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【風邪予防・便秘解消・エイジングケア・ダイエット】万能食「はちみつ」の正しい選び方|種類・効能・食べ方をプロが教えます!

  • 2019.2.2
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お話を伺ったのは……
平野のり子さん

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一般社団法人日本はちみつマイスター協会 代表理事。2008年よりNPO法人はちみつマイスター養成講座の立ち上げに関わるなど、はちみつの魅力を広めるためのさまざまなセミナーを開催。テレビや雑誌などのメディアを通じ、はちみつの活用の提案も行っている。監修本に『はちみつ美肌メソッド』(河出書房新社)がある。

目的別、賢いはちみつの選び方

はちみつ売り場や専門店に行くと、さまざまな種類のはちみつが並んでいます。いろいろな種類がありすぎて、何を選べばいいのか迷ってしまったことはありませんか? そんな時は、味だけでなく、効果にも着目して選んでみてはいかがでしょう。というのも、はちみつには、種類によって得意分野があるのです。もちろん、どのはちみつでも一定の美容・健康効果は期待できます。でも、せっかくなら、自分が最も必要としている作用を強力に発揮してくれるものを選ぶほうがいいに決まっています。そこで、日本はちみつマイスター協会代表理事の平野さんに、目的ごとにおすすめのはちみつの種類を教えてもらいました。イチオシの摂取方法や活用方法も合わせて紹介するので、参考にしてみてください。

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免疫力アップや風邪の予防に

免疫力を高める目的なら、何といってもマヌカが最適。
「抗菌や抗ウイルス作用のあるメチルグリオキサールが豊富に含まれているのが特徴です。殺菌力の高さを表す数値としてUMFやMGOがありますが、風邪やインフルエンザの予防のためには、UMF10+以上、MGO100+以上のものを選ぶのがおすすめです。既に風邪気味という状態の場合は、UMF15+以上、MGO400+以上のものを摂取するといいでしょう」(平野さん)

また、ユーカリのはちみつも、“万能薬”と言われるユーカリの葉由来の精油同様に、高い殺菌効果が期待できます。

他に、クリやソバ、タイムなども、風邪の予防に適しています。
「これらの色の濃いはちみつにはポリフェノールが豊富に含まれているので、免疫力のアップが期待できます」(平野さん)

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生姜をスライスしたものをはちみつ漬けにして、その生姜を食べたり、生姜のエキスが含まれたはちみつを飲んだりして摂取するのがおすすめ。生姜にも殺菌効果があるので、ダブルで防御力を高めることができます。

おなかのポッコリ感や便秘解消に

便秘の時やおなかがスッキリしない時にはローズマリーやミントをセレクト。
「ローズマリーやミントのはちみつに多く含まれるグルコン酸は、腸内の善玉菌の増殖をサポートしてくれるので、腸内環境を整えるのに有効です」(平野さん)

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同じく腸内環境を整える作用があるヨーグルトに入れて食べたり、食物繊維が豊富な無糖のココアに加えて飲むのがおすすめ。
「腸内にダイレクトに作用するように、おなかがすいている時や食前の摂取がベストです」(平野さん)

ダイエットを目指すなら

ボディラインが気になる時や、どうしても甘いものがやめられない時には、マヌカやタイム、ボダイジュ、ウイキョウなどのはちみつを選んで。
「脂肪を分解してくれる酵素を含んでいます。特に、夜に大さじ1杯ほどを口にして、脂肪の分解を促してあげるといいでしょう」(平野さん)

はちみつはとても甘いので、スプーン1杯でも十分な満足感があります。甘いものを一切食べることができないダイエットは続けられないという人は、お菓子やデザートをやめて、代わりにはちみつの甘さを楽しむようにするといいかもしれません。

乾燥が気になる時には

肌がカサカサする、潤いが保てないという時には、ウイキョウやマヌカを。
「はちみつの中でも特に糖度が高いタイプが最適。その糖分が水分を吸収して潤い感をもたらしてくれます。また、保湿成分でもあるセリンも含まれているため、ダブルで保湿力を高めることができます」(平野さん)

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精製水にはちみつを加えて30~50%の濃度になるように希釈したものを肌につけるといいでしょう。ニキビや肌荒れの予防にもおすすめです。
「ブレンドするのが面倒であれば、お風呂上がりなどの濡れた状態の肌に少量のはちみつを伸ばせば、簡単に同じような効果が得られます」(平野さん)

デトックス目的なら

不要なものを体外に出したければ、デトックス効果の高いエリカのはちみつが最適。
「はちみつには利尿作用があり、デトックスに有効です。さらに、エリカには利尿作用が期待できるアルブチンも含まれています」(平野さん)
アルブチンは美白成分としても知られているので、シミ・そばかすの予防にもなります。

同じくデトックス効果が期待できる昆布と一緒に摂取しましょう。
「ダシを取った後の昆布を、リンゴ酢とはちみつを1:1の割合で混ぜ合わせたものに漬け、酢昆布にして食べるといいでしょう」(平野さん)

エイジングサインが気になるなら

エイジングケアのためには、マヌカ、タイム、エリカ、ローズマリーなどを。
「色の濃いはちみつは抗菌・抗酸化力が高いことが分かっていますので、色の濃いはちみつを選ぶことで、効果的にエイジングケアが行えます」(平野さん)

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エイジングケアに有効なビタミンEを豊富に含むナッツ類や、栄養が豊富なドライフルーツと一緒に。
「ナッツをはちみつ漬けにしたり、イチジクなどのドライフルーツをはちみつ漬けにして、夜のリラックスした状態で食べるのがおすすめです。ドライフルーツの硬さが気になる場合は、レモン汁を少量かけて少し戻してからはちみつに漬けるといいですよ」(平野さん)


どの方法も手軽に行えるので、自分が必要としている目的に合わせて、最適なはちみつを、最適な方法で取り入れてみてはいかがでしょう。

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