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GIVENCHY 真っ白なキャンバスに描く現代のクチュール。

  • 2019.1.25
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GIVENCHY 真っ白なキャンバスに描く現代のクチュール。
2019.01.25 21:30
削ぎ落し、動きを見せる。コントラストが印象的なコレクション。

【全43カット】GIVENCHY 2019年春夏オートクチュールコレクションをすべて見る。


前回のオートクチュールコレクションでは、昨年3月に亡くなったメゾン創設者ユベール・ド・ジバンシィ(GIVENCHY)にオマージュを捧げたクレア・ワイト・ケラー


「前回のオートクチュールの後、私に必要だったのは白いキャンバスでした」とUS版VOGUEに語った彼女は、2019年春夏コレクションを「Bleached Canvas(漂白したキャンバス)」と名付けた。会場にしたのはパリ市近代美術館。リノベーションのため休館している何もない展示室だ。「ラッカー塗りの床で配線も一切見えない、文字通り真っ白な箱の中を会場にして表現しました」とワイト・ケラーは説明する。


黒と白をメインに、ヴィヴィッドカラーも使ったコレクションは、メゾンの伝統を彼女の美意識で解釈して現代的なクチュールにしたもの。アダット・アケチが着たブラックジャケットは白いラペルとのコントラストが印象的で、ウエストから腰にかけて美しいカーブを描いている。続くスリーブレスジャケットは右のラペルがなく、後ろ身頃がケープのように揺れる。マーメイドラインのドレスは鮮やかなフューシャピンクだ。後ろ身頃がケープのようになったデザインはカイア・ガーバーが着た総レースのミニドレスでも見られた。


クロスやツイストディテールも多用され、レースのドレスやビスチェが登場。タキシードをクロスさせたトップスは背中のリボンがトレーンのよう。プリーツを蝶のような形にしたトップスやランダムにプリーツをフェザーをあしらったニット、ビーズやスパンコールのドレスなど、オートクチュールならではの手仕事も見事。


ファーストルックのラテックスレギンスをはじめ、赤いラテックスのトップスやブルーのワンショルダーグローブなど、たびたび登場するラテックスのピースは日本人デザイナーのアツコ クドウとのコラボレーションだ。また小物で注目なのが、巨大なリボンとともに背負ったバックパック。オートクチュールのイットバッグになりそうだ。

Photos: GORUNWAY, Jamie Stoker / @jamstoker for social Text: Yoko Era

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