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やせられない原因は体のズレ⁉ 股関節を整えればスルスルやせる

  • 2019.1.29
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その場50歩チェック

ぽっこりお腹も、下半身太りも、「股関節のズレ」が招いている

脚をパタパタ

「股関節は、体の中でいちばんと言っていいほど重要な部分です」と、南先生。

「股関節は頭と上半身を支え、胴体と脚をつなぎます。そして、立つ、座る、しゃがむ、脚を上げる、上半身をひねるなど、日常行動の多くで重要な役割をする骨格の要。人間の体は約200個もの骨が連携して骨格を形成していますが、上半身と下半身の中心にある股関節がズレると、全身のバランスが崩れてしまいます。すると、下半身は上半身の重みを正しく支えられなくなるため、猫背になり、お腹もぽっこり。首も肩も前傾し、ますますバランスが崩れていきます。すると太もも前側に余計な負荷がかかり、脚も太くなっていきます」

股関節がズレると、代謝が悪くなり、セルライトもどんどんたまる

血液やリンパの流れが悪いと代謝が悪くなり、やせにくくなることは、よく知られていますが、「股関節のズレ」は全身の血液・リンパの流れにも大きく影響しています。

「股関節は全身の中でもっとも、血液が渋滞しやすい箇所です。というのも、股関節は脚をいろいろな方向に動かすことができるため、細かい筋肉が複雑に入り組んでいます。そのため少しズレただけでも、骨格がゆがみ、筋肉がねじれてしまいます。
じつは、筋肉自身もねじれることを嫌がっています。そのため、ねじれると『これ以上ねじらせまい!』と自らを硬くして防御しようとします。そうして硬くなった筋肉は、血管やリンパ管をギュッと圧迫するため、血液やリンパが流れににくくなってしまうのです」(南先生)

さらに、血流・リンパが滞った箇所の筋肉には、セルライトが増えやすくなります。
そのセルライトが蓄積し肥大化すると、血管・リンパ管をさらに圧迫し、血液・リンパの流れはますます悪化…。こうして、「太る負のスパイラル」に陥ってしまうそうです。

 

股関節のズレがわかる、50歩チェック

「股関節がズレている」と聞いて、自覚がある人は少ないかもしれません。以下の方法で、股関節の状態がわかるので、まずはチェックしてみましょう。

その場50歩チェック

部屋の中心に十字の印をつけ、その中心に立ちます。目を閉じて、その場で、数えながら50歩リズミカルに足踏みをします。目を開け、自分の位置を確認しましょう。その位置で、ズレのタイプがわかります。

<A>スタート地点から、まっすぐ前へ移動している人は「前かがみタイプ」。
股関節のズレにより、首や上半身が前に傾いてしまっています。

<B>スタート地点から、右斜め前へ移動している人は「左重心タイプ」。
左よりも右の股関節まわりが硬く、太くなりやすくなっています。

<C>スタート地点から、左斜め前へ移動している人は「右重心タイプ」。
右よりも左の股関節まわりが硬く、太りやすくなっています。

<D>スタート地点よりも後方に移動している人は「後ろ反りタイプ」。
股関節のズレにより、骨盤が前傾。背中が反りやすく、ひざも曲がりがちです。

足踏みした場所から移動していない人は、股関節が正しい状態です。

股関節のズレを直せば、自然とやせてくる!

「50歩チェック」で、股関節のズレに気づいた人は多いのではないでしょうか。
そのズレは、全身のゆがみ、全身の血流の滞りを招き、「やせない体」へと導いてしまいます。しかし、逆に言えば股関節を整えさえすれば、全身の骨格が整い、血流もスムーズに。一気に「やせやすい体」になれるとも言えるのです。
また、さまざまな動きができる股関節はズレやすい箇所ですが、ズレやすいということは、戻しやすいというメリットもあります。そのため、簡単なストレッチで戻すことができるそうです。

そこで次回からは、股関節にアプローチしながら、「小顔になりたい」「二の腕を細くしたい」など、お悩みにも効くストレッチを紹介していきます。

撮影/山上忠 モデル/成田沙季(ニュートラルマネジメント)ヘア&メイク/斎藤節子 文/柿沼曜子 衣装協力/アディダス

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