家庭と同じことを言われます。外ではもう少ししっかりしてほしいですけど」(神奈川県 40代女性)
「家でも外でも天真爛漫(てんしんらんまん)。何も考えてないだけか?」(愛媛県 30代女性)
「小6の息子はまったく変わらないです。たまに先生に学校での話を聞いても、家での様子とほとんど変わらない。自由な男、リアルのび太です」(神奈川県 40代女性)

家でも外でもリラックスして過ごす様子が目に浮かびますよね。本来の性格もあるでしょうが、どこの場でも、自分らしく過ごせるタイプなのかもしれません。もしかしたら将来、大物になったりして。

ただ、“外ではもう少ししっかりしてほしい”という声も寄せられていて、リラックスしすぎている子どもの様子にやきもきしてしまう気持ちも理解できますよね。

■子どもなりに社会に適応しようとしている



それでは、家と外での子どもの性格の違いには、親としてどう向き合えばいいのでしょうか。参考になる意見をご紹介したいと思います。

「一緒にいる相手や場所によって違いますが、どの性格もひっくるめてわが子の性格なんだなと最近は思うようになりました」(千葉県 30代女性)
「持って生まれた性格にもよりますが、年齢が上がれば周囲を見るようになります。大人だって家と外の場面によって対応を変えますよね。子は子なりに社会に対応しているんだなと思います」(千葉県 40代女性)
「先生やママ友には『みんなに優しく、しっかりしているし、小さい子たちの面倒やまわりのお友だちに気配りができてうらやましい』とよく言われますが、家では完全赤ちゃんです。でも外でがんばり屋さんな娘がかわいくて仕方ありません! だから家では思いっきり愛情を注いで、また明日外でがんばれるようにパワーをチャージしてあげています」(千葉県 30代女性)
違って当然、それが自然」(愛知県 50代女性)

そのほかにも、「大人も子どもも外ではある程度の緊張感を持って過ごしているから、家と外では違っていてあたり前」という意見もありました。たしかに、対応する相手によって自分の性格を変えていけるのは、子どもが社会化していることの現れだと考えられるかもしれませんね。

ここまで、家と外での子どもの性格について考えてきました。性格が違う、違わない、どちらがいいというものではなく、子ども1人ひとりによって性格も違えば、振るまい方もさまざまです。

立ち返ってみれば、親である自分も、家と外では性格が違っていて、やり取りをする相手やその立場、場所や時間、環境によって、少しずつ対応の仕方を変えていますよね。そうした対応ができるようになったのは、子どもの成長のひとつだと考えることもできます。

子どもも外の世界では、とてもがんばって過ごしていることでしょう。親としては、家では温かい自分の居場所を作ってあげたいですね。

Q. お子さまの性格、家と外で違う?

アンケート回答数: 6740件
ウーマンエキサイト×まちcomi調べ

(高村由佳)

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